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ウフトゥシビーは厄年のお祓い☆災難を避ける旧正月の御願

ウフトゥシビーは厄年のお祓い☆災難を避ける旧正月の御願
ウフトゥシビー厄年の家族を持つ家庭での御願で、例年の厄年ではない家族への御願「マドゥトゥシビー」とは拝み方も少し変わりますよね。

 

沖縄ではウフトゥシビーは、数えで12年毎に訪れる年回りを表し、これを厄年とされてきました。けれども一方で、12年ひと回りを無事に過ごしたお祝いとして「13祝い」が行われます。

 

新暦2019年、旧正月から初めての「亥」の干支日は、2月7日です。そこで今日は、沖縄で新年に行うウフトゥシビーの御願をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

 



 

ウフトゥシビーは厄年のお祓い☆
災難を避ける旧正月の御願

 

「ウフトゥシビー」とは


沖縄でウフトゥシビーは「年日」と書き、13祝いなどがあるように生年祝いの意味合いもありますが、一方で厄年ともされ、厄払いの御願が行われてきました。

 

数え年で12年の年回りでやってくるので、「自分の干支」に当たる年が、ウフトゥシビーの年回りに当たります。

 

ただし、61歳以上は長く生きたことへのお祝いの意味合いが強いです。

 

【 ウフトゥシビーの年回りと御願日 】

 

☆ 数え年で13歳、25歳、37歳、49歳、(以降お祝い)61歳、73歳、85歳、97歳です。

 

・ 97歳以外のウフトゥシビーは、旧正月から初めて「自分の干支日」…、つまり「その年の干支の日」が訪れる日に拝みます。

 

新暦2020年で言えば、「子」の干支日がウフトゥシビーの御願日なので、旧暦1月10日に当たる新暦2020年2月3日です。

 

★ ただし数え年97歳のウフトゥシビーは、「カジマヤーユーエー」と呼ばれる長寿のお祝いに当たり、この日に限っては旧暦9月7日がお祝いの日になります。

 

 

ウフトゥシビーの拝み方


ウフトゥシビーは厄払いの御願です。「ウガンタティ(願立て)」として、厄災が降りかからないよう、上手く避けられるように、拝んでください。

 

【 ウフトゥシビーのウサギムン(お供え物) 】

 

① ヒヌカン(火の神)

 

・ 基本のお供え物 … ミジトゥ(水)と塩、供え葉

 

・ お酒 … 一対の徳利の中央に盃についだお酒

 

・ お米 … 花米(何もしていないお米)を左右に一対と、中央に洗い米(七回水ですすいだお米)

 

・ ウチャヌク … もち粉と水で作ったお餅三段を三セット(白紙を敷いた上に並べる)

 

・ 果物の盛り合わせ

 

※ 黒膳にお酒、お米、ウチャヌクを配膳し、別に果物の盛り合わせを供えるのが一般的です。

 

② お仏壇(祖霊)

 

・ 基本のお供え物 … 一対のウチャトゥ(お茶)に、左右一対の供え花

 

・ お酒  … 盃に一杯のお酒

 

・ 左右一対のウチャヌク

 

・ ウチャワキ(お茶脇) … おかずの盛り合わせ(お箸を添えてください。)

 

以上ですが、数え年61歳以上のウフトゥシビーはお祝いとなるので、お仏壇のウサギムン(お供え物)は、おめでたい「ハレの膳」になります。

 

 

数え年13歳のウフトゥシビー


数え年13歳のウフトゥシビーは、初めての厄年でありながらも、昔の沖縄では成人のお祝いの意味合いが濃くなります。これが「十三祝い」です。

 

現代でも十三祝いに写真館で子ども達の写真を撮るように、昔の沖縄でもおめでたいお祝いのおかずを用意して、祝宴をしました。

 

【 昔ながらの沖縄のウフトゥシビー 】

 

★ さらに数え年13歳のウフトゥシビーは、結婚が認められる年頃になったことを表します。

 

・ 生家で最後のウフトゥシビーとして、赤飯イナムドゥチ(※1)、クーブイリチー(※2)などで盛大に祝いました。

 

イナムドゥチは「猪もどき」の意味合いで御馳走でしたし、クーブイリチーは「昆布炒め」で「よろ昆布」です。この他にもお祝いに欠かせないターンム(田芋)料理もよく振舞われます。

 

 

数え年61歳以上のウフトゥシビー


さらに数え年61歳以上のウフトゥシビーでは、子ども達孫達など、親族が集まって盛大に祝われてきました。

 

ここでもターンム田楽やクーブイリチーなど、十三祝いと同じようなお祝い料理が並びますが、長寿のお祝いだからこその料理も見受けられます。

 

【 長寿を祝う、ウフトゥシビーのおかず 】

 

★ 「ムム(桃)」と呼ばれる桃のお漬物、「ルクジュウ(六十)」と呼ばれる豆腐料理(平たい豆腐を焼いた料理)が振舞われました。

 

・ これは「ムム(桃)」が「百」を表し百歳の長寿を願うものとして、「ルクジュウ(六十)」は二枚を出すのが定番で、二枚で「百二十」、…つまり、百二十歳の長寿を表すためです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は新正月に行われる「ウフトゥシビーの御願」についてお伝えしました。今では、日に干支が当てられていること自体、驚く方も多いかもしれません。

 

家族に厄年のウフトゥシビーに当たる者がいる家庭で、新正月翌日の旧暦1月2日(2020年1月26日)から数えて、初めての「その年の干支日」に、行う御願がウフトゥシビーの御願です。

 

ここで御願を捧げる者は、本人以外の家族が良い、とする地域も多いです。

 

ウサギムン(お供え物)を供えたら、厄年である家族の名前と干支を告げ、この一年の厄を祓い健康を祈願してください。

 

 

まとめ

ウフトゥシビーの意味合いと拝み方

・12年毎に訪れる年回りがウフトゥシビー
・ウフトゥシビーには厄払いの御願をする
・旧正月から最初の干支日が御願日
・ウチャヌクとお米、お酒をヒヌカンへ供える
・ウチャヌクとおかず膳をお仏壇へ供える
・61歳以上、13歳は、ハレの膳を供える



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