四十九日を迎える準備とは。喪主が進める葬儀後の流れ
喪主になると四十九日までは、何かと慌ただしい日々が続きますよね。葬儀が終わるとすぐ、初七日や四十九日法要の準備を進めなければなりません。
むしろ、葬儀社がどんどん進めてくれる通夜や葬儀、初七日よりも、施主(喪主)が中心に準備をする四十九日法要は、こなすべき事が数多くあります。
整理をして進めなければ、パニックにもなり兼ねませんよね。そこで今日は、葬儀後からすぐに始める、四十九日までの準備をお伝えします。
四十九日を迎える準備とは。
喪主が進める葬儀後の流れ
四十九日までにこなすべきこと
慣れない葬儀から四十九日法要の準備…、まずは準備の流れを理解するとスムーズです。そこでココでは、一連の流れをお伝えします。
【 葬儀後~四十九日まで 】
① 四十九日法要の日取りを決める
② 読経供養の依頼をする
③ 本位牌の依頼をする
④ 四十九日法要の参列者を決め、案内をする
⑤ 法要後の会食会場と料理を手配する
…以上が最低限の四十九日法要の準備ですが、四十九日法要で納骨式まで行うケースも多いです。そうなると、さらに納骨式のための準備があります。
【 四十九日法要で納骨式まで行う場合 】
★ 沖縄では葬儀当日の納骨式ですが、本州でお墓がある家では四十九日法要と納骨式を合わせる慣習があります。
① 霊園に納骨式の報告
② お墓に故人の名前と没年月日を彫刻依頼
③ 納骨式の依頼(カロートの開閉)
※ お坊さんの読経供養も、納骨式までお願いしてください。
葬儀後すぐに行うべき準備とは
以上が施主が行う四十九日法要の準備ですが、特に注意をしなければならない事柄があります。
【 葬儀後すぐに動くべき準備とは 】
・ 四十九日法要、日程の決定 …
四十九日はご臨終の日を一日目として、四十九日目です。本州式ではこの日を過ぎることを良しとしませんので、早めに決定して準備を進めます。
・ 会場の手配 …
四十九日法要の会場、法要後の会食会場を早めに押さえてください。法要自体は自宅や墓前で行っても問題はありません。
・ 読経供養の依頼 …
日取りをすぐに決めたら、菩提寺がある場合にはまず連絡をしてください。ない場合には、「お坊さん派遣」などのサービスもあります。民間霊園などでも相談をすると対応してくれる施設が多いです。
・ 位牌の依頼 …
位牌は注文してから二週間を目安に届きますので、ゆっくりしているとあっと言う間です。
この他、納骨式を行うのであれば、墓石の彫刻依頼なども早めに済ませてしまうと安心です。
法要会場は納骨式までの移動もスムーズなので、霊園内の貸し会場も尋ねてみてはいかがでしょうか。地域性もありますが、会場内で仕出し弁当を準備する法要も多いので、ぜひ、法事料理の仕出し弁当も検討ください。
四十九日法要後の会食
四十九日法要後の会食は、施主(喪主)によるおもてなしの一面もありますが、仏教的には「精進落とし」とよばれる、ひとつの節目を意味します。
【 四十九日法要後の精進落とし 】
★ ですから、少ない人数の四十九日法要であっても、精進落としの席は設けたいところです。
・ ただ上記のような節目の意味合いがあるため、必ず四十九日法要後に行うようにしてください。
「食事」の意味合いだけではないので、時にお坊さんの都合によって午後に読経供養が入ることもありますが、基本的には、読経供養を優先して、その後に皆でいただきます。
四十九日法要を案内する範囲
急ぎで決めなければならないものの、慣れない施主(喪主)が戸惑いやすい点が、四十九日法要を案内する人の範囲ではないでしょうか。
沖縄であれば、四十九日法要でも知人友人まで参列する地域が多いですが、全国的には三親等ほどを目安に案内します。
【 全国的な、四十九日法要の案内 】
★ 故人から見ると、施主(喪主)である妻、故人の兄弟姉妹、故人の子どもとその配偶者、子ども…、までの案内が一般的です。
・ 昔ながらの慣習では、四十九日法要の案内状を出すものですが、規模によっては電話などで済ませるケースも多くあります。
当日に向けた準備
会場や石材業者さんなどは、事前にお金をお支払いすることが多いのですが、お坊さんに対しては当日「お布施」としてお渡しすることになります。
ですから、現金を包んで準備をしなければなりません。
【 四十九日法要当日までの準備 】
① お坊さんへのお布施 … 白い封筒に「お布施」と黒墨で表書きを書いて包んでください。
② お坊さんへ御膳料 … 事前にお坊さんへ会食(精進落とし)への出欠を確認し、欠席であれば御膳料を準備します。
③ お坊さんへの御車代 … 自宅など、お坊さんが出張してくれる場合には、家までの交通費を「御車代」として包みます。様相はお布施と同じです。
④ お墓に供える、お供え物や供え花
⑤ 納骨式まで行う場合には霊園に提出する、埋葬を許可する証明書や、霊園が用意をした永代供養関連の書類など
…また、四十九日法要はごく身近な親族だけなので、堅苦しい挨拶ではないのですが、施主の挨拶もあるので、前日に準備をしておくと安心です。
いかがでしたでしょうか、今日は喪主(施主)が葬儀を終えた後に早速進めておきたい、四十九日法要を迎える準備をお伝えしました。
四十九日法要前には初七日法要もあります。さらに本州では家族だけの法要ですが、故人の魂がまだこの世に残る四十九日までは、毎週の追善供養もあるので、忙しいなかでの準備…。
何回も法要を行うと費用がかさんだり、参列者の方々の予定が付きにくくなるなどのさまざまな理由で、今では四十九日までの法要を繰り上げるケースも多くなりました。
まずはやるべきことを整理して、任せられる部分は業者に任せながら、少しでも負担を少なく、準備を進めてみてください。
まとめ
四十九日法要までの段取りとは
・まず日取りを決めて手配をする
・会場や読経、位牌依頼は早めに行う
・会食は必ず法要後にセッティングする
・案内する参列者は三親等くらいまで
・当日のお布施やお供え物は前述準備
・当日は簡単ながら施主の挨拶もある