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一年忌までの法要。清明祭は行うの?5つの疑問と体験談

一年忌までの法要。清明祭は行うの?5つの疑問と体験談
一年忌(イヌイ)までの法要、故人が亡くなってからの一年間は、遺族に取っては悲しみのなかにいながら、次々とやるべき事が押し寄せる、忙しい毎日が続くものですよね。特に突然のことだったりすると、喪主(施主)としては明日も不安になる想いかもしれません。

 

けれども一年忌(イヌイ)まで乗り越えることができれば、喪も明けてお祝い事となる初清明祭(ハチシーミー)も行うことができるため、一連の法要は落ち着きを取り戻します。またその忙しさが、返って遺族の悲しみを癒してくれた…、と言う体験談も少なくありません。

 

せっかく悲しみのなかでも乗り越えて、故人のための法要を執り行うのですから、丁寧に弔いたいですよね。そこで今回は、告別式後から一年忌(イヌイ)までに執り行われる法要の概要を、迷い勝ちな初清明祭(ハチシーミー)の基本とともにお伝えします。

 



 

一年忌までの法要。
清明祭は行うの?5つの疑問と体験談

 

現在の初七日(ハチナンカ)焼香(スーコー)


初七日(ハチナンカ)は、仏教的にも大切な七日焼香(ナンカスーコー=周忌法要)の始まりでもあり、告別式が終わってから初めての法要。これから一年忌(イヌイ)までの法要、最初のスーコー(焼香=法要)でもあります。

 

昔は故人の命日から七日目に、仕事も休んで親族や知人友人が集まりましたが、近年ではそうも行かない事情が増えましたよね。葬儀からすぐの日程で行われることもあり、参列したくても調整できない方も多くなりました。

 

【 現在の初七日法要 】

 

■ そのため全国的な流れとして、初七日を告別式当日に行う喪主が増えてきました。この告別式当日の初七日は、「繰り上げ初七日」と「繰り込み初七日」の二種類があります。

 

・ 繰り上げ初七日 … 告別式後にまず火葬を行い、遺骨になってから初七日法要を執り行います。そのために、葬儀会場→火葬場→葬儀会場と、移動回数が多くなる事例も多い選択肢です。
 
・ 繰り込み初七日 … 火葬前にそのまま葬儀会場で初七日法要を執り行い、初七日法要後に葬儀会場から火葬場へ移動します。

 

 
少し触れたように、繰り上げ初七日では移動回数が多くなる一方で、遺骨の形で初七日法要を執り行うことができます。
 
一方、繰り込み初七日を選ぶと法要が火葬前となるために、火葬場から葬儀場に改めて移動する必要がない一方、法要時にはご遺体のままです。ただ、焼香客の皆さまの移動の負担を考えて、どちらかと言えば繰り込み初七日を選ぶ喪主が増えています。

 

 

四十九日(シジュウクニチ)は大きな法要


初七日以降、遺族は七日焼香(ナンカスーコー)と呼ばれる、一週間毎の追善供養がありますが、その最終日となるのが四十九日(シンジュウクンチ)です。
 
ただ近年では本州の流れに倣い、七日焼香(ナンカスーコー)に馴染みがある沖縄でも、「繰り上げ七日焼香(ナンカスーコー)」を初七日(ハチナンカ)などに行ってまとめ、最後の四十九日(シンジュウクンチ)のみを執り行う選択も増えてきました。

 

【 四十九日(シンジュウクンチ) 】

 

■ 四十九日は全国的にも、お仏壇や位牌を準備することが多く、遺族にとっても節目となるスーコー(焼香=法要)です。特に沖縄では仮の位牌である白位牌(シルイフェー)から本位牌(ホンイフェー)に変わる儀式が行われてきました。

 

・ 沖縄ではこの四十九日(シンジュウクンチ)まで、故人はお墓と家を行き来している存在ですが、四十九日を境に故人の魂は天へと上ります。そのため、この日までは家にも故人の魂がいるものの、この日からは故人の魂はお墓に定住するとされます。 

 

 
仏教の教えではこの忌明けまで、一週間ごとに故人の審判が行われています。そのため遺族は四十九日まで、追善供養を多く行い、より多く手を合わせて、故人の「罪」を少しでも軽くしてもらう、と信じられてきました。

 

 

清明祭は喪明けから


ここで話題になることが多いのが「清明祭(シーミー)はできるのか、否か。」と言う問題です。基本的には清明祭(シーミー)はお墓参りでありながらも、お祝い行事なので、喪中となる一年忌(イヌイ)までは行わないと言われてきました。

 

【 清明祭(シーミー)は喪中は行わない 】

 

■ お正月と同じ扱い、と考えれば分かりやすいかもしれません。
 
・ その代わり、十六日(ジュウルクニチ)は旧暦1月16日に行われるお墓参りは、後生の正月として弔事の色合いが強いので、日ごろは十六日(ジュウルクニチ)にお墓参りをしない家でも、三年忌(サンニンチ)まではコチラでお墓参りをする家もあります。

 
沖縄では「お墓参り行事以外ではむやみにお参りをしない」とされてきましたが、どうしても哀しみを癒すなどでお墓参りがしたい時には、喪が明けるまでは敢えて清明祭時期から日をずらして、日常のお墓参りとして参るなど、工夫をして過ごしてみてください。
 
この際も喪中はあまり大勢で賑やかに行うものは避け、喪明けの一年忌(イヌイ)後、地域によっては三年忌(サンニンチ)後からの初清明祭(ハチシーミー)とするのが基本です。

 

 

新しいお墓を建てる時


このように、初七日(ハチナンカ)から七日焼香(ナンカスーコー)四十九日(シンジュウクンチ)の後に、家族のみで執り行う百か日を経て一年忌(イヌイ)となります。
 
ただ、新しくお墓を建てた場合には、プラスして、いくつかのスーコー(焼香=法要9も執り行わなければなりません。

 

【 新しいお墓を建てた時 】

 

■ 故人が亡くなってから新しいお墓を建てた場合には、建てた際に魂を入れる儀式である「開眼供養」と、故人の遺骨を納骨する「納骨式」を執り行います。

 

・ 納骨式はどちらにしろ執り行うものではありますが、沖縄ではすでに建てられている門中墓に入る場合、告別式当日に行ってしまうのが本来の風習でうよね。けれども新しく建てるとなれば間に合いませんので、改めて執り行うことになります。

 

 
とは言え、やはり何度も集まってもらう手間を省く意味合いもあり、現在では一年忌(イヌイ)や早いケースでは四十九日(シンジュウクンチ)のスーコーに合わせて、一緒にまとめる選択が多いです。

 

 

一年忌(イヌイ)を週末にずらす時


このようなスーコー(焼香)を経て、清明祭(シーミー)の前に執り行うのが一年忌(イヌイ)です。故人が亡くなって一年までは、遺族も何かと慌しい日々ですから、翌年の三年忌(サンニンチ)があるとは言え、少しひと段落するタイミングではないでしょうか。

 

【 一年忌(イヌイ)の日程のずらし方 】

 

■ ここで全国的な「一周忌」であれば、週末に日程をずらす場合、命日よりも前に設定しなければなりません。

 

・ けれども沖縄で執り行う「一年忌(イヌイ)」の場合、命日よりも後にずらすのが良いとされています。全く反対の考え方なので、気をつけて段取りを進めてください。

 

 
 
いかがでしたでしょうか、一年忌(イヌイ)までの一年間、その次の初清明祭(ハチシーミー)までのスーコー(焼香)を簡単にお伝えしました。この時期は故人が亡くなった手続きで忙しくもあり、遺族としてはまだ悲しみも癒えていない時期も重なり、整理して進めることも大変です。

 

日ごろ身内で訃報があることは、もちろんあまりありませんから、いざとなると悲しい気持ちの整理はもちろんのこと、具体的に執り行わなければならない、スーコー(焼香)や儀式、仏壇や位牌、お墓と言った、準備すべき物事の数々に、頭が追いつかなかった、…と言う体験談も多いです。

 

ただ、そんななかでも時は刻々と過ぎ、それなりの形を付けて法要を進めなければなりません。大変ですが上手に周囲の方々へ協力、相談をしながら、本記事を参考にして整理し、ひとつひとつを故人のためにも、無事に執り行ってください。

 
 
まとめ

一年忌(イヌイ)までの法要とは

・現在は繰り込み初七日が多い
・週忌法要はなくても四十九日はしっかりと行う
・お祝い事である清明祭は喪明けから
・お墓を建てたら開眼供養と納骨式を行う
・沖縄では一年忌をずらす時、命日以降に行う



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