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変わりつつある沖縄の葬儀。参列者が迷う時の判断ポイント

変わりつつある沖縄の葬儀。参列者が迷う時の判断ポイント
今、沖縄の葬儀は都心部を中心に変わりつつありますよね。御願文化が根付く沖縄でも、葬儀社に依頼するようになったと共に、全国的な仏式の葬儀を執り行う家が増えてきました。

 

昔ながらの沖縄の葬儀は、現代で言うところの「自宅葬」でした。風葬の時代には火葬のために24時間待つ必要がないので、もともとは本州のようなお通夜もありません

 

けれども現在ではもちろん、沖縄の葬儀でも火葬ですから、お通夜を執り行う家が多いです。ただ、そのお通夜の規模や形式も、仏式のお通夜もあれば、小さい規模でお坊さんを呼ばず、御願を行う事例もあります。

 

そのため現代では、沖縄で葬儀がある時、参列時に迷う方も多くなりましたよね。そこで今回は、現代で迷いやすい沖縄の葬儀マナー、その判断ポイントをお伝えします。

 



 

変わりつつある沖縄の葬儀。
参列者が迷う時の判断ポイント

 

現代の本州式のお通夜と、沖縄のお通夜


今の沖縄の葬儀に参列する際、関係性によって迷いやすいのがお通夜ではないでしょうか。本来、沖縄の葬儀でもお通夜が執り行われるものの、家族や、故人とごくごく親しい人々のみで行うのが習わしです。

 

ただ、ちょっと判断を難しくしているのは、本州でもお通夜に関しては、昔ながらのお通夜と近年のお通夜で、変わりつつある点です。

 

【 沖縄の葬儀:通夜の違い 】

 

① 沖縄のお通夜 … ごくごく親しい人のみで自宅で行うため、一般参列者は弔問は控えます。来ても普段着で立ち寄る程度で、翌日の日程を確認するのみで帰る方が多いです。

 

② 昔ながらの仏式のお通夜 … 故人が亡くなり訃報の電話をもらったら、「平服」で駆けつけるのが習わしでした。お通夜と翌日の葬儀、共に参列するのが一般的です。

 

③ 現代の仏式のお通夜 … 今ではお通夜か葬儀のどちらかのみ参列する人が増えたため、お通夜も略喪服や準喪服で参列しても問題はありません。 

 

このような3パターンがありますから、沖縄の葬儀では①お通夜まで参列すべきかどうか、②お通夜に参列するなら、平服で行くか喪服で行くか…、の二つの判断が出てきます。

 

 

沖縄で、葬儀当日のみ参列の場合


友人や知人から故人の訃報が伝わった時には、本州から来た方であれば、お通夜へ行こうかと準備をしがちですよね。ただ沖縄の葬儀では、一般的には告別式のみ、大勢の弔問客が来るとなれば、お焼香のみで済ませます。

 

那覇市都心部で本州出身者の方が多いエリアでは、仏式のお通夜・告別式が多くなりますが、それ以外であれば基本的には告別式のみ参列するのが望ましいです。

 

【 沖縄の葬儀:お通夜への参列 】

 

★ 沖縄の葬儀では基本的に、遺族や近しい友人から電話で訃報を受けた際、お通夜への参列をお願いされた時のみ、伺います。

 

・ 昔ながらの沖縄での葬儀の習慣では、友人知人から訃報が回ってきたら、翌日の朝に掲載される訃報欄で葬儀の日程を確認し、翌日の告別式のみ参列しました。

 

また、沖縄の葬儀スタイルなのにお通夜まで呼ばれる場合には、故人とは近しい関係性だったはずです。そのため、故人が危篤の時から知らせを受けることがあります。

 

この場合には、電話で家族に「病院まで駆けつけても良いか」を確認してください。そして家族が病院まで来て欲しいと望めば、病院と病室まで(危篤の時には部屋を移動していることも多いです。)確認して向かうことをおすすめします。

 

 

本州の葬儀スタイルの場合


ただ、那覇市などの都心部では、本州出身の方々や若い世代を中心に、沖縄でも本州式の葬儀を行う家が増えました。お通夜から斎場を使う場合には、通夜・告別式と弔問客を招くスタイルかもしれません。

 

【 沖縄の葬儀、本州式の場合 】

 

★ 本州式であれば訃報の電話で、通夜会場や日時までの詳細が伝えられます。斎場で通夜を執り行い、また会場や日時までの案内が届けば、本州式のお通夜を執り行う可能性は高くなります。

 

・ また故人が亡くなった当日の通夜で、電話連絡の際に「平服で」と指定があった場合には、喪服での参列は避けてください。用意周到に喪服で駆けつけることは「予測していた」とされ、NGマナーです。

 

ただ、現代の通夜では「平服で」と指示されていない場合には、喪服でも問題はありません。ただし、正喪服は遺族の喪服ですので、準喪服・略喪服で参列してください。

 

【 沖縄の葬儀、本州式のお香典 】

 

★ 沖縄の人々が、本州式の葬儀で戸惑いやすいのがお香典です。お通夜と告別式の二日間を続けて参列する場合でも、お香典はどちらかで一回お渡しすれば問題ありません。

 

・ お通夜でお渡ししたら、翌日の告別式の受付では「お通夜で包みました」と伝えて、記帳のみを済ませてください。

 

友人知人と連れ立って参列する方がいれば、お互いに確認を取ると安心です。また、それでも不安が残るようならば、葬儀社に連絡をすると確実です。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は那覇市都心部を中心に、変わりつつある沖縄での葬儀マナーについてお伝えしました。本州式(仏式)の葬儀スタイルに変化しつつあるのは、主に都心部ですので、地方では昔ながらの沖縄の葬儀が多いです。

 

地方で自宅で葬儀をするスタイルでは、ほとんどが昔ながらの沖縄の葬儀ですので、告別式のみ参列すれば問題はありません。また、地方では公民館などを利用して、自治体で執り行うケースもありますが、これも沖縄の葬儀スタイルが多いのではないでしょうか。

 

沖縄の葬儀スタイルであれば、告別式後の法要も大切ですよね。初七日(ウフナンカ)から始まる四十九日までの週忌法要(ナンカスーコー)も訪れて、その度にお香典を持参してください。(一回のお香典は千円など、小さくて構いません。)

 

このように特に都心部では葬儀スタイルを見極めることが、丁寧に参列するポイントです。不安があれば葬儀社に連絡をして、TPOに合わせた準備を進めてみてください。

 

 

まとめ

葬儀スタイルによって違うマナーとは

・葬儀スタイルによって通夜への参列を判断する
・通夜に出るなら準喪服か平服かを見極める
・平服であれば指定されることが多い
・地方で自宅で行う通夜なら、弔問しないことが多い
・沖縄スタイルの場合には告別式のみ参列する
・本州式の葬儀なら、香典はどちらか一回のみ包む
・沖縄スタイルなら後の週忌法要まで配慮する

 



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