沖縄で人気の散骨☆業者に頼む方が良い5つの理由
沖縄では散骨を葬送に選んだ家族が、海でセレモニーを行う様子も垣間見ることができますよね。
沖縄は「美しい海」でも有名ですから、全国から散骨を望む家族が集まり、海が好きだった故人や、「自然へ帰りたい」とエンディングノートや遺書に残した故人の家族が多いです。
…ただいざ自分の家族が散骨するとなると、「本当に問題はないのだろうか…」とか、反対に「海に撒くなら自分達でも出来るのでは?」などの声も聞こえます。
そこで今日は、沖縄で散骨をするのに特別な手続きや法的な問題はないのか…、反対に個人で散骨が出来るのか…、についてお伝えします。
沖縄で人気の散骨☆
業者に頼む方が良い5つの理由
ご遺骨の扱いについての法律
最初の段階で最も多い相談が、「法的に特別な手続きは必要なのか?」と言うものです。確かにご遺骨の扱いにはさまざまな法律がありますよね。
戦前は家の裏山にお墓を建て、家族親族を埋葬していた家もありますが、今では墓地認定がされていない土地に遺骨を埋めると、死体遺棄罪として、法に触れてしまいます。(1968年改定「墓埋法」)
このことを考えると、「散骨も死体遺棄罪に当たるのではないか?」と心配する方々もいるのですが、散骨を望む人々が増えるなか、1990年に法務省から、ひとつの見解が発表されました。
【 沖縄の散骨☆法務省の見解 】
★ 法務省では刑法第190条の「死体遺棄罪」について、このように見解を示しました。
→ 「刑法第190条は社会的風俗としての宗教感情などを保護するのが目的であるから、節度をもって葬送の一部として行われる限り、問題ではない。」
… つまり、散骨も「節度を持った」葬送であれば、法的に問われないとしています。
ですから2019年現在の見解では、沖縄の散骨は節度ある葬送により法的に問題ありません。
同じように家の庭で遺骨を埋葬することは「死体遺棄罪」に当たるものの、遺骨を家に安置する「手元供養」も、ひとつの供養の形と捉えられるようになりました。
【 沖縄の散骨☆業者に依頼したい理由① 】
★ ただ、この「節度を持って」の見解は人それぞれと言う、境界線が曖昧な部分もありますから、この点でも、沖縄の散骨をよくよく理解した業者に依頼すると安心です。
「節度を持って」の捉え方
では沖縄の散骨を取り扱う業界で、この「節度を持って」の見解をどのように捉えているか…、ですが、実は法務省は1990年に見解を出して以降、2019年現在では、散骨にまつわる法律はありません。
法律が作られていないので、沖縄で散骨をする際にも、法的な手続きも必要ないことになります。
1990年の法務省の見解発表の後、1991年には「葬送の自由をすすめる会」(NPO法人)が出来ました。
「葬送の自由をすすめる会」は日本の「自然葬」の先駆者でもあり、散骨セレモニーも間もなく相模湾にて行われています。
この例を基本として、沖縄をはじめ各地に散骨業者が現れ、「散骨」と言う葬送が広がるに当たり、それぞれの地域内でのトラブルも起きるなかで、自治体によって対応が分かれるようになりました。
なかには散骨を禁止する自治体もありますので、注意をしてください。
【 沖縄の散骨☆業者に依頼したい理由② 】
★ このような流れもあり、地域によって沖縄でも散骨ができる海域もあれば、散骨を嫌がる自治体や地域もあると、地域の印象はさまざまです。
→ 沖縄で散骨をする時、地元業者であればこのような事情に詳しく、地域トラブルのないエリアでの散骨が出来ます。
全国的には海水浴場や養殖場、海上交通周辺など、人々が暮らしのなかで使っている海域では散骨を避けることが基本です。
沖縄での散骨方法
前項でお伝えした「葬送の自由をすすめる会」の散骨(この会では「自然葬」)をベースに全国に広まり、現代では遺骨を2mmより小さい、細かなパウダー状にして、沖縄の海に散骨する方法が主流です。
この遺骨をパウダー状にする工程を「粉骨」と言いますが、法的には家族が故人の遺骨を粉骨することは問題ありませんが…、あまり良い気持ちはしませんよね。
【 沖縄の散骨☆業者に依頼したい理由③ 】
★ ですから沖縄も含め、散骨に当たっては業者に粉骨を依頼して、パウダー状にしています。
→ 粉骨のみを請け負ってくれる業者もありますが、粉骨目的であれば、最初から業者に依頼した方が価格も安くなりますし、前項でお伝えしたような地域トラブルの心配もありません。
同じように自宅に遺骨を祀り、仏壇で供養する「手元供養」も新しい葬送の形ですが、この手元供養でも粉骨をしてパウダー状にし、仏壇にも入る小さな骨壺に納めて祀る家が多いです。
ですから粉骨した一部を持ち帰り、手元供養としても良いですし、もちろん分骨して一部は沖縄の海で散骨し、残りはお墓へ埋葬するケースも多く見受けます。
セレモニーを行う
今、沖縄の海を含め散骨を行う業者は全国に数多くあります。それだけ散骨のニーズが高いとも言えますよね。
そのためにそれぞれの業者で、家族に対してさまざまなプランを立て、散骨ではなく「海葬」や「自然葬」などと名前を変え、大きなひとつのセレモニーとして扱う業者が多いです。
【 沖縄の散骨☆業者に依頼したい理由④ 】
★ 船上でのお坊さんの読経供養はもちろん、沖縄の海で散骨時の花葬や、散骨後にも墓標変わりとなる記念品や墓碑が設けられるなどのプランがあります。
→ 例えば、散骨をした人々の名前を刻む墓碑が建てられ、そこに名前が刻まれたり、家で祀る(飾る)ことができる日付入りの記念品が用意される…、などです。
反対に故人の希望のために分骨して一部を散骨する…、などのケースでは、すでにお墓に納骨まで済ませているなどの理由で、「沖縄の海まで散骨のために出向くことは出来ない…。」と言う方もいます。
故人の希望で散骨をするものの、「周囲から反対されているので、大きくは行えない。」などの例もありました。
このような場合にも、沖縄の散骨業者のなかには家族の代行として、遺骨の一部(や全て)を郵送で受け取り、散骨を済ませてくれるものもあります。
この場合にも、沖縄の海での散骨の様子を映像に納めるなど、後々の記念となるような物事を用意している業者が多いです。
後々の法要、メモリアルクルーズ
また沖縄の散骨業者のなかには、一周忌(沖縄では一年忌=イヌイ)や三回忌(沖縄では三年忌)などの節目には、散骨した海域に船で出向き、法要を行うことができる業者もあります。
【 沖縄の散骨☆業者に依頼したい理由⑤ 】
★ 一度沖縄の海に散骨をすれば終わり…、と言う関係性ではなく、後々まで現地の海域での法要を請け負ってくれる業者もあります。
・ また、自分達のみの法要は船まで出すと高くなりますが、沖縄の海で散骨をした人々が合同で行うクルーズプランを提供している業者もあり、自分達の予算や都合に合わせた法要が可能です。
沖縄の散骨は「自然葬」で、永代供養としている業者もありますから、一年に一度、その海域の船上で読経供養をする業者もあり(霊園なども併せて運営している業者など)ます。
その様子をネット上で公開して、自宅でその映像を見ながら供養ができる…、などのサービスも見受けられるなど、沖縄の散骨もひとつの大きな供養の形になりました。
いかがでしたでしょうか、今日は沖縄で広がる「散骨」と言う葬送の形を選ぶ時、自分達で行わずに業者に頼んだ方が良いとされる、5つの理由をお伝えしました。
海外の映画などでは、友人が数人で岬を訪れ、粉上になった遺骨を撒くような葬送の様子も見受けられ、またそれが格好良い様子として演出されていますよね。
けれども少なくとも日本の周辺の海域には、養殖業者や漁業場、海水浴場などがひしめくために、地域トラブルも少なくありません。
せっかく故人を偲ぶ葬送でトラブルがあっても悲しい思い出が残ってしまいますので、業者に依頼した方が安心です。
また代行で行う沖縄の散骨にも触れましたが、家族が現場にいないだけに業者への信頼度は重要です。その会社の背景(霊園を運営している、葬儀社など)も確認することをおすすめします。
遺骨に心があるものとして扱ってもらえる業者選びには、注意をしてください。
まとめ
散骨を業者に頼みたい5つの理由
・法務省が示す「節度」ある葬送ができる
・地域事情に精通しているためトラブルになりにくい
・粉骨の工程を業者が請け負ってくれる
・キチンとしたセレモニーとして散骨ができる
・散骨後も現地で法要やセレモニーができる