沖縄で永代供養を選ぶ費用。迷った時に参考になる相場とは
沖縄で永代供養を検討する時、費用はやはり気になるところですよね。ただ、ここで理解しておきたい点が、「永代供養」はお墓自体ではなく、お墓や納骨堂などに付加する、いわゆるサービスのひとつだと言うこと。
そのため、選んだお墓や葬送方法によって、沖縄でも永代供養の費用には幅があるのです。…反対に言えば、自分達の予算に合わせたものを選ぶことができます。
ただ、やはり少ない予算で豪華なお墓に手厚い永代供養…、と言う訳にもいかない霊園がほとんど。そうなると、沖縄で永代供養を選ぶ際、費用が優先なのか希望なのか…、「優先順位」を持つことは大切ですよね。
そこで今回は、気になる沖縄での永代供養、形態で違う費用の詳細と、その種類をお伝えします。意外とイメージで勘違いしている方々も多いのが、永代供養。この機会にぜひ、参考にしてください。
沖縄で永代供養を選ぶ費用。
迷った時に参考になる相場とは
沖縄での永代供養の費用
冒頭でお伝えしたように「永代供養」とは、葬送方法に付加するサービスのこと。沖縄ではそもそも永代供養自体が広まっていないのですが、本州では永代供養と言えば、他の人々と一緒に埋葬される「合祀墓」をイメージする方も少なくありません。
確かにこの「合祀墓」も永代供養を行うお墓のひとつですが、この他にも多くの葬送の形態はあるのです。
【 沖縄での永代供養の費用:期待できる種類 】
① 合祀墓
② 納骨堂などの「集合墓」
③ 永代供養が付いている個人墓
…この三種類が主な沖縄での永代供養墓です。
ただ、合祀墓では「樹木葬」などの自然葬も注目されていますし、個人墓となれば、コンパクトなタイプ~大きな墓地スペースに建てられた昔ながらの琉球墓もあるため、価格帯は幅広いものに…。
集合墓に関しても、近年注目されている納骨堂でも「霊廟」と呼ばれるタイプもありますし、小さなお墓が並ぶタイプも見受けられるので、それぞれの種類でさまざまなお墓があることになり、自分の希望と予算に合わせた選択ができます。
近年注目されている、納骨堂
沖縄での永代供養として、認知度が高まっているのが「納骨堂」。納骨堂とは、お墓の形態ではなく、ロッカーのように並んだスペースに骨壷を納めた葬送スタイル。そのため墓石や墓石スペース(墓地)を購入する必要がなく、コストが安くなるのが特徴。
【 沖縄での永代供養の費用:霊廟・納骨堂 】
★ 霊廟や納骨堂と呼ばれる施設は、沖縄では永代供養を付加して、一柱10万円前後~の価格帯が相場。
・ プラス夫婦であったりなど人数が増えたり、スペースが広くなる…などで価格帯が変化するケースも多いです。また、納骨堂に納める年数によっても違いが出てきたり、契約更新があるなど、施設によってさまざま。
…と言うのも、「永代供養」は永代に渡り故人を供養することに他なりませんが、お墓や納骨堂に「個別に骨壷を納める(埋葬する)」年数には、限りがあることが多いのです。
多くのケースで十五周忌や三十三回忌などをきっかけに、合祀供養されますが、最近では全国的には、契約を更新することで、ずっと納めることができる施設も見受けるようになりました。
納骨堂とお墓の中間、集合個人墓
「あまり多くの予算は出せないけれど、納骨堂ではなく、お墓に埋葬したい…。」と考えるなら、お墓を建てるほど高くはない、小さなお墓が並んでいるような「集合個人墓」はいかがでしょうか。
【 沖縄での永代供養の費用:集合個人墓 】
★ プレートのような墓石など、小さな墓石が並べられた「集合個人墓」であれば、価格帯は約50万円~、ととても安心できる価格帯で埋葬ができるのが魅力。
・ こちらも施設によって個人だけではなく、夫婦や家族で埋葬できるお墓。納骨堂がマンションであれば、集合個人墓は小さな建売住宅の集まりのような存在かもしれません。
お墓の形態や並び方はさまざまですが、墓石には自由に彫刻できる施設も多く、模様が施されていたり、「ありがとう」など、名前ではない言葉が彫られているものなども見られます。
沖縄で永代供養が付く、個人墓
ここで、勘違いをする方々も多いのですが、一般的なお墓にも永代供養を付加できます。「永代供養」はあくまでもお墓に付加するサービスであるため、霊園など管理者がいる墓地スペースであれば、多くの施設で永代供養を付加できるのです。
【 沖縄での永代供養の費用:個人墓 】
★ 永代供養のサービスの目安は10万円~100万円前後、プラス墓地スペースと墓石料金が相場。施設によってこの価格帯が幅広いのが特徴で、最もコアな相場で10万円~40万円前後です。
・ プラスして「墓地スペースと墓石料金」とお伝えしましたが、霊園では多くの施設で墓地スペースを購入する際、「永代使用料」と呼びます。「永代使用料」と「永代供養」は全く違う意味合いですので、注意して契約を勧めてください。
こちらも沖縄での永代供養の費用を求める際、勘違いしやすい部分なのですが、霊園で墓地を購入する際、個人墓地とは違い個人のものにはなりません。
霊園が「永代に渡り」墓地をお貸しすることになるため、「永代に渡り使用を許可する」として「永代使用料」を支払うのです。
いかがでしたでしょうか、沖縄での永代供養の費用はこのように、形態によってさまざま。まだ霊園文化が浅い沖縄でも、個々の永代供養の費用で選ぶことができるのではないでしょうか。
沖縄では個人墓地での大きなお墓がまだまだ主流。その家のような独特な風情は、他県からきた観光客にとっては驚く光景であり、清明祭(シーミー)ともなれば、沖縄の風物詩でもあります。
けれども個人墓地だけに、その管理は大変!少し時間が経つと草木が茂りうっそうとしてしまいますし、近年では経年劣化したお墓の修理修繕に悩む墓主も増えてきました。さらに暮らしの変化により、継承者問題に頭を抱える門中も多くなっています。
このような問題の解決策として、沖縄でも「永代供養ができるお墓へ改葬する」選択肢は増えつつあるのです。沖縄では永代供養が付加できる霊園でも、沖縄独特の亀甲墓や破風墓を建てることができるのも、選択がしやすい理由のひとつ。
自分達の負担も少なく、将来も安心できる選択肢のひとつとして、一度検討してみるのも良いのかもしれません。
まとめ
沖縄での永代供養の費用相場
・合祀墓・集合墓・個人墓の三種類が主なお墓
・永代供養はお墓に付加するサービス
・納骨堂の費用相場は10万円~
・小さな集合墓の費用相場は50万円~
・個人墓にも永代供養が付加できる
・永代供養料と永代使用料は違う
・沖縄らしいお墓も霊園では建てられる