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お香典を渡す時。参列前の準備と覚えておきたい5つの事

お香典を渡す時。参列前の準備と覚えておきたい5つの事
お香典は社会人になって間もない葬儀となると、「不祝儀袋を購入して、書かれている通りにお札を入れれば、何とかなるもの…。」とも思いがち。確かに基本的な作法は、購入したビニール袋に書かれているかもしれませんが、それだけではありません

 

これから行くお通夜や葬儀の宗旨宗派、自分と故人との関係性など、それぞれの状況や立場によって、適切なマナーあるお香典を準備しなければならないのです。さらに、お香典はただ渡せば良い訳ではなく、「渡す時の作法」もあります。

 

お通夜はもちろん、告別式でさえも参列する当人にとっては突然の出来事。もちろん気持ちも同様している真っ只中で会葬することを考えると、日頃から基本的なマナーは把握して起きたいですよね。

 

そこで今回は、突然のお通夜や告別式でもしっかりとした作法で参列できる、お香典に関するマナーの基本をお伝えします。

 



 

お香典を渡す時。
参列前の準備と覚えておきたい5つの事

 

お香典袋を準備する


葬儀での香典相場。参列時に迷わない目安とは
葬儀当日のマナーは緊張してしまうなど、勉強して行ったからと言って、必ず安心できるものではありませんが、準備は違います。それだけにお香典を準備する前のマナーだけは、押えておきたいところではないでしょうか。

 

お香典袋を準備するマナーは、宗旨宗派によって違う複雑な部分も多くありますが、あまり慣れていない、自信がない、と言う状況であれば、「どの葬儀でも、まず失礼にはならない。」基本的な準備を丁寧に押えるのもひとつの方法です。

 

【 失礼にならない、お香典袋の準備 】

■ 宗旨宗派によって、様々なお香典袋がありますが、最も基本である「無地の白」のお香典袋を選ぶと間違えがありません。

 

・ 友人や職場関係者であれば、その相場は5千円前後ですから、豪華ではないものの、白と黒の水引が掛けられたものを選んでみてください。

 

表書きも宗旨宗派によって様々ではありますが、どの葬儀スタイルでも共通する表書きが、「御霊前」。印刷されているものも多いですから、この表書きを選べば安心です。

 

 

お香典の中袋にもマナーがある


香典の金額相場と基本マナー。「ちょっと迷う」5つの事柄
表書きの上部に「御霊前」と入れたら、水引の下部分には自分の名前を書きますが、それだけで終りではありません。お札を入れる中袋にも、決められたマナーがあるのです。

 

【 お香典の中袋の書き方 】

■ 表には旧字体の漢数字で金額を書くのが通例。「金伍阡円」(「金伍千円」でも良し)など、旧漢字を用いて書くのが作法です。中袋の表面、中央に縦字で書き、裏面の左側に住所と名前を入れてください。

 

中に入れるお札は、結婚式などの慶事とは逆で、新札は避けるのが礼儀。とは言え、あまりくしゃくしゃなお札も失礼ですから、現在では新札を一度折って、折り目を付けてから入れるケースが多くなりました。

 

 

お香典の持ち歩き方


葬儀での香典に迷ったら。参列前に知りたい基本作法
こうして準備をしたお香典、本来は「袱紗(ふくさ)」と言われる祝儀袋や不祝儀袋を入れるための入れ物に包んで持ち歩くのが作法。袱紗(ふくさ)がなければ、黒いハンカチなどで包んでください。

 

【 お香典を包む袱紗(ふくさ)マナー 】

■ 袱紗(ふくさ)を新しく購入するなら、お通夜や告別式などの弔事に使う場合には地味な色目を選ぶのが正解。初めての袱紗(ふくさ)であれば、弔事・慶事、どちらでも併用できる紫色が便利です。

 

例えば訃報当日のお通夜などで、急いで駆けつけなければならない場合など、袱紗(ふくさ)を取り合えず購入したい場合には、100円ショップでも見掛けることがあるので、覗いてみるのも一案。

 

時々見かけますが、不祝儀袋が入っていたビニール袋に入れて持ち歩くのは、NGマナーなので、特に注意してください。

 

 

お香典の渡し方


お香典の渡し方。参列時に意識する5つのマナー
準備したお香典は、通常受付で名前を書いた後に手渡しをします。署名の順番を待っている段階ですぐに取り出せるよう、用意をしておくとスマートです。

 

【 お香典の渡し方 】

■ 名前を書いた後、受付の方へ袱紗(ふくさ)から出したお香典を渡しますが、袱紗(ふくさ)は取り出した後に、お香典の下にざぶとんのように敷いて、両手でお渡ししてください。

 

・ お香典をお渡しする時、一緒にお悔やみの言葉をお伝えするのが仏教式の葬儀での通例。ひと言で良いので言葉を添えてお渡ししてください。

 

 

お香典を渡す時に伝えたい言葉


お悔みの言葉
お香典をお渡しする時に伝える「お悔みの言葉」。良く聞きますが実際にはどのような言葉を伝えれば良いのか、戸惑う方々も多いですよね。ホントに一般的な例文でひと言、気持ちを添えて伝えれば大丈夫です。

 

【 お香典と共に伝える「お悔やみの言葉」 】

■ 仏教式での基本は「このたびは御愁傷様でした」「この度は、心からお悔やみ申し上げます」などが適切です。基本的には受付でのお悔やみの言葉は、言葉は少なく。その気持ちはキチンとしたマナーと態度で表す方が伝わるのが葬儀と言う場です。

 

・ キリスト教であれば「ご冥福をお祈りします。」や神教の場合には、「ご平安をお祈りします。」などの言い回しになることもあるので、葬儀の宗旨も把握して準備しておくと、より丁寧です。

 

 

いかがでしたでしょうか、葬儀に関するマナーは宗旨宗派によっても違いがあることも相まって、複雑な印象は否めません。ただ、事前に準備ができるお香典だけでも、しっかりと丁寧な作法で準備できると、その気持ちは遺族に伝わるはず。

 

年齢を重ねれば重ねるほど、きちんと意識したいのが冠婚葬祭、特に葬儀マナーですが、社会人一年生から心がけることで、周囲の評価が上がるだけではなく、自分自身も、社会人としての自覚が生まれます。

 

何よりも故人を丁寧に弔って、敬意を表したいですよね。本記事を参考にしながら、受付までキチンとしたマナーで進んだら、その敬意の表し方が分かるというもの。お香典の準備だけではなく、数珠やネクタイ、バッグまで、細やかな葬儀マナーに気を払って、心からの弔意を表した参列をしてください。

 

まとめ

お香典を渡す基本のマナー

・どの宗教にも共通するのが、白無地の不祝儀袋
・中袋の表面には、金額を旧漢字で記入する
・用意したお香典は袱紗に入れて持ち歩く
・袱紗をざぶとんのように敷いて、両手で渡す
・お香典を渡しながら、お悔やみの言葉を述べる



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