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葬儀やお通夜の今と昔。遺族の気持ちに寄り添うマナーとは

葬儀やお通夜の今と昔。遺族の気持ちに寄り添うマナーとは

葬儀のマナーはその昔から、細やかに定められていますよね。地域との繋がりの深い昔ながらの通夜や葬儀の作法は、子どもの頃に参列しながら、何となく体で覚えてきた…、と言う方も多いのではないでしょうか。

 

けれども最近では都心を中心に、遠方などで親族が集まることが大変な事情も相まって、通夜や葬儀のスタイルが多様に変化しています。隣近所でお寺を会場にして大きく執り行われる、昔ながらの一般葬。都心ではなかなか、少なくなりました。

 

一方で故人の意向や喪主の想いを反映した、家族葬などの小さなお葬式が増えています。この場合、周囲で見守る立場としては、出来る限りの真心を伝えたい想いはありますが、喪主や遺族の気持ちに寄り添うことが、何よりの配慮となります。

 

どのような葬儀スタイルでも、故人を敬い、喪主や遺族に寄り添う姿勢を示したいですよね。そこで今回は、それぞれの葬儀スタイルで気をつけたい、葬儀マナーとして配慮するポイントを、お伝えします。

 



 

葬儀やお通夜の今と昔。
遺族の気持ちに寄り添うマナーとは

 

昔ながらのお通夜と、現代のお通夜


一連の葬儀の流れで最も迷う場面が、現代ではお通夜ではないでしょうか。昔ながらのお通夜なら、突然の訃報に駆けつけるシーンが多かったのですが、現代ではお通夜とは言え、参列者には時間的に余裕がある場合も多いのです。

 

【 葬儀の流れ:お通夜の今と昔 】

■ 地方などで残っている、昔ながらのお通夜では、故人が亡くなった当日の夜に、お通夜が執り行われます。会場も自宅が多いです。

 

・ 最近では霊安室に遺体を安置できるために、故人が亡くなってから数日の間を置いて、通夜を執り行う事例が増えているのです。

 

この場合、「従来のお通夜マナーで良いのかな…。」と悩む参列者も多いです。

 

 

通夜でのマナー、昔と今


昔ながらの通夜でのマナーはご存知でしょうか。通夜は亡くなった日の夜、遺体へお線香の火を絶やさないように、夜通し寝ないで見守っていたことから始まります。そのため、ごくごく身内で集まるのが通夜だったのです。

 

【 葬儀の流れ:通夜マナー今と昔 】

■ そのため、昔ながらの当日に行われる通夜では、突然の訃報に驚いて駆けつける、と言うことで、男女ともに完全な喪服ではなく、少し外した平服、若しくは略喪服で参列しました。

 

・ 女性なら黒いアンサンブルでもストッキングは肌色など、男性なら濃紺などのダークスーツなど。

 

「当日執り行われる」地方などの通夜では、このマナーが当てはまります。一方、数日後に執り行われる通夜では、喪服を着用するケースが多いです。

 

 

昔からある葬儀と、現代の葬儀


通夜と同じように葬儀もまた、様々なスタイルが生まれて、昔ながらの葬儀とはマナーも配慮のポイントも異なる事例が増えてきました。特に気をつけたいのは、ごく内々で執り行う葬儀スタイル、「家族葬」の場合などです。

 

【 葬儀の流れ:葬儀の今と昔 】

■ 昔ながらの葬儀では告別式などの参列はもちろん、お香典なども必ずお渡しするのが、真心…誠意でしたよね。

 

・ 現代では喪主の意向を理解し、汲み取ることが、何よりの配慮です。

 

故人の訃報の案内が来たら、慌てて準備をするのではなく、その文言に注意を払って確認をしなければなりません。

 

 

昔ながらの葬儀マナー


前項でも少し触れましたが、昔ながらの葬儀マナーでは、故人の訃報の案内を受けたら、通夜はもちろん、葬儀まで参列し、お香典や関係性によってはお供花やお供え物をお渡しして、真心を伝えます。

 

【 葬儀の流れ:一般葬の葬儀マナー 】

■ このような葬儀をいわゆる「一般葬」と言い、このスタイルでは昔ながらの葬儀マナーで問題はありません。

 

・ 通夜と告別式の両方に参列し、どちらかでお香典をお渡しするのが、基本的なマナーです。(お香典は袱紗に入れるなど、もちろん基本の葬儀マナーに倣います。)

 

 

現代だからこそ、の葬儀マナー


ただし、全ての葬儀が「一般葬」ではなくなっていることも、意識して訃報を確認しなければなりません。例えば家族葬の場合には、参列者の範疇などは喪主や遺族が決めているので、案内を見ながら極力喪主の意向に沿った対応をした方が良いのです。

 

【 葬儀の流れ:家族葬の葬儀マナー 】

■ 「尚、お香典やお供え物は控えさせていただきます。」「ご弔問は控えさせていただきます。」などの文言を見受けることがあります。

 

・ この場合には、ごくごく身内で弔問客などのおもてなしに振り回されず、のんびりと故人を見送りたい、喪主や遺族の気持ちが見て取れます。

 

このような場合には、喪主や遺族の気持ちを汲み取ることが大切。そっとして過ごし、お悔やみの手紙や、ある程度の時間が経ってから、ご仏壇へ弔問する方法などを取ることをおすすめします。

 

 

昔ながらの初七日と、現代の初七日


近年の葬儀の流れで最も変化したのが、初七日の在り方ではないでしょうか。昔ながらの風習では葬儀の7日後に初七日が執り行われましたよね。

 

【 葬儀の流れ:初七日の今と昔 】

■ 現代では初七日に再び集まることも難しくなり、葬儀当日に初七日法要も一緒に済ませるプログラムが増えたのです。

 

喪主としては詳しく知らないとなりませんが、参列者は「いつの間にか、初七日法要にも参列していた…。」と言う感覚かもしれません。

 

 

初七日のマナー、昔と今


この初七日法要、行うタイミングの違いで「繰上げ初七日若しくは「繰り込み初七日」の二種類がありますが、どちらにしても参列者として気になるのは、香典の包み方です。

 

【 葬儀の流れ:告別式当日の初七日 】

■ 告別式と初七日、それぞれのお香典を用意するべきかどうか、悩む方がいますが、告別式当日の初七日の場合には、お香典はひとつにまとめても、問題はありません。

 

ちなみに火葬前に行われるのが「繰り込み初七日」、火葬後が「繰上げ初七日」となり、最も移動が少ない「繰り込み初七日」のケースが増えています。

 

 

いかがでしたでしょうか。もちろん、地方や都心でも遺族によって、昔ながらの一般葬を執り行い、7日後に初七日を行う家庭は、今でもたくさん残っています。ただし、現代では都心を中心に、家族葬などを希望する遺族も増えています。

 

このことは日頃から意識しておくことで、突然の訃報でもそれぞれの遺族の気持ちに寄り添った、適切な配慮とマナーある対応ができるのです。葬儀スタイルや法要、お墓の在り方も含めて、現代の死後に対する想いは多様化していると言えます。

 

ただ、「どうしても迷ってしまう…。」そんな事態が起きた時には、やはり昔ながらの従来の葬儀マナーに則っておけば、少なくとも恥ずかしい想いはせずに済みますから、安心。

 

本記事を参考にしながら、柔軟な気持ちで、遺族の気持ちを第一に対応ができれば、心に寄り添うことができますね。

 

 

まとめ

今と昔の葬儀マナーの違い

・最近では故人が亡くなった数日後の通夜も多い
・亡くなった日の夜の通夜なら「ひとつ外ず」マナーで
・近年増えた葬儀スタイル「家族葬」
・一般葬では通夜や告別式に参加し、お香典を持参
・家族葬では案内の文言に注意して、意向に沿う
・近年の初七日は、告別式当日に法要を行うものもある
・告別式当日の初七日なら、香典は一緒にしても大丈夫



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