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死に際に何を思うのか。家族が見た本当の苦しみと対策

死に際に何を思うのか。家族が見た本当の苦しみと対策
「死に際に何を思うのか。」多くの人々が、家族や残された人々に迷惑を掛けぬようにと、終活を進めていますが、それでもどこか他人事で、「終活」も今やファッションになっている感もありますよね。
 
それでも、実際に大病を患って病院に長期入院をしていたり、元気な方でも医療現場で働き、緩和ケア病棟やターミナルケアを目の当たりにしてきた方々は、その視点が違うことに気付きます。
 
実際に緩和ケア病棟で日々を過ごす方々や、そのご家族と会話を重ねていくと、残された人々に迷惑を掛けないための「終活」だけではなく、自分の理想の「死に際」を突き詰めていく様子が伺えます。そして、それは「生き方」へと繋がるようです。
 
また、見送る家族もその「死に際」にさまざまな言葉に変え難い想いを残していました。
 
そこで今日は、タブーになることも多い「死に際」に直面する現場での実際の声と、体験談に見る、より満足できる「死に方」のために、意思疎通ができる内にできる対策をお伝えします。
 



 

死に際に何を思うのか。
家族が見た本当の苦しみと対策

 

「舞台で死ねたら本望だ」


「死に際は舞台を選ぶ」「舞台で死ねたら本望だ」などは、よく芸能人に聞く言葉ですが、一般の人々であっても、農家であれば「畑で死にたい」など、「働きながら死にたい」と話していた…、との家族からの声が多いです。
 

【 死に際まで働きたい☆最期まで「生きる」選択 】
 
★ 高齢になってきて体が弱ってきた様子をつぶさに見ている家族としては、ついつい「休んだら」と、体を労って欲しくなりますよね。
 
→ けれども70代80代の方々から話を聴くと、寿命よりも不安を感じるのは、「寝たきり」でした。「最期まで自分らしく生きたい」との声が目立ちます。

 

今、東京近郊ではシニア世代を中心にして「ピンピンコロリ地蔵」への参拝がブームです。
 
「ピンピンコロリ」とは、「直前までピンピンしていて、コロリと亡くなる」ことを指しています。
 
以前亡、某野球監督の奥様が前日の夜まで、夫婦の楽しみだった外食に出掛け、美味しい食事を楽しんだ話題は、当時シニア世代で「理想の死に方だ」と話題になりました。
 

【 死に際まで働きたい☆在宅医療で二人三脚 】
 
★ それぞれの病状などもありますので、「ピンピン」と働けるかどうかを保証するものではありませんが、在宅医療の選択により、ギリギリまで日常を過ごしながら、治療を受けることができます。
 
→ 地域の訪問医を調べて相談をして、二人三脚で治療を進めて行く方法も良いかもしれません。

 

 

痛み苦しんで死ぬのはイヤ!


ただ、「前日までピンピンしていてコロリと亡くなる」死に方は、ピンピンコロリ地蔵様への参拝がブームになるように、なかなか思ったからと言って、そうなるとは限りません。
 
医療現場で働く人々の話を聴くと、心臓病などは確かに「痛い!」と感じることもないまま、死を迎えているであろうと推測されます。(これは脳卒中などでも、同じです。)
 
けれども脳卒中や心臓病は、生き残った時には、それこそ前項でお伝えしたような「思うように体が動かない」などの、苦しみも待ち構えていますよね。家族に介護の苦労をさせると思うと、避けたい病気ではないでしょうか。
 
一方で昔から多いガンは、末期になればなるほど痛みや苦痛を伴います。そのため、痛みの緩和ケアが必要です。
 

【 死に際は穏やかに…☆痛みを和らげる 】
 
★ 痛みを和らげるのはモルヒネですが、末期になればなるほど痛みは激しくなりますから、それだけ投与量は増えていきます。
 
→ モルヒネは投与量が増えるほど朦朧としますから、一日のほとんどを寝ているような状態になるので、痛みを取ることを望む場合には、元気な内に「どれくらいの意識レベルでいたいのか」も伝えておければ安心です。

 

ただ意識レベルがハッキリしている分だけ、投与量が少なくなりますから、痛みが伴うことは否めません。
 
少しずつ朦朧とした時間が一日を占め、だんだんと静かに死に際を迎えるのか…、最期は力を振り絞り、家族と会話をしたいのか…、など、とても辛い想像ではありますが、元気な内にお医者様と相談をするケースも多いです。
 

【 死に際は穏やかに…☆緩和ケア病棟に入っても… 】
 
★ ただ日本はモルヒネの使用に消極的です。欧米諸国をはじめとする先進国の平均から見ると、日本のモルヒネの使用量は1割ほどです。
 
→ ガンによる痛みは日々大きくなることが多いので、正直にお医者様へ話して相談しながら、自分の意志もハッキリ伝えていくことが役立つかもしれません。

 

 

家族の願いと本人の意志の相違


このように末期のガン患者の方々にとって、その痛みは健康な人々には想像を絶することも多いです。
 
骨髄へ移転してしまっていると、少し動いただけでも旋律が走ると言われますし、食事が食べられなくなった時の点滴や胃ろうも、ただ、体を維持するためだけに押し込んでいる訳ですから、吐き出して息も出来ずに苦しむ姿も見かけます。
 
そんななかで、日本ではまだまだ家族が「元気になって欲しい」「少しでも長生きして欲しい」とあらゆる延命治療を施しますが…、本人はどうでしょうか。
 
延命治療に入ってしまう頃には、本人自体が意志を伝えられる状態にないことがほとんどです。
 

【 死に際は穏やかに…☆延命治療の意思表示 】
 
★ 日本ではまだまだ「尊厳死」の本当の意味で広がっていない側面もあり、「死に方」について話すことがタブー視されています。
 
→ けれども、緩和ケア病棟に移る時期になれば、本人も家族も、元気に意思疎通が出来る内に、延命治療の有無をしっかりと意思表示しておくと、家族も戸惑う必要がありません。

 

ガン末期で緩和ケア病棟にいる人々のなかには、骨髄まで転移して激しい痛みに七転八倒し、あまりの痛さに死を望むこともあるそうです。
 
延命治療を行う時、本人に「辛くても苦しくても、少しでも長く生きたい!」と言う強い意志があれば、延命治療の努力も満足できる死へと繋がるのかもしれません。
 
けれども、最期は家族も本人が満足できる死に方ができるよう、「尊厳死」を意識した判断が求められます。
 
 

いかがでしたでしょうか、今日はシニア世代を中心に「終活」がブームになっている昨今、なかでも「自分の満足できる、穏やかな最期」に向けて、落ち着いて考えたい尊厳死、「死に際」について、医療現場や家族の話を集めてみました。
 
終活がシニア層だけではなく、40代・50代の現役世代まで広がることで、元気な時代から「死に際」「死に方」について考える人々や機会も多くなっています。
 
医療現場で働く人々や、長く入院をしていて、病院内で多くの死を見てきた・感じてきた人々の多くは、「穏やかな死を迎えたい」との回答が多い事も特徴的でした。
 
そして「死に際に人生が現れると感じた」との家族の回答を見ると、家族に背中を見せられるような、死に際を迎えられる終活が、必要なのかもしれません。
 
 

まとめ

穏やかな死に際のための終活とは

・最期の瞬間まで自分らしく生きたい
・最期まで生活が続く在宅医療の選択
・痛みだけを取る緩和ケア病棟
・朦朧とするため「意識レベル」を考える
・穏やかな死を望む「尊厳死」を尊重する
・意志疎通ができるうちに延命治療の意思表示



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