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お香典の準備は宗旨宗派も意識。理解すべき5つの基本

お香典の準備は宗旨宗派も意識。理解すべき3つの基本
お香典の準備を進める時、意外にも「あれ、表書きはこれで良かったかな…。」などなど、ふと不安になることもありますよね。何となく理解しているつもりでも、実際にそう多くは経験しないのが葬儀ですから、ムリもありません。

 

ただ、「もしかしてこのお香典の準備は、マナー違反かな…。」と不安に思いながらも、解決せずにそのままにしてしまうと、不安的中、思いがけないNG行為にもなりかねないのが冠婚葬祭の場…。

 

しかも笑ってごまかせないのが、葬儀の場での心配なところではないでしょうか。せめて事前に安心できるお香典の準備は、安心できるものを持参したいですよね。

 

そこで今回は、葬儀に参列する前に一度確認しておきたい、お香典の準備の基本的なマナーをお伝えします。

 



 

お香典の準備は宗旨宗派も意識。
理解すべき5つの基本

 

お香典袋の準備


お香典を準備する時は、袋選びから気をつけなくてはいけません。…と言うのも、宗旨宗派によってお香典の準備にも違いがあるからです。時々勘違いをする方もいるのですが、キリスト教や神教でもお香典は準備をしてください。

 

その上で、より気持ちを伝えたいのであれば献花などを贈る、と言うスタンスが最も一般的です。

 

【 宗旨宗派によって違う、お香典の準備 】

・ 「蓮の花」は仏式ならではの絵柄であるため、仏式以外では避ける。

・ 「ユリの花」若しくは「十字架」になると、キリスト教式独特の絵柄に…。十字架は多くの方々が気付きますが、ユリの花の間違えは良くあるので気をつけたい絵柄です。

 

ちなみに、あまり多くはないのですが神教の場合には白無地が適当。仏教やキリスト教など、他の宗教でも活用できますので、葬儀スタイルなどに不安があれば白無地のお香典の準備が安心かもしれません。

 

 

内容に見合った、お香典の準備


お香典袋を準備する時、包む金額は決めているでしょうか?お香典袋は、包む金額に合わせた作りがあるのです。簡単に言えば、金額が高くなればなるほど、お香典袋も派手になり、少ないほど略式のものとなるイメージ…。

 

【 金額による、お香典の準備 】

・ 全国的に見ると、五千円まではお香典袋も略式が一般的。水引などが印刷されたものが略式のお香典袋です。

 

・ 1万円~3万円の範囲内であれば、水引を掛けます。(水引の色は白黒)

 

・ 3万円~5万円になると見た目にも大きく豪華な印象を受けるお香典袋に。水引が銀になることも多いので、この点も意識して選んでください。

 

・ 10万円前後になると、文具屋さんでも目立つ豪華なお香典袋となります。ひと目で分かるのではないでしょうか。

 

以上を参考に、自分が包みたい金額を想定しながら選んでみてください。コンビニなどではある程度の金額に見合ったものしかありません。高級なお香典の準備が必要になるなら、文具店で探してみてください。

 

 

立場と地域性に見合った、お香典の準備を


お香典を準備するのに、一番迷うのが包む金額ではないでしょうか。お悔やみの気持ちを十分に伝えたい想いももちろん大切ですが、先方もお香典返しなどをしなければいけません。

 

お香典の準備は高ければ良いと言う訳でもなく、ある程度は「立場や故人との関係性に見合った」お香典を準備して、遺族が戸惑うことのない金額を準備してください。

 

とは言え千円などのあまりに少ない金額では、お香典返しを考えると赤字になってしまいます。

 

【 立場に見合った金額を決める 】

 

・ 両親であれば7万円~10万円が平均的。
・ 兄弟なら5万円前後。
・ 叔父叔母や伯父伯母、祖父母であれば、1万円が相場。
・ 職場関係や友人など、一般会葬者なら5千円

 

一般会葬者の場合のお香典の準備なら、5千円が一般的であり、ほとんどがこの金額と思って間違えないのですが、親族のお香典の準備にはバラつきがあります。気持ちによっては3万円を出す方も多いのが特徴。

 

ただし、「死」や「苦しい」を連想させる4千円や4万円、9千円や9万円は避けた金額のお香典の準備をしてください。

 

沖縄のお香典の相場


ただ、沖縄のお香典の場合には、全国的な相場よりも安い傾向にあります。沖縄では高額のお香典を準備するとなれば「お札を重ねる」ことになりますが、これを「不幸が重なる」との迷信がありますので、高齢の方々を中心にして、嫌がる方もいます。

 

また金武町など、一部の沖縄の地域では自治体や自治会で、持ち寄るお香典の金額が「一律千円」などと定められていることがあるので、移住者や遠方からの参列者の方々は、予め知人友人や自治体に確認をしておくと、一人浮いてしまうことがなく、安心かもしれません。

 

ですので沖縄に限っては、お香典に千円もあり得ます。(ただその時には、前項でお伝えしたような金額に見合ったお香典袋を用意してください。水引きがプリントしている香典袋が望ましいです。)

 

ただ、近年沖縄で難しくなっているのは、那覇市新都心(おもろまち)など、都市部では移住者も増え、一方で地方では昔ながらの風習が色濃く残り、地域によって「常識」「相場」が大きく変化している点ではないでしょうか。
 

【 沖縄でのお香典相場 】

 

★ 目安としては①那覇市新都心など都市部や、移住者が多いエリア、また、故人やご遺族が移住者である場合、②家族葬など、参列者の人数が限られている葬儀に案内された場合、…などでは、全国的なお香典相場に従う方が多いです。
 
・ 沖縄ではお香典の単価は低い一方で、新聞で故人の死を知らせるために、顔見知りの方から時には知らない方まで…、多くの参列者がご焼香をします。
 
→ ですから、家族葬などのこじんまりした葬儀に案内されたのであれば、お香典は助け合いですから、全国的な相場に従う判断が賢明かもしれません。

 

また、今も昔の法事の風習が残る沖縄の地方では、四十九日まで「ナンカスーコー(七日焼香)」が毎週執り行われ、奇数週にはお客様も足しげく通うこともあります。
 
このようなナンカスーコーの風習が残る地域では、参列者は奇数週にご焼香をする度に、お香典を差し出す地域もありますので、この場合には、「一回の参列につき千円」であることが多いです。
 
四十九日まで、参列する度に千円を用意して、全国的なお香典相場と同じ金額の五千円前後になる…、そんな地域も残っています。
 

お香典の表書き


お香典袋を選ぶ項では、「宗旨宗派によって袋も変わる」ことをお伝えしましたが、これは表書きも一緒。ただ、ほとんどの葬儀が仏教に倣っているため、多くのケースで間違えることは少ないのですが、キリスト教や神教であれば注意してください。

 

【 宗教によって変える、お香典の表書き 】

・ キリスト教の葬儀へ持参するお香典であれば、その表書きは「御花料」が適切。

・ 神教の葬儀であれば、「御玉串料」「御榊料」としたいところです。

 

…とは言え「確かあの方はキリスト教だったけれど…。」と、お香典の準備に少し不安があるケースも少なくありません。訃報も直接伺わない場合も多いですよね。「仏教式の葬儀とは限らない。」と言うお香典の準備なら、「御霊前」が最も安心できる表書きです。

 

 

表書きを書く道具


ここで気を抜いてしまう方も多いお香典の準備が、筆記用具。お香典の準備に限らず、冠婚葬祭を初めとするお金を包むものの全ては、ボールペンを使ってはいけません。それは中袋も同じ。

 

【 表書きを書く筆記用具 】

■ お通夜や告別式でのお香典の表書きであれば、薄墨の毛筆での表書きが最も丁寧です。薄墨は「悲しくて涙で薄くなった」墨汁を表すもの。毛筆の扱いが不安であれば、文具店の筆ペンコーナーを探せば薄墨のものも見つけることができます。

 

少し話はそれますが、この薄墨の表書き、間違えても慶事で扱ってはいけません。この薄墨が黒墨になる目安は、地域や宗派によっても様々ですが、一周忌の法事では黒墨にする方々が多いので、その点も頭の片隅に入れておくと便利です。

 

いかがでしたでしょうか、葬儀にまつわる他のマナーも、社会人になれば押えるべき重要なものですが、特にお香典の準備に関しては後々まで物として残ってしまうだけに、慎重にお香典の準備を進めたいもの。

 

事前にお香典の準備ができるので、万全にしたいですよね。

 

本記事の内容はお香典マナーの一部分ではありますが、それでも、ここさえ押えておけば、少なくとも失礼にはならない、基本の作法。まずは本記事の内容を押えておけば、お香典の準備に関しては安心です。

 

その他のお香典の準備マナーと言えば、中袋の書き方などがあります。今ではお香典袋を購入すると、その裏にマナーの基本が説明されているものも増えました。この部分も参考にしながら、堂々とお渡しできるお香典を準備してください。

 

地域性や関係性による違いもあるので、周囲への確認ができればより安心。故人を弔い、遺族に寄り添うためにも、マナーあるお香典の準備をしましょう。

 

まとめ

社会人が押える、お香典の基本マナー

・宗教に見合ったお香典袋を選ぶ
・金額に見合ったお香典袋を選ぶ
・立場や関係性によって、金額を決める
・表書きにも宗教による違いがある
・お通夜や告別式なら、薄墨の毛筆で書く
・ボールペンは使わない



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