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【沖縄の御願】「ウマチー」って何?豊穣祭5つの豆知識

【沖縄の御願】「ウマチー」って何?豊穣祭5つの豆知識
沖縄の御願行事には、「ウマチー」がありますよね。稲麦粟の豊穣祈願祭として行われてきたウマチーは、現代では那覇市などの都心部では、すっかり見なくなりました。

 

けれども糸満市など南部エリアを中心に、今も尚、集落や大きな門中単位の沖縄の御願行事として、ウマチーを残す地域はあります。

 

家単位でもヒヌカンやお仏壇へ拝む家もあり、商売繁盛や家の繁栄を祈願する意味合いも出てきて、改めて見直す方も増えましたよね。そこで今日は、沖縄の御願行事「ウマチー」の基礎知識をお伝えします。

 


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【沖縄の御願】「ウマチー」って何?
豊穣祭5つの豆知識

 

沖縄の御願「ウマチー」や「プーリィ」


もともと沖縄の御願行事としてのウマチーは、琉球王朝が積極的に行っていた稲麦(八重山諸島などでは粟)の豊穣祈願、収穫祭です。旧暦二月から六月にかけて、麦二回・稲二回の四回行われます。

 

【 沖縄の御願、ウマチー麦稲四祭 】

 

その1) 麦の豊穣祈願・収穫祭 … 

 

・ 旧暦二月のニングァッチ(二月)ウマチーは麦の穂祭(豊穣祈願)
・ 旧暦三月のサングァッチ(三月)ウマチーが、麦の大祭(収穫祭)

 

その2) 稲の豊穣祈願・収穫祭 …

 

・ 旧暦五月のグングァッチ(五月)ウマチーが稲の穂祭(豊穣祈願)
・ 旧暦六月のルクグァッチ(六月)ウマチーが稲の大祭(収穫祭)

 

…でした。

 

けれども今では麦や稲が衰退していき、南部地域など一部地域ではウマチーの風習が残っているものの、あまり細かな違いを意識していないことが多いです。

 

また、八重山諸島では麦稲よりも粟の栽培が盛んだった地域もあり、呼び名もさまざまに分かれています。

 

【 沖縄の御願、ウマチー以外の呼び名 】

 

その1) 宮古地方 … 旧暦二月の麦の収穫祭は「麦プーリィ」、旧暦五月の収穫祭は「シツ祭り」、旧暦六月の粟の収穫祭は「粟プース」です。

 

その2) 八重山諸島 … 旧暦五月の稲の初穂祭は「アイスクマ」、旧暦六月の稲や粟の収穫祭は「プーリィ」です。

 

 

琉球時代の沖縄の御願としてのウマチー


この沖縄の御願、ウマチーが最も盛んだった時代は琉球王朝時代です。琉球王朝に仕える女性の神職、「ノロ」や役人が、それぞれの集落で儀礼を行いました。

 

【 沖縄の御願、琉球時代のウマチー 】

 

★ 女性の神職であるノロを先頭に、役人などが集落を馬で練り歩き、集落内の拝所(御嶽など)を巡りました

 

 

現代に残る沖縄の御願としてのウマチー


現代では沖縄の御願、ウマチーは那覇市などの都心部ではすっかり見なくなりましたが、糸満市など南部を中心に、今でも集落行事として残る地域もあります。

 

【 沖縄の御願、現代のウマチー 】

 

★ 麦稲四祭全ての儀礼を行う集落は少ないですが、旧暦六月のウマチーでは、朝から公民館に人々が集まり御願を行う地域もあります。

 

・ 集落内の門中の代表が公民館などに集まって、皆で御嶽などの拝所へ訪れ、拝みを捧げる流れが一般的です。

 

門中の代表が地域の拝所へ拝んだ後には、地域によっては綱引き行事があります。また、綱引き後にも相撲大会を行う地域もあるほどです。

 

 

宗家で行う、子孫繁栄の祈願


沖縄の御願としてのウマチーは、集落単位の行事が多いのですが、門中単位のものもあります。この場合には宗家(ムートゥーヤー)の神棚に、お供え物をして拝みます。

 

【 沖縄の御願、宗家でのウマチー 】

 

★ お供え物はお菓子・果物の盛り合わせと、「神酒」です。(神酒については後ほど説明します。)

 

・ お膳にお菓子・果物の盛り合わせ、神酒をお供えしたら、ヒラウコーをタヒラの12本(地域によっては三枚の15本)を香炉に拝して、収穫に感謝してください。

 

門中単位では、子孫繁栄を願って手を合わせます。

 

 

ウマチーに欠かせない「デンス」


前項でお伝えしましたが、沖縄の御願「ウマチー」に欠かせないお供え物が神酒です。神酒は「ミキ」「デンス」などと呼ばれます。

 

神酒は今ではほとんどが米やサツマイモなどを醸して作る、ドロッとした飲み物です。かつては発酵させてお酒にしていましたが、現代ではアルコール成分のない、甘い飲み物がほとんどです。今はいろいろな作り方がありますが、とある門中の作り方をお伝えします。

 

【 沖縄の御願「ウマチー」、デンスの作り方 】

 

★ ウマチーの日には、その年の担当者が朝からポリバケツで作ります。

 

① 新米のお粥を作る。
② あく抜きしたサツマイモを入れ、ミキサーに掛ける
③ 一晩置く。
④ 砂糖(黒糖もGOOD)を入れて混ぜ合わせる。
⑤ ポリバケツに入れて、葉で蓋をして宗家へ移動!

 

ポリバケツいっぱいに作ったデンスは、集落の人々に振舞われます。ただし、前述したように、この作り方は今ではそれぞれの地域や家によってさまざまですので、いろいろ聞いてみるのも面白いかもしれません。

 

サツマイモを入れなかったり、麦で作ったり…、そもそも神酒を撤廃した地域もあり、ヤクルトやヨーグルトが供えられることもあります。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日はすっかり見なくなったと言われるものの、南部など地方へ行けば今でも残る、沖縄の御願行事、ウマチーについてお伝えしました。

 

最後にお伝えしたデンス(神酒)は、その昔は口嚙み酒だったために、衛生上現代には残らず、代わりにそれぞれの地域でさまざまな作り方に変化しました。

 

今では収穫祭としての意味合いは少なく、家族(門中)の繁栄を願う要素が強くなったウマチー、ヤクルトを供えるだけでも良いので、意識して手を合わせてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

沖縄の御願、ウマチーとは

・ウマチーは麦稲の豊穣祈願、収穫祭
・琉球王朝時代に盛んだった御願行事
・ノロや役人が拝所を馬で巡拝した
・現代も集落や門中で行う地域がある
・旧暦六月には綱引きや相撲も見られる
・門中としては宗家にお供え物をして拝む
・お米を発酵させた神酒を供え、ふるまう

 


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