遠距離介護を成功させるコツ☆サービスを積極的に利用する
遠距離介護を決断すると、日本では多くの家族が少しの罪悪感を持ちますよね。けれども、実際には家庭の状況や被介護者の状態によっては、お互いに丁度良い距離があるからこそ、上手くまわることもあります。
それでも、遠距離で介護をすると言うことは、毎日の様子を逐次チェックしている訳ではないので、やはり心配になること、気になることも多いかもしれません。
けれども、遠距離で介護をしているために起きる不自由やデメリットは、現代では介護に関わるサービスを知り、賢く利用することで改善できることも多いのです。
例えば、携帯電話ではなく、スマホやipadを贈って活用すれば、顔を見ながら話もできて、背景にある部屋の様子で暮らしぶりを確認できますよね。
そこで今回は、遠距離介護を決断した時に知っておきたい、困った時に活用できる、いくつかのサービスをお伝えします。
遠距離介護を成功させるコツ☆
サービスを積極的に利用する
もしもの事態を避ける、見守りサービス
遠距離介護で最も心配な事は、突然の事故や病気などに見舞われた時、気付く時が遅くなったり、それによって対処が遅れることではないでしょうか。
実際に、遠距離介護を受けている親側のアンケートでは、「転倒などで放置されるのが心配」や「孤独死が不安」などの声が多く挙がりました。
【 遠距離介護も安心の見守りサービス 】
★ 近年ではあらゆる業者が見守りサービスを提供しています。
・ 経済的に余裕がある場合、人気がある民間のサービスは、セキュリティー会社のセコムなどで行っている、「人感センサー」による見守りサービスです。
ただ、ガス会社がメーター管理によって見守るものや、スマホを利用した見守りサービスもあり、料金も幅広くなったのも助かります。
買い物や料理の不自由を回避、宅配サービス
両親の病気や症状によっては、火を扱う料理などは避けたいこともありますよね。そんな時に助かるのが、宅配サービスです。
【 遠距離介護で助かる、宅配サービス 】
★ 例えば、最も大手のコープなどは、毎週注文した食材を配達してくれるもので、シニア世代の一人暮らしに限らず、子育て世代まで幅広く利用されています。
・ そんな食材宅配サービス会社が、遠距離介護で家族の暮らしをサポートしている方々へ向け、健康に気を付けた毎日の食事の宅配を受け付けるようになりました。
自分達の食材を注文しながら、遠方の家族のための食事もお願いできるとなれば、とても便利です。さらに毎日配達される食事は、住人に異変があれば気づきやすいため、見守りの役割も果たしてくれます。
訪問診療で毎日の健康をチェック
遠距離介護を始めるのであれば、ぜひ、地域のかかりつけ医を一緒に訪れてください。大病院などであれば、サブの町医者を一緒に探しておくと、より安心です。
【 遠距離介護の相談ができる、かかりつけ医 】
★ 介護が必要になっている段階であれば、自治体には相談している状態ではないでしょうか。
・ この場合、担当のケアマネージャーに相談をして、訪問看護を受けてくれる診療所を紹介してもらうと、何かと便利です。
ケアマネージャーも掛かっている病院などを把握している必要がありますし、後々の訪問介護や看護、通所デイケアなどの必要性が出た時にも、よりスムーズに進みます。
ケアマネージャーや地域の方々との報連相(ホウレンソウ)や、連携は、遠距離介護では欠かせません。
老人うつ病を解消する、傾聴サービス
老人のひとり暮らしで意外と多い相談が、「老人うつ病」で、なかにはその症状から、痴呆症と勘違いしたまま、治療方針を間違えて時間ばかりが過ぎてしまった…、と言う体験談も多いのが特徴です。
老人うつ病と痴呆症の大きな違いは「罪悪感」です。自分を責めたり、周囲へ申し訳ないと思う様子があれば、それは老人うつ病かもしれません。
【 遠距離介護で心もケアする、傾聴サービス 】
★ 実はこの老人うつ病を患う、シニア世代が多いため、最近では民間でも一部の自治体でも、傾聴サービスを設けています。
・ 自治体の訪問傾聴サービスは料金が掛からないことも多いので、まずは役所などで相談をしてみてください。
自治体になければ民間企業の傾聴サービスですが、訪問の傾聴サービスも見受けられるものの、電話などを使用したタイプもあります。
家計負担を少なくする、介護規制割引サービス
遠距離介護と言っても、両親の暮らしや地域の人々や集まりとの関係性の把握や連携を考えると、やはり足茂く両親の住まいへ通う必要性は出てきますよね。
そうなるとやはり、出費がかさむためお金の節約は欠かせません。
【 遠距離介護で助かる、交通料金の割引サービス 】
★ ANAやJAL、スターフライヤーの飛行機を利用すると、介護割引価格で搭乗券を購入することができます。
・ ただし、介護保険証や家族との関係性を示す書類(戸籍謄本など)が最初に必要になることもあるので、その点は確認してください。
また、航空会社によっては格安を売りにしていて、これらの割引価格よりも格安に購入できるものもあるので、比較検討しながら購入してみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか、今回は遠距離介護を始める方々が知っておくと便利な、現在多く利用されている、いくつかのサービスをお伝えしました。
遠距離介護ではその知識を知ると知らないのとでは、精神的なストレスや金銭面、体力面まで大きく違うことも多いです。
介護をする家族の家に来た時には、地域のコミュニティーや自治体などにも通って、地域の連携を取りながら、あらゆる情報を積極的に求めてみてはいかがでしょうか。
特に要介護状態になると、ついつい引きこもりがちになる方は多いので、一緒に動くと本人も刺激を受けやすくなります。
介護をしている家族はもちろん、自分の健康や精神状態、そして自分の家族にも配慮して、お互いに長く続けられる遠距離介護を実現してください。
まとめ
遠距離介護で役立つサービス
・見守りサービスで安心を得る
・台所が不安なら、食事宅配サービス
・訪問診療で定期的な診察を必ず受ける
・老人うつ病を改善、予防する傾聴サービス
・かさばる交通費は割引サービスを検討する