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【遺族の手続き】家族が危篤状態、行うべき8つの事柄とは

【遺族の手続き】家族が危篤状態、行うべき5つの事柄とは

遺族が行う手続きについて考えることは、少し抵抗がある方も多いですが、大切な家族だからこそ危篤状態に陥った時には、後々まで後悔することのないよう、納得できるように動いてあげたいですよね。

 

もともと病気で覚悟をしていたつもりでも、その時は突然に感じる家族は多いです。

 

突然の危篤状態でただただ戸惑い、事前に故人と話していた事柄やちょっとした気遣いが抜けて、後々まで想い返すことも少なくはありません。

 

近年では若い内から終活を行って、理想の葬儀や葬送方法まで、自分で演出している人もいるほどです。悲しみに暮れたり、唖然としてしまう方もいますが、納得できる葬儀を執り行うことも癒す方法でもあります。

 

そこで今回は、家族が危篤状態に陥った時、後々まで納得できるように冷静に行いたい、遺族が行う手続きをいくつかお伝えします。

 



 

【遺族の手続き】家族が危篤状態、行うべき5つの事柄とは

 

最期に会わせたい人へ連絡をする


お医者様に危篤と言われたら、まずは生きている間に会わせたい人々へ連絡をしてください。最期の時を共に迎える方々になるかもしれないので、遠い親族や知人友人は呼ぶ必要はありません。

 

【 遺族の手続き、危篤の連絡 】

 

■ 危篤の連絡ですので、真夜中でも時間を問わずに連絡をして問題はありません。ただしその際には、礼儀を持って電話をしてください。

 

・ 「深夜に突然のご連絡を失礼いたします。○○の娘の○○○○でございます。

 

実は先ほど、母が危篤となりました。今、○○にある○○病院におります。

 

私の連絡先は○○○-○○○○-○○○○ですので、どうぞよろしくお願いいたします。」

 

…このように連絡をしてください。ポイントは、①危篤者の名前と自分の名前、関係性を名乗ること②病院名(所在地)を明確に伝えること、③緊急連絡先を忘れずに伝えること、の3点です。

 

 

会わせたい人に連絡が付かない場合


現在では電話連絡の他にもLineなど、さまざまなツールがありますが、特に高齢者になると電話以外の連絡手段がないことも少なくありません。

 

危篤の連絡は深夜や早朝に至ることもありますので、電話連絡ができない事も多いのではないでしょうか。このような場合には、昔ながらの連絡手段として、「電報」があります。

 

【 遺族の手続き、電報を打つ 】

 

■ 電報は115番(NTT)で依頼できます。電報には文字数がありますから、簡潔に必要事項を伝えなければなりません。

 

・ ①危篤者の氏名②連絡している人の氏名③連絡先、…これを漏らさずに電報を打ってください。

 

例文としては「○○○○危篤、至急電話されたし(電話番号)」などが適切です。相手が危篤者本人の入院している病院先、連絡者の電話番号を知っている状態であれば、「○○○○危篤、至急来られたし。」でも通じます。

 

 

終活の有無を確認


もしも危篤者本人が終活を一人でしていた場合、その内容が家族に伝わっていないがために、葬儀社ともめたり、本人が生前契約したお墓に入れなかった…、などの事例も増えてきました。

 

【 遺族の手続き、終活の形跡を確認 】

 

■ 危篤者本人に聞く家族もなかにはいますが、なかなかそうは行きませんので、着替えなどの準備で家に帰った際、机や引出しなどに関係書類がないかも確認しておくと安心です。

 

・ 例えば、終活をしている方ならその記録を記す「エンディングノート」を残していることが多いですし、手書きの遺言書などを準備している方もいます。

 

本人が希望する葬送方法はないかまでチェックしておくと、本人も家族も納得できるはずです。また沖縄の場合には納骨式が葬儀当日ですので、納骨前にお墓の生前契約の有無まで確認しておくことをおすすめします。

 

 

延命の意思を確認


病院では危篤状態に陥った時、延命措置の有無を確認されるケースが多々あります。

 

本来であれば病気で入院した場合には、元気なうちに確認しておくと確実なのですが、なかなかそうも行きません。

 

延命治療希望の有無や、臓器提供の意思表示など、本人が尊厳死や死後の扱いに対して希望があったかどうか…、辛いことではありますが確認が必要です。

 

【 遺族の手続き、延命の意思を確認 】

 

① 本人が「日本尊厳死協会」などに登録しており、カードを持っていないか、エンディングノートや遺書から確認をしてください。

 

② 保険者証の裏意思表示カードにより、死後の自分の体に対して献体提供や臓器提供の意思があるかどうかを確認します。

 

…家族のなかにはこのような延命治療拒否や死後の体の提供について、本人が意思表示をしていても難色を示すケースは少なくありません。

 

この場合には、本人の意思表示が強くはなりますが、家族が強く希望をすれば、献体や臓器提供を拒否することもできます。ですから、危篤状態になっている華族の意思確認と共に、自分たちの心も整理しておくことをおすすめします。

 

 

本人が延命治療拒否を行った場合、「尊厳死」を理解する


…また、「延命治療拒否」について誤解がある家族も多いため、ひとつだけ…、「安楽死」と「「尊厳死」の違いをここにお伝えします。

 

これは本人が生前に終活などを経て、どのような物事を調べ感じ考えて、このような敬意にいたったのかが理解できる大切な部分ですので、危篤になってからの短い時間ではありますが、少しでも調べてみることをおすすめします。

 

【 遺族の手続き、安楽死と尊厳死の違いを理解する 】

 

① 「安楽死」は医療的行為によって死期を早めることを指し、日本では認められていません。

 

… ただ、フランスなど一部先進国では、本人の精神的、肉体的苦痛を考慮して、安楽死を受け入れる国もあり、日本人もその国へ行って安楽死を遂げるケースもあります。

 

② 「尊厳死」は言わば「安楽死」の反対で、医師は積極的に患者の死期に影響するような医療行為を施しません。そのため、延命のための治療も行いません。

 

…このように安楽死と尊厳死は、一般的にはまだまだイメージは同じように思う方々も多いのですが、実際には大きな違いがあります。

 

延命治療を施すことで家族は一日でも長く傍にいることはできますが、本人は自然で穏やかな最期を望んでいるかもしれません。

 

エンディングノートや尊厳死を扱う協会の宣言書「リビング・ウィル」の書類などがないか…、一度確認をしてみると安心です。

 

とても辛いことではありますが、入院時の状況が難しいと感じるのであれば、早めに探しておくと、急な判断にパニックになったり、後々後悔をせずに済みます。

 

 

本人の宗教を確認、葬儀社を選ぶ


もしもエンディングノートなどが見つかって、生前契約をしている場合にはその葬儀社へ連絡をしてください。また希望の葬送方法が特別なうえ、生前契約をしていない場合には、早くから探して希望を叶える家族もいます。

 

【 遺族の手続き、宗旨宗派を確認 】

 

■ また、一般的な仏教であればあまり問題はありませんが、危篤者本人がキリスト教などの特定の宗旨宗派であれば、その関係者に連絡を入れ、相談をしてください。

 

・ キリスト教など仏教とは全く違う宗旨宗派になると、なかには看取りの段階から儀式を執り行うものもあるので、早い段階での相談をおすすめします。

 

終活で本人が希望する葬送方法としては、宗旨宗派を問わない「自由葬」のひとつである「ホテル葬」などになると、それを取り扱ってくれる葬儀社を探す手間が掛かる可能性が高いです。

 

 

臨終を迎えたら…


臨終の時を迎えたら、危篤時に連絡をしていなかった親族や知人友人や職場の方々へも連絡をしながら、遺族は病院との手続きも並行して済ませなければなりません。

 

【 遺族の手続き、臨終を迎えたら 】

 

■ 葬儀社が決まっていれば葬儀社に連絡を取りつつ、病院では故人のいた病室を整え退出の準備、会計で医療費の精算を行います。菩提寺があれば菩提寺へも連絡、読経供養の相談をしてください。

 

・ さらに「死亡診断書」を担当医師よりいただくことも大切です。この死亡診断書により自治体へ死亡届を申請、火葬許可が得られます。

 

死亡届は火葬場で火葬を終えた後、印鑑を押されますが、この書類は今度はお墓の埋葬時に必要になる書類です。失くしやすい書類ながら、再発行には多くの手続きを要しますので、失くさないように保管してください。

 

 

遺体の搬送


病院で臨終を迎えると、遺体は病院内の霊安室に移動されますが、病院の霊安室はあまり長くはいられません。

 

だいたい長くても24時間以内で搬送しなければなりませんので、事前に葬儀社が決まっていたらその葬儀社へ連絡、決まっていなければ、できるだけ早く葬儀社を決めると後々までスムーズです。

 

【 遺族の手続き、遺体の搬送 】

 

■ もしも葬儀社が決まらない時には、病院が提携している葬儀社に依頼することもできます。

 

・ 搬送は依頼したいものの、葬儀までお任せするか分からない場合には、「搬送のみ」とお伝えして、搬送のみを依頼することも可能です。

 

ただし遺体を家に受け入れることができない場合、葬儀社が決まっていれば、その葬儀社の斎場で遺体を安置してくれることも多く、何かと相談ができて助かるため、早い段階で決めることをおすすめします。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は遺族の行う手続きのなかでも、ごくごく最初の事柄を中心にお伝えしました。特に本人が危篤と伝えられた時から動くと、後々まで納得できる準備ができます。

 

病気などで余命宣告を受けている状態であれば、近年では本人が希望する葬送方法や葬儀スタイル、お墓事まで話し合える家族も少なくありません。

 

そこまでは行かずとも、余命宣告をひとつの神様からいただいた時間と考えて、故人が最後に会いたいと思う人や、食べたい物(食べることができれば)、可能な範囲でやりたいことを、元気なうちに話し合うのもひとつの家族の形です。

 

家族が危篤に陥るとなると、「遺族としては手続きどころではない!」と言う意見もあるかもしれません。

 

ただ、遺族が手続きに追われるからこそ、家族を失った悲しみも和らぎ、一人で閉じこもらずに多くの人々と接点ができる側面もあります。

 

本記事も参考にしながら、危篤者本人も遺族も皆が納得できる葬儀や遺族の手続きを行ってください。

 

 

まとめ

家族が危篤状態になってからの手続きとは

・最期に会わせたい人々へ連絡をする
・終活、生前契約の有無を確認
・決まった宗旨宗派があれば連絡
・臨終を迎えたら死亡診断書をもらう
・病院の退所準備と医療費の精算
・葬儀社に連絡をして、遺体を搬送

 



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