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葬送からお墓選びまで。遺族が選択した5つの選択や傾向

葬送からお墓選びまで。遺族が選択した5つの選択や傾向
葬送やお墓選び、ひと昔前の日本では一律に決まったように、一般葬を執り行い四十九日などの法要をして、決まったように先祖代々墓や門中墓に入ったものですが、最近では「葬送方法もお墓も、自分たちで選択する」と言う、意識を持つ方々が増えつつありますよね。

 

そのニーズに呼応するように、葬儀社や霊園、墓石業者などでも、さまざまな希望に対応できるようなプランが提示されていて、より選びやすくなっているのも、近年の傾向。さほど意識していなかった遺族でも「こんな方法もあるのか…。」と、考えたりします。

 

そんな近年変わりつつある葬送方法やお墓選び、自由に選択できるなら、他の方々の選択や傾向を参考にしながら、納得のできるものにしたいですよね。そこで今回は、体験談から見た、近年の葬送やお墓選びの選択や傾向をお伝えします。

 



 

葬送からお墓選びまで。
遺族が選択した5つの選択や傾向

 

身内だけで送り出すスタイルが好まれている


昔は全国的にもほとんどの方々が一般葬を選んだもの…。人数も100人前後を設定して、それなりの規模で執り行うため、喪主や遺族は悲しむ間もなく、喪主としての役割を全うするために忙しく挨拶をしていました。

 

けれども近年では、「故人との最後の時間を大切にしたい。」と言う、素直な気持ちを実践するスタイルを取る遺族が少なくありません。

 

【 身内だけで執り行う、家族葬 】

 

★ 密葬と大きく違うのは、密葬が家族のみで葬儀を行った後、「偲ぶ会」など、一般の会葬者を対象にした会を執り行うこと。より家族葬は静かな時間で故人を送り出すため、さまざまな部分で自由な選択をしています。

 

・ 例えば、家族のみで執り行うため、訃報を葬儀の後にお知らせしたり、訃報のハガキを出しても弔問客を断る文面を載せ、葬儀日時を載せない家族層も増えてきました。

 

このように、近年注目されている家族葬儀は正に「遺族のため」に選ぶ葬送方法なのです。

 

 

一般的な形にとらわれないセレモニー


このような流れを受けて、自然葬を選択する遺族も増えつつあります。そんな自然葬のひとつが、「海洋散骨」。今までは、それでもなかなか親族や周囲の目を気にするとなかなか選びにくいこともあり、海洋散骨を選択する遺族も少なかったのですが、最近では増加傾向に…。

 

【 セレモニーとしての葬送、海洋散骨 】

 

★ その理由のひとつとして、「分骨」と言う、遺骨を分けて一部だけを海洋散骨する方法が広がったことにあるのではないでしょうか。

 

・ 分骨をすることで、お墓は別に準備しながらも、一部は海に返すセレモニーができます。

 

故人が愛した海や、葬儀後に思い出深い土地や旅行先を家族で訪れ、皆でセレモニーとして海洋散骨を選ぶケースが増えてきました。

 

 

故人の気持ちを汲んだお墓選び


終活が一般的にも広がるようになり、本格的な終活はしていなくても、生前に故人からさまざまな希望を聞くことも多くなりました。そんななかで増えつつあるのは、「残された家族にお金を掛けさせて、余計な負担を掛けたくない。」と言うもの…。

 

ただ、それだけではなく、ひと昔前とは違い、自分亡き後のお墓にお金を掛けることに、価値を見出していない高齢の方々が増えているのも事実。そのため、十人十色、それぞれの希望の葬送方法があり、それを聞いていた遺族が希望を叶えるケースが増えているのです。

 

【 故人の気持ちを汲んだお墓選び 】

 

★ 夫婦で常に共にいられるよう、遺骨を粉骨して、一部をアクセサリーに変える方法や、子供たちが気軽にお墓参りができて、コストも掛からない、都心部にある納骨堂を選ぶケースなどがあります。

 

・ また、前述した自然葬も近年増加傾向にある葬送方法のひとつ。特に桜の木などを植樹したり、木のふもとに埋葬される、樹木葬を選ぶ方も多いです。

 

 

立派なお墓に入るだけが、親孝行じゃない


ここまでお伝えしてきて、気づいた方も多いかもしれませんが、近年の葬送やお墓選びの傾向として、「立派なものを選ぶだけが、親孝行ではない。」と言う、自由な選択があります。より身近であり、心を込めることに重点を置いた、葬送の選択が多いのです。

 

【 ムリをせずコンパクトなお墓を建てる 】

 

★ 小さくても残された者も経済的にも、管理的にもムリをせず、長く継承できることを重点とし、より身近に気軽に通うことができるお墓を求める傾向になってきました。

 

・ その最も特徴的な流れが、納骨堂の需要ではないでしょうか。

 

また霊園のお墓でも、永代供養が付いていることはもちろん、プレートのみなどのコンパクトなスペース、お墓でも、気軽に立ち寄れる立地と清潔な環境を重視したお墓が好まれているのです。

 

 

親族が集まって、墓主も便利なお墓


一方で沖縄では霊園内にありながらも、墓前スペースがきっちりとある、広いお墓を求める方々も多いのも特徴的。…と言うのも、霊園で周囲の環境は行き届いていながらも、やはり清明祭(シーミー)や法要など、親族が墓前に集まることを大切にしている方々も少なくないからです。

 

【 屋根と柵付きの、墓前スペースがあるお墓 】

 

★ 後々まで継承問題が起こらない、永代供養の付いた霊園施設でのお墓ながら、雨天でも雨をしのぎつつお墓参りができる、屋根付きで、隣との境界線がしっかりと区切られたタイプを選ぶ方も少なくありません。

 

・ 多少コストが掛かっても、最初にしっかりとした他スペースと区切られるお墓を選ぶことで、いつでも気負いなく親族が集まり、墓前で会食を楽しめるのがメリットです。

 

 

いかがでしたでしょうか、少し前までは故人が亡くなった後、とりあえずは一般葬を慌しく執り行い、先祖代々墓や沖縄であれば門中墓に入る…、と言う流れが基本で、他のさまざまな選択肢を「考えもしなかった!」と言う方々も少なくありません。

 

けれども近年では世間や親族の意見ばかりを気にせず、「自分たちの考え」「自分たちの想い」を大切にした葬送やお墓の選択をし始めた時代…。実際に昔よりもずっと、葬儀社の葬送プランも、霊園や墓石会社のお墓プランも多様に見受けられるようになりました。

 

これには先祖代々墓や門中墓の意識が薄れ、個人や家族墓と言った、より小さい規模でのお墓が増えていることもひとつの理由。個人に近い小さな規模でのお墓では、より個々の意見や思想が反映しやすいのかもしれません。

 

まとめ

最近の葬送やお墓選びの傾向とは

・ごく身内で行う家族葬が増えた
・セレモニーとしての海洋散骨が人気
・コストが掛からず気軽に通えるお墓選び
・経済的にも管理労力としても、ムリしないお墓
・霊園でも柵と屋根で、墓前スペースを確保

 

 



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