沖縄で家族葬と伝えられた。迷った時に役立つ5つのマナー
沖縄では家族葬は、まだまだ一般的に広まってはいませんよね。全国的にも都心部では多く見掛けるようになりましたが、地方ではまだまだ「家族葬」と言われても、ピンと来ない方が多いのではないでしょうか。
それだけに、沖縄はもちろん、家族葬のマナーは全国的にも定着しておらず、人によって対処法がまちまちです。困ってしまうのは、日本には遠慮の文化があるために、それが本心なのか遠慮なのか、判断がしにくい点かもしれません。
沖縄で「家族葬を行いますから、お香典は控えます。」と言ったとしても、お香典を持参する方の方が多いのもそのためです。
ただ、沖縄では新しい家族葬だけに、「何故、家族葬を選んだのか。」まで配慮したいですよね。そこで今回は、沖縄で家族葬と伝えられた時に迷いやすい、いくつかのマナーや見解をお伝えします。
沖縄で家族葬と伝えられた。
迷った時に役立つ5つのマナー
現代、沖縄で多い家族葬の方法
現代、沖縄で増えつつある家族葬は30人~50人など、弔問客の数を決めた葬儀スタイルです。
一方、昔ながらの沖縄のお葬式(沖縄の一般葬)では荼毘広告を新聞に載せるため、葬儀会場や日時も広く知らされ、多くの知人友人が葬儀会場へ訪れるものが多くなります。
【 沖縄で増えている家族葬 】
★ 今、沖縄で「家族葬」と言うと、①新聞に荼毘広告は出さずに②人数を決め、③参列して欲しい方にのみ、訃報の知らせをする方法です。
・ 全国的な家族葬は家族とごくごく親しい友人・知人のみで10人以内のものを指していることが多いのです。
葬儀前に訃報を知った場合
そんな沖縄の家族葬ですが、葬儀前に訃報を知ることも特に沖縄ではよくあります。もともと多くの弔問客が集まる一般葬が多いため、訃報を知らされた方が、周囲に伝えることも少なくはありません。
【 沖縄の家族葬マナー、訃報の知らせが来た場合 】
★ ですから、沖縄で「家族葬で…。」と伝えられた場合には、訃報を知らされた方は、「他の方へ知らせても良いですか?」と聞くか、知らせないようにしてください。
・ また、訃報の知らせを家族親族以外から聞き、葬儀に招待されていない場合には、参列は控えるのが配慮です。
沖縄の家族葬の場合、その規模は地域や家によって違いがあります。都心部では本州と同じく、10人などごくごく身内のみの葬儀もあるので、注意をしながら参列を決めると安心ではないでしょうか。
「お香典辞退」と言われた時
沖縄で家族葬を行う場合、①お香典をもらうお葬式、②お香典を辞退するお葬式、の2パターンがあります。ごくごく身内と親しい知人・友人のみが参列する沖縄での家族葬の場合、お香典辞退のケースも多くなりました。
【 沖縄での家族葬、お香典の辞退 】
★ 「尚、お香典は辞退させていただきます。」の一文がある場合、「それでも…。」とムリにお香典をお渡しすると、遺族としてはお香典返しを改めて用意しなければなりません。
・ また、一人のお香典を受け付けてしまうと、他の方々のお香典もいただかなくては失礼にあたるため、辞退の連絡は素直に応じて、お渡ししないのが本来の配慮です。
ただし沖縄では高齢の方々を中心に、お香典辞退と言われても渡す方が多くいます。そうなると、それに続く参列者はお香典を渡さない訳にはいきませんよね。
そんな時のために、一応はお香典をバッグに忍ばせつつ、何事もなければお渡ししない、と言う方法をおすすめします。
後から遺族から訃報を知らされた時
全国的な家族葬でもありますが、特に沖縄で家族葬を選んだケースでは、参列者以外の方々へはお葬式後に訃報の連絡を伝える方が増えました。
沖縄では「家族葬と言っても…。」と、お葬式に顔を出す方々が多く、結局「家族葬」ではなくなってしまうのが、その理由のひとつなのですが、やはり後から知らされると、戸惑いますよね。
【 沖縄での家族葬、お葬式後に訃報を知った場合 】
★ 沖縄の場合にはお葬式後も、四十九日まで「ナンカスーコー」と呼ばれる周忌法要が盛んです。もしもこちらに案内されたら、ここでお香典を持参して弔問をしてください。
・ お葬式では人数に比例して料金も高くなりますが、僧侶を呼ばず自宅で執り行うことの多いナンカスーコーでは、人数はあまり関係がないために、こちらに案内されることもあります。
ナンカスーコーや四十九日法要の案内がなく、お香典や供花、お供え物も辞退と言われた場合には、戸惑うところですが、遺族の意向に沿うのが一般的です。
後から知った訃報、自宅に弔問すべき?
一般的なお葬式では、何らかの事情で参列できなかった場合、四十九日までを目安に、自宅へお香典を持参して弔問に伺うのがマナーです。
けれども家族葬では、敢えてお葬式後に訃報の連絡をしています。
【 沖縄での家族葬、自宅への弔問 】
★ 「お葬式に参列できなければ自宅へ弔問」と言う常識が広がっているため、家族葬でも自宅へ弔問に訪れる方が多いのですが、本来の家族葬の配慮としては、「そっとする」のが一番です。
・ そのため、遺族の気持ちを一番に考えると、後から訃報を知っても自宅へは弔問しない方が配慮となります。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で家族葬と言われた場合の、迷いがちな事柄と、一般的な判断をお伝えしました。ただし、沖縄に限らず、全国的にも家族葬は広がりつつある段階で、その判断はまちまちです。
今回お伝えした「配慮」を基準として、その時々のシーンで臨機応変に対応しなければならないのが、家族葬の難しい点かもしれません。迷ったら基本を選ぶようにすると、判断しやすいのではないでしょうか。
また、沖縄でお葬式後に家族葬の報告を受けた場合、以前にお香典をいただいていると、家族葬では自宅への弔問も控えるケースが多いので、迷う方も多いです。
この場合には、以前いただいたお香典の金額を、郵送で送る方法が良いかもしれません。現金書留では大きな封筒もあるので、不祝儀袋に包んで現金書留で送ってください。
まとめ
家族葬と言われた時の配慮とは
・参列して欲しい方のみ連絡することも多い
・偶然訃報を知っても、家族葬なら参列を控える
・お香典辞退なら、素直にお香典は控える
・お香典辞退でも、念のため持参はしておく
・葬儀後の訃報ではナンカスーコーの案内もある
・葬儀後に訃報を知っても、自宅弔問は控える
・辞退がなければ、お香典を郵送するのも良い