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香典の金額相場。故人との関係で違う目安と渡し方マナー

香典の金額相場。故人との関係で違う目安と渡し方マナー
香典は金額相場が気になるものの、お金の話だけに、なかなか周囲の方々には聞けませんよね。とは言え、目上の方よりも多く包んでも、あまりに少なくても失礼になるのが香典の金額。とてもデリケートな問題です。

 

香典の金額を決めるには、故人との関係性が大きく関わるはず。まず、故人と血縁か否か、で香典の金額相場は大きく変わりますし、生前にとても親しくしていた、お世話になっていた方であれば、気持ちをプラスしてお渡ししたいもの…。

 

さらには故人と仕事関係の関わりであったなら、上司か部下か、でも変わってきますし、部署で連名でお渡しする判断も多くあるはず。そんな時、それぞれの関係性に合わせて適切な判断をしたいですよね。

 

そこで今回は、全国的に見る香典の金額相場を、故人との関係性や立場、渡す方法別にお伝えします。

 



 

香典の金額相場。
故人との関係で違う目安と渡し方マナー

 

香典を準備する


香典の金額相場を確認する前に、基本的なお香典マナーを押さえておくと丁寧。突然の訃報があることも一因ですが、意外に曖昧に覚えている方も多いもの…。

 

【 お香典を準備する 】

 

★ 不祝儀袋は金額に合わせたものを準備。五千円以下であれば、印刷されたものなどが多く、五千円以上で水引の付いたものを。五万円や十万円と、高額になれば大きさや水引も豪華になっていきます。

 

・ 表書きは宗旨宗派に合わせた名目を書いてください。キリスト教や神教などもありますが分からない場合、お通夜や葬儀であれば「御霊前」が最も安心

 

ただし浄土真宗に至っては、その考え方より「御霊前」は存在せず、「御仏前」。蓮の花は仏教ですし、ユリや十字架はキリスト教のシンボルなので、相手の宗旨宗派が分からない場合には、無地の不祝儀袋が無難です。

 

また、お通夜や葬儀では涙で墨が薄まった事を意味するため、薄墨で表書きを書くのが作法。文具店で薄墨用の筆ペンも販売しているので、準備をしてみてください。

 

 

仕事関係の、香典の金額相場


親族や知人友人であれば、ある程度周囲に聞く事が出来るものの、なかなか確認しにくいのが仕事関係でのお付き合いではないでしょうか。こちらも故人との関係性や、その深さによって、香典の金額相場が変わってきます。

 

【 香典の金額相場、仕事関係 】

 

① 上司の場合 …

・ 自分が20代であれば五千円で大丈夫ですが、30代以降であれば一万円が相場です。

 

② 部下・同僚・後輩の場合 …

・ こちらも20代なら五千円が目安ですが、40代以降になると一万円以上、関係性によっては三万円などをケースも多くいます。

 

③ (全ての)会社関係者の家族の場合 …

・ 本人よりも少し少なめが相場。上司の家族で自分が20代であれば、三千円などのケースも見受けられますが、上司であれば一万円を包む方も。上限は一万円が目安です。

 

 

一親等の親族での、香典の金額相場


血縁関係がある親族になると、仕事関係や知人友人関係の方々よりも、香典の金額相場は高めになるのが特徴。離れていれば少なくなり、深ければ高くなっていきます。一親等であれば、香典の金額相場も最も高くなると考えてください。

 

【 香典の金額相場、親族 】

 

① 故人が祖父母の場合 …

・ こちらも自分の年代によって香典の金額相場が変わり、20代であれば一万円が目安になるものの、40代以降であれば少なくとも三万円~五万円は出したいところです。

 

② 故人が両親(義両親)の場合 …

・ 最も深い血縁関係に当たる両親(義両親)への香典の金額相場は、20代独身でも三万円以上を包むのが一般的。40代にもなれば10万円以上が目安となります。

 

③ 故人が兄弟や姉妹の場合 …

・ 兄や姉、弟や妹の違い、また自分が独身者か既婚者かによって、香典の相場は変わるものの、最低でも三万円、30代以上であれば五万円は出したいところ。既婚者で40代以降であれば五万円~十万円で包むケースが多いです。

 

 

叔父や叔母、いとこなどの親戚の場合


同じ親族でも叔父や叔母、いとこなどになると、香典の金額相場も一般的なものとあまり変わりありませんが、どの位親しくしていたか、によって気持ちをプラスする方が多いのが特徴。

 

【 香典の金額相場、叔父叔母やいとこ 】

 

① 叔父や叔母の場合 …

・ 自分が20代の若い独身者であれば一万円、30代以上の既婚者となれば一万円~三万円が相場です。

 

② いとこなどの親戚の場合 …

・ 関係性によって、また自分自身が若い独身者であれば三千円~のケースも多いものの、自分の年代や関係性によって、三万円ほど包むこともあります。

 

 

友人知人での、香典の金額相場


最後に友人知人、恩師など、血縁関係のない関係性での、香典の金額相場をお伝えします。コチラは年を重ねると、何回か参列した経験がある方も多く、迷うことも少ないかもしれません。

 

【 香典の金額相場、友人知人など 】

 

■ 基本は五千円~一万円。友人など、故人と直接関わっていた場合には、相手との関係性や自分の状況(年代や独身か既婚か、など)によって、五千円~一万円の範囲内で判断すると◎。

 

・ 知人や友人の家族、お付き合いがあっても隣近所の関係性であれば、下限は三千円になり、関係性によって一万円を出す方がいるものの、五千円が平均です。

 

 

いかがでしたでしょうか、葬儀へ参列するとなると親族、特に両親や兄弟、祖父母などの近しい家族であれば、香典の金額相場はもちろん気になるものの、「そもそも香典を出す立場なのかどうか…。」まで、判断に迷うかもしれません。

 

両親や兄弟など、「遺族」のひとりともなる葬儀の場合、香典の金額を包むか否かの判断は、喪主であるかどうか、また、「自分が住んでいる家」で葬儀を出しているかどうか、が判断基準。

 

兄弟姉妹、両親であっても、すでに別居していたり、自分達の家族を構えている状況であれば、全国的な香典の金額相場に則って、香典を包みたいもの。また、近しい親族の場合には祭壇周りの供花も出すことになるので、ある程度準備をしておくと安心。

 

気持ちは金額では表せるものではありませんが、「相互扶助」の本来の意味合いを理解して、香典の金額で気持ちを表すこともひとつの供養なのかもしれません。

 

 

まとめ

関係性別、香典の金額相場

・知人友人、仕事関係の相場は、五千円~一万円
・故人が部下や後輩なら三万円ほど包む場合もある
・祖父母では三万円~五万円
・両親や兄弟姉妹では三万円~十万円以上もある
・隣近所や知人の家族なら、三千円~一万円

 



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