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沖縄での自宅葬はお金が掛かる?そのメリットとデメリット

沖縄での自宅葬はお金が掛かる?そのメリットとデメリット
沖縄と言えども自宅葬は都心部では「ひと昔前のお葬式スタイル」、と言うイメージがありますよね。全国的には自宅葬の割合は、全体の3割とも言われています。

 

ただ沖縄では自宅葬は、北部や南部の地方を中心にして需要は高いです。都心部と違い家や周辺の敷地に余裕もあり、周辺の迷惑にもなりにくい点は、沖縄の地方で自宅葬が行いやすい理由でもあります。

 

現代の沖縄では「自宅葬は安いから」と言う理由で選ぶ家も多いのですが、実はよくよく比較すると、決して安い訳でもありません。

 

沖縄では自宅葬は避けても、初七日から始まるナンカスーコーなど、何かと法要で自宅に弔問客を招く機会があるので、会場に選びやすい部分もありますが、やはり葬儀と法事は少しばかり違いがあります。

 

そこで今回は、沖縄で自宅葬を選ぶ時の傾向や、沖縄の自宅葬でのメリット・デメリットをお伝えします。

 

「安いだろう」のイメージだけで決めることのないよう、ぜひ自分のパターンに当たはめて検討してみてください。



 

沖縄での自宅葬はお金が掛かる?
そのメリットとデメリット

 

沖縄で自宅葬を選ぶ場合のパターン


ひと昔前は沖縄に限らず、自宅葬を選択する家がスタンダードでしたが、最近ではあまり見かけることは少なくなりました。特に沖縄で自宅葬を選ぶ家は那覇市では少なく、葬儀社所有の斎場などでのお葬式が増えています。

 

そんななか、沖縄で自宅葬を選ぶ家には、いくつかの傾向があります。

 

【 沖縄での自宅葬のパターン 】

 

① 隣組など、地域との密着性が高いため、近隣住民の方々とのお付き合いも鑑みて、沖縄で自宅葬を選ぶパターン。

 

② ごくごく身近な人のみで葬儀を終えるため、自宅でこじんまりと、沖縄で自宅葬を選んだパターン。

 

…この2パターンです。

 

②の小さなお葬式はいわゆる「家族葬」で、全国的にも自宅葬と言えばこのケースが増えてきました。一方①の沖縄での自宅葬は、昔ながらの風習を重んじたケースです。

 

 

隣組が手伝う、沖縄の自宅葬


今では「隣組」自体があまり見られなくなりましたが、一部地域ではまだまだ健在し、沖縄でも自宅葬の際にお手伝いに訪れることが多くあります。

 

ただし、この場合には喪家はひとつの礼儀として、隣組からお手伝いに来てくれた方々に「お礼」をお渡しすることが多いです。今では内地基準でお礼の額を用意する家も増えました。

 

【 沖縄の自宅葬、隣組の手伝い 】

 

★ 地域によって1000円~1万円と価格差はありますが、内地基準になった場合、高いお礼で1万円として、15家庭が夫婦で来れば30人とすると、30人×1万円ですので、それだけで30万円の出費となります。

 

・ それでも昔はお坊さんを呼ばない葬儀も多く、葬儀社が介入しないことも多かったのですが、最近では葬儀社が葬儀のお世話をするため、葬儀社に支払う葬儀費用は別途掛かってしまいます。

 

昔と違いプロの葬儀社スタッフが葬儀の手配から進行、時には料理の手配まで行うために、隣近所へのちょっとしたお小遣い、のような役割になりつつあるのが現状です。

 

 

大勢の人々が集まる、沖縄の自宅葬の場合


さらに荼毘広告を出して多くの人々が弔問に訪れた場合、沖縄でも自宅葬では設備が充分ではなくなることがあります。そのため沖縄の自宅葬ではレンタルする備品なども追加する家は多いです。

 

【 沖縄での自宅葬、レンタル備品と料金 】

 

★ 一例としては…

 

① 受け付けのためのテントやテーブル、パイプ椅子、パーテションなど … 1基の目安が28,000円前後となります。

 

② 出入り口に設けるスリッパや靴箱、荷物棚など … 目安は靴箱や荷物棚で7,000円前後、スリッパは1足100円~200円前後です。 

 

③ 葬儀中の座布団や湯飲み茶わん、ポットなどの備品 … 座布団が10枚5,000円前後を目安とし、湯呑などは1個100円前後、ポットなどは1個500円前後で換算してください。

 

…などなどが基本ですが、この他、沖縄での自宅葬の場合には、夏は猛暑となるために、冷風扇風機やスポットクーラーをレンタルすることもあります。

 

 

それでも沖縄で自宅葬を行うメリット


このように何かと追加料金が発生しやすい沖縄での自宅葬ですが、それでも選ぶ方が見られるのは、メリットが大きいからです。なかでも沖縄の地方で自宅葬を行う場合、周辺住民の方々への感謝と配慮があります。

 

【 沖縄で自宅葬を行うメリット 】

 

★ 故人が最期の時を過ごした自宅周辺には、お付き合いのある方々が多く住んでいます。故人が高齢の場合には、周辺の友人知人も高齢であることが多く、遠くの斎場では参列がひと苦労になりがちです。

 

・ 沖縄では自宅葬を行うことで、車の運転ができない高齢の方でも気軽に立ち寄れて、故人との時間を過ごすことができます。

 

さらに故人本人にとっても、本来であれば住み慣れた自宅で見送られるのは嬉しいはずです。また、沖縄では自宅葬当日に納骨まで行うことが多いですが、より近くに門中墓があり、交通が便利な事例も多く見受けます。

 

 

家族で執り行う沖縄での自宅葬


一方、ごくごく身内で行う沖縄での自宅葬の場合、地方よりも都心部で多く見られます。荼毘広告はもちろん、訃報の電話もあまりせず、葬儀を終えてからの報告も少なくありません。

 

【 沖縄での自宅葬、家族の場合 】

 

★ 実はこのパターンは移住者など、近郊に親族がいない例が多く、家族で葬儀を済ませて遺骨を持ち帰り、故郷で報告するケースが多いです。

 

・ 遺体を飛行機に乗せて運ぶことは、相当な経費を掛けないと出来ません。火葬場で骨になってから家に持ち帰り葬儀を行う「骨葬(こつそう)」もあります。

 

沖縄では今でこそ遺体を棺に入れて葬儀が行われているものの、ひと昔前は骨葬も多いため、移住者だけではなく沖縄県内でも、骨になってから葬儀を行うケースは全国的なものほど、珍しくはありません。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は意外とお金が掛かる沖縄での自宅葬での、費用内訳などをお伝えしました。100人以上の人々が集まりそうな一般葬や荼毘広告を載せる予定があるなら、遺族としては葬儀会場の方が負担は少ないかもしれません。

 

身内が亡くなって落ち込んでいる時期に、自宅ですので葬儀の準備や後片付けに追われることになりますし、お手伝いを頼むとなれば、多くの気遣いも必要です。

 

そう考えると、割り切って葬儀社スタッフにお任せした方が楽ではありますが、故人や隣り近所の皆さまへの感謝やお礼を伝えたいとなれば、やはり沖縄では自宅葬は気持ちを伝えやすいかもしれません。

 

ただ、沖縄で自宅葬を選んだ際には、お葬式を行う前に隣近所へ一軒一軒挨拶に伺い、駐車場や人々の混雑など、ご迷惑を掛けるかもしれない旨をお伝えし、お断りを入れておくことをおすすめします。

 

ぜひメリットデメリット、両方の側面から、自分達に合う葬儀スタイルを選んでください。

 

 

まとめ

沖縄で自宅葬を行うメリットデメリット

・隣り近所への配慮で選ぶ事例が多い
・一方、家族葬として自宅を選ぶケースもある
・隣組のお手伝いの方々へはお礼を包んで渡す
・自宅で設備が足らないものはレンタルをする
・移住者など家族のみで行う自宅葬もある

 



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