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お墓を建てる時に多い相談。専門家が答える5つの質問

お墓を建てる時に多い相談。専門家が答える5つの質問
お墓を建てる時になって「そういえば…。」と気になることもありますよね。近年ではお墓も自由度が高くなってきたものの、お墓に入る骨壺の数や、いくつかのお墓をまとめたい時にも、専門家に聞いておくと安心です。

 

例えば、近年多い質問が「生前墓を建てることは縁起が悪いですか?」と言うものですが、これは間違えたイメージとなります。

 

実は生前墓は時の皇帝が生前から、大きなお墓や古墳を建てていることでも分かるように、日本では聖徳太子の時代から反対に縁起の良いこととされ、長寿の意味合いを持つ「寿陵墓」と言われています。

 

このように少しでも疑問に思うことがあれば専門家に確認をすることで、心おきなく希望のお墓を建てることができますよね。

 

そこで今回は、お墓を建てる時になって気になる事柄、多い質問や相談から、いくつかをお伝えします。



 

お墓を建てる時に多い相談。
専門家が答える5つの質問

 

お墓に入る骨壺の数は?


お墓を建てる方々のなかでも、先祖代々墓や沖縄では門中墓などの改葬を検討している方に多いのが、この質問です。

 

霊園や墓石業者に相談をすると、内部調査も受け付けてくれる業者は多いですが、特に門中墓などの場合、あまりに多くの骨壺が納められていたら、どうすれば良いのか戸惑う気持ちも理解できます。

 

【 お墓を建てる時の質問、「収納できる骨壺の数は?」 】

 

① 小規模のお墓(1㎡くらいの広さ) … 4体ほど
② 中規模のお墓(2~3㎡くらいの広さ) … 6体前後

 

… さらにお墓の内部で二段になっているお墓もあり、この場合にはその倍(1㎡で8体、2~3㎡で12体)まで入れられる計算です。

 

ただし、法的に遺骨を納める数が決められている訳ではないので、入るのであればいくつ入っていても法的な問題はありません。近年需要が高い納骨堂などでは、2体~4体前後の遺骨が納められるスペースまである施設が多いです。

 

 

遺骨が新規のお墓に入らなかったら?


では遺骨の数が多くて、新規のお墓を建てる時に入りきらなかった場合には、どのように対処すれば良いのでしょうか。

 

【 お墓を建てる、遺骨が入らない時 】

 

★ 昔からの先祖代々墓などでは、お墓に遺骨が入りきらなくなると、お墓の敷地に余裕があれば敷地内に埋葬しなおして土に還しました。

 

・ 現代ではお墓を管理している霊園施設に合同埋葬ができる合祀塔があり、そこに合祀(埋葬)する方法が増えています。

 

何らかの事情でお墓に入りきらなくても、「何とか全員の遺骨を移したい…。」と希望するのであれば、遺骨をコンパクトにする選択も多いです。

 

【 お墓を建てる、遺骨をコンパクトにする 】

 

★ 例えば、骨壺に入っていた遺骨を粉骨して小さくまとめる、喉仏のみを残して残りは合祀埋葬する…、などの方法があります。

 

また、近年では霊園のお墓でも、多くの遺骨を埋葬できるケースもあります。一度確認をしてみてください。

 

 

複数のお墓をひとつにまとめられますか?


近年では少子化の影響もあり、夫婦で両方の家のお墓を管理するなど、複数のお墓を持つことも少なくありません。

 

けれどもあちらこちらにお墓を持っていると、霊園の管理費も掛かりますし、手間暇も倍以上掛かるのではないでしょうか。やはり墓主の負担としても、お墓はひとつにまとめることをおすすめします。

 

【 お墓を建てる、ひとつにまとめる場合 】

 

★ 最初にまとめたいお墓の遺骨の内容を確認しなければなりません。お墓の彫刻や墓誌から分かります。

 

・ お墓に入っている方々と人数まで把握できたら、どのようにまとめるかを検討してください。①既存のお墓にまとめる②新しくお墓を建てる方法があります。

 

準備が整ったら合葬ですが、もちろんお墓をひとつにまとめる工程では、閉めるお墓であれば墓じまいなど、新しいお墓も含めて、それぞれの宗旨宗派に倣って供養の儀式を行ってください。

 

新しいお墓にも墓誌を付けると、後々の方が確認するのに便利です。

 

 

家族や親族以外の人が入ることはできる?


近年では継承問題や少子化などの傾向もあり、家墓を墓じまいし、新しくお墓を建てる際に家名を彫らず、入る人の枠を設けない改葬(引越し)も増えてきました。

 

そこで気になる事柄が、今までのような家や血筋にこだわらないお墓でも問題ないのかどうか、ではないでしょうか。

 

【 お墓を建てる、入る人の枠を定めないお墓 】

 

★ 法律上、ひとつのお墓に一緒に入る方々に決められた括りはありません。ただ、宗旨宗派によって、その見解は違うと言えます。

 

・ 例えば日本に多い浄土真宗では、お墓に故人の魂は宿りません。(阿弥陀如来によって、死人の魂は極楽浄土へ行くため。)そうなるとお墓は生きているもののためにあるので、入る人の枠はないのです。

 

一方で宗旨宗派によっては、家系や血筋にこだわるものや地域もありますので、特に寺院墓地にお墓を建てるのであれば、事前の確認をしてください。

 

【 家系にこだわらないお墓を建てる配慮 】

 

★ 寺院墓地であればお寺に確認を取る他、価値観や心情的な問題から反対する親族もいますので、家族や親族の理解も得る必要があります。

 

・ さらに沖縄など、風習としてひとつのお墓に入る人の血筋にこだわる地域もあり、注意が必要です。

 

 

お墓の向きには決まりがあるの?


霊園で墓地探しをしていると、霊園の場合にはお墓の向きが決まっていることが多いため、「良いスペースなんだけど、お墓の向きが…。」「お墓の向きは良いんだけど、場所が…。」と迷う方もいます。

 

【 お墓を建てる方角の吉凶 】

 

★ そこで「お墓を建てる良い方角などはあるの?」との質問もありますが、現実的にはあまり問題はありません

 

・ 一般的には日がよく当たる東向きや南向きが好まれますし、西向きも(特に浄土真宗など)「西方浄土(西側に極楽浄土がある)」の考え方から良しとされるのです。

 

北向きは何かと嫌がられますが、これもさまざまな説がありながらも、本来は縁起の悪い向きではありません

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回はいざお墓を建てる時になって疑問に思うこと、相談したい事柄をまとめ、その答えをお伝えしました。

 

特に近年では複数のお墓をまとめたり、継承問題によって墓じまいを検討する方々も多いため、長年守ってきた先祖墓を墓じまいしたり、お墓を開くことに抵抗を感じる方も少なくありません。

 

ただ、一方でお墓の継承者が見つからないまま墓主も高齢化し、いつの間にか無縁仏になってしまうお墓も増加傾向にあります。無縁仏になってしまえば、自治体によって解体され、時には供養の儀式も行われずに合祀埋葬されます。

 

そう考えると後々まで安心できる、そして墓主もより気軽に心をこめたお墓参りができる形にしたり、新たにお墓を建てる決断は、ひとつの良い選択なのではないでしょうか。

 

 

まとめ

お墓を建てる時に知りたい基礎知識

・一般的に1㎡ほどのお墓に4体ほどの遺骨が入る
・遺骨が入らなければ古い遺骨を合祀塔に埋葬
・複数のお墓をひとつのお墓に合祀埋葬もできる
・基本的にはお墓に一緒に入る人に括りはない
・基本的にはお墓の向きに吉凶はない

 



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