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墓じまいを決めた理由。迷う時に聞く3つの体験談

墓じまいを決めた理由。迷う時に聞く3つの体験談


「墓じまい」と聞くと、何となくどこかで罪悪感を覚えたり、悪い事のように感じてしまいがちですよね。確かに故人の声を聞くことができない分、墓じまいの決断に踏み切ることは思い切りが必要です。

 

けれども時には「墓じまいと言う選択肢もある。」と思いながら、お墓問題に向き合うことで、ぐっと残された者の負担が少なくなることは多くなります。さらに終活が広がるなか、実際には残された者の想いとは正反対の意見、声が聞かれるようになりました。

 

高齢の方々が進める終活…、そのなかで多く耳にするのは「子どもや孫に、自分達のお墓で苦労や負担を掛けたくない。」と言う声です。それは現在、お墓に入っているご先祖様も同じ想いなのかもしれません。

 

年々深刻になってきているお墓問題、さまざまな選択があるなか、墓じまいがベストなのか、いくつかの体験談を聞いて解消したいですよね。そこで今回は、実際に墓じまいをした、墓じまいによってお墓の問題を解消した3つの体験談をお伝えします。

 



 

墓じまいを決めた理由。
迷う時に聞く3つの体験談

 

両親の遺骨を散骨


両親の遺骨を散骨

両親の家族墓を建ててから30年、自分達も高齢になり終活の一環も踏まえて、生前整理の一歩手前として「老前整理」を行っていた体験談です。老前整理と言うのは、老後の生活のなか、足腰が弱り掃除などがしにくくなることも想定して、持ち物をミニマムに断捨離することを指します。

 

夫が両親から引き継いだ一戸建てでしたので、今回ほど徹底的に掃除をしたのは初めてでした。

 

【 両親の意向に沿って、墓じまい 】

■ 両親が亡くなった時代には終活はなかったものの、30年経ってはじめて遺言書が出てきました。ただしすでに30年…、相続も済ませている状態なうえに、自筆遺言証書としては、効力をもたない体裁です。

 

・ そのため、遺言書の内容のほとんどが希望に添えなかったことばかりでした。「あの時に見つけていればね…。」と言いながら、読み進めるとお墓の項目が。そこには、「遺骨は海に流して欲しい。」とあります。

 

もともと、自分達も高齢になったことで、自分達亡き後のお墓の継承を考えて、永代供養墓に改葬していた矢先でした。そこで今のお墓を墓じまいし、両親の骨を散骨しに夫婦で旅行してセレモニーをしています。

 

 

お墓の継承を頼まれたものの


お墓の継承

沖縄に多い門中墓の事例です。両親は体験談の本人がまだ小さい頃に離婚し母親と2人暮らし、二人三脚で頑張ってきました。父親の親族や家族とは、ほとんど疎遠で成人式でも特に連絡はない、遠い関係性が続いています。

 

成人後は母親を支えつつ、母方のお墓を引き継ぐことになりました。…と言っても、お世話になった祖父母2人が眠るお墓です。当時母とお金を出し合ってお墓を建て、後々は母や結婚した妻、子ども達と入ろうと考えていた矢先の体験談でした。

 

【 父親の親族から連絡が… 】

■ 離婚した父親の訃報が届き、参列します。その後から、ほとんど疎遠だった父方の親族から連絡がくるようになりました。

 

・ それから暫くして、父方の実家へ訪れた機会に、「皆娘ばかりで、あなたのお父さんが入った門中墓(位牌)を引き継ぐ人がいない。あなたが継承してくれないか。」と相談を持ち掛けれるに至ります。

 

とは言え、自分達にはすでに継承しているお墓があります。さらに父親は小さい頃に離婚していて、ほとんど面識はありません。結局、お墓の継承ができないことを伝え、墓じまいを提案しました。

 

父方の親族も最後まで継承者が見つからず、墓じまいを決断しました。取り出された遺骨は、父とその祖父母のみ、霊園の永代供養墓に改葬され、残りの遺骨を合祀墓に埋葬することで、落ち着きました。

 

 

多大な修繕費の繰り返し…


多大な修繕を繰り返し…

比較的大きいコンクリート作りの門中墓の事例です。昔から代々継承されてきた門中墓だった事もあり、まず海風が当たる偏狭の地であったことも、前々から話題にはなってきました。

 

毎年のお墓事では海風も強く、天気が悪いとお墓参りも大変だったのです。けれども、お墓を大切にしたい想いもあり、親族で管理をしてきました。ところが、10年前は少しだったお墓の修繕費が、年々膨らみ、大きな負担になってきています。

 

【 コンクリートのヒビ割れ修繕 】

 

■ はじめはひとつ、ふたつだったヒビ割れ。できるだけすぐに修繕していたものの、今ではヒビ割れとの「イタチごっこ」に…、お墓自体も侵食が進み、毎年かなりの出費を要してきました。もうギブアップ状態です。

 

・ そこでお墓の修繕業者に相談したところ、思い切って墓じまい、改葬を進められました。そこで親族間で話し合ったところ、「賛成」と言うことで一致します。

 

ところが、「どこに改葬するか」の話し合いが進まず、なかなか改葬が進みません。そこで取り合えずの策として、古い遺骨は合祀墓に埋葬供養し、両親の遺骨のみ、納骨堂に納めて墓じまいに至りました。

 

 

いかがでしたでしょうか、なかには「致し方ない…。」と思えるような、墓じまいの体験談もありましたが、残された者が大きな負担にならず解決するため、「墓じまい」と言う選択肢が頭の片隅にあっても良いのかもしれません。

 

墓じまいをして取り出された遺骨は、本文中にもあるように、霊園などの合祀墓に埋葬されるケースがほとんどですが、洗骨した後に粉骨してもらい、自宅や手元に置いて供養するスタイルも増えてきました。

 

ご先祖様や故人を大切に供養したい、お墓を大切にしたい気持ちはあっても、現代ではどうしても費用面で大きなムリが生じてしまったり…、と、生きている者がお墓によって苦労する事態も起きてきています。それでは本末転倒、とも言えますよね。

 

大切な事は、生きている者が故人を想い偲ぶ気持ち。現在ではさまざまな葬送方法、葬送プランが提案されるようになりました。柔軟な気持ちで、現在のお墓問題と向き合ってみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

墓じまいを決断した、3つの体験談

・両親の遺言書を発見し、意向に沿い海洋散骨
・縁の薄いお墓の継承を依頼されて、墓じまいを提案
・修繕・立替費用に追われ、親族で墓じまいを決断



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