葬儀社の種類と選び方。専門業者だけではない窓口とは
葬儀社窓口の種類を日ごろから知っておくと、いざと言う時に滞りなく葬儀の準備が進められますよね。近年ではご臨終からお通夜まで、長く安置できるようになりましたが、それでも、ご遺族にとってはあっと言う間の時間です。
従来、葬儀社は看取ってくださった病院からの紹介で決めることが多いですが、最近では「葬儀の費用節約をしたい。」「希望の葬儀スタイルがある。」などの理由で、自ら短い時間で葬儀社探しを行うご遺族が多くなりました。
ですから、なかには「縁起が悪い。」と葬儀社は探さない方が多いのですが、納得できる葬儀を執り行うためにも、早い段階から探し始めることをお勧めします。
葬儀社窓口の種類も、互助会や生協など複数あります。具体的には動かなくても、前々から自分や家族の葬儀を想定して勉強しておくと、安心ですよね。そこで今回は、突然の時にも戸惑わずに済む、葬儀社窓口の種類をお伝えします。
葬儀社の種類と選び方。
専門業者だけではない窓口とは
葬儀社の種類
もちろん、葬儀専門業者は最も利用されています。ただ、実は葬祭業は許認可がいりません。そのため気軽に葬祭業に参入しやすく、「専門業者」と言ってもその質はピンキリであることは知っておくと安心です。
【 葬儀社窓口の種類:専門業者 】
★ 葬儀専門業者で探す場合、大まかに分けると地元に密着した老舗業者と、大手の葬祭業者の二種類があります。
① 地域密着型の葬儀社 … 小規模の業者が多い一方、地元に精通していて老舗の業者が多いため安心です。ただし、近年出てきた新しいスタイルの葬儀には対応していない場合も多くあります。
② 大手の葬儀社 … 全国展開している場合が多く、新しい葬儀スタイルに対応してくれる業者が多い点が特徴です。さまざまなプランでパック料金を提案してくれる傾向があります。
葬儀社の質を見極めるためにも、早い段階で葬儀社探しをしている場合には、いくつかの葬儀社へ問い合わせ、相見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。
比較検討することで、それぞれの特徴や質が浮き彫りになることが多いです。
生前から互助会で積み立てる
互助会は名前の通り、会員がお互いに助け合うシステムです。毎月一定額を積み立てることで、冠婚葬祭の時には費用に充てることができます。
【 葬儀社窓口の種類:互助会 】
★ 毎月冠婚葬祭費用を積み立てるので、突然の時にも慌てることがありません。毎月の掛け金も比較的安いので、入りやすい点も魅力です。
・ ただし互助会には「満期」があり、満期前に葬儀を執り行う場合には残金を支払わなければなりません。途中解約でも手数料が掛かる互助会が多いので、加入の際には吟味が必要です。
また、互助会によって受けられるサービスは大きく異なります。互助会を選ぶ時には、提携している斎場や葬儀社まで調べ、自分の希望に見合っているか確認しておくことをお勧めします。
葬儀費用は基本の一式(棺や祭壇など)のみの互助会も多く、その他の火葬代金や通夜ぶるまいなどの飲食費用は別途支払わなければならないことが多いです。この点も理解して確認し、検討してください。
生協や農協
葬儀社窓口の種類には、人々の暮らしに密着している生協(生活協同組合)や農協(農業協同組合)もあります。どちらも組合員であることが条件ですが、故人本人ではなくても葬家家族に組合員がいれば、利用できます。
【 葬儀社窓口の種類:生協・農協 】
① 生協 … 葬儀そのものは提携業者、もしくは互助会などが関わることが多いです。事前相談が必要ですが、比較的散骨や無宗教葬など、新しい葬送スタイルにも柔軟な傾向があります。また料金体系も明瞭です。
② 農協 … 地域密着型の安心感があります。独自で葬儀社を用意している、地元の葬儀社と提携している、紹介のみ請け負ってくれる、…など、農協によってさまざまです。
ネット通販の葬儀社の種類
近年注目されている葬儀社の種類に、ネット通販タイプがあります。近年のニーズに対応し、ネットで依頼できる葬儀社の種類です。
インターネットを中心に展開している性質上、情報収集のしやすさが何よりの魅力で、ほとんどの業者が全国展開をしています。特に若い世代で菩提寺を持たず、宗教にこだわらない利用者が多いです。
【 葬儀社窓口の種類:ネット通販 】
★ ただし役割が分業化され、打ち合わせの段階ではコールセンターなど他スタッフが対応している上、顔を合わせずに打ち合わせを行う業者が多い傾向があります。
・ ネット通販の多くが葬儀社の紹介業者です。そのため、最終的には提携先の葬儀社が関わります。特約店を設けて信頼できる葬儀社を紹介してくれるネット通販もありますが、最終的には自分で見極めます。
ネット通販では価格競争も広がり、安価な葬儀を売りにしていることが多いのですが、内容は提携している葬儀社によってさまざまです。打ち合わせの際には見積もりの詳細や内容をより細かく確認すると、より安心できるかもしれません。
いかがでしたでしょうか、今回はいざとなっても慌てない、後々後悔しない葬儀を行うための、葬儀社窓口の種類をお伝えしました。
家族がご臨終を迎えた後、「病院で紹介いただく葬儀社で葬儀を執り行うと、費用が割高になるらしい!」と、自分達で慌てて葬儀社を探したものの、価格は安いもののあまりにも簡素で、後々まで後悔した…、と言う体験談は数多くあります。
今、抑えるところは抑えながら、質素でも丁寧な、心のこもった葬儀を求める遺族は多いです。現代の日本の多くの家庭は、ひと昔前のように葬儀に何百万と糸目を付けずに掛けられるほど、経済事情にも余裕がありません。
こんな時代こそ予算を掛けずとも心のこもった、後々まで思い出に残るよう、葬儀社の種類や相談窓口など、多くの知識でフォローしてみることをおすすめします。
まとめ
葬儀社の特徴と選び方
・地元の葬儀社は地域に精通した安心感がある
・大手葬儀社は新しい葬儀スタイルにも対応
・前々から互助会で積み立てる方法もある
・農協や生協でも窓口になってくれる
・菩提寺のない若者に人気のネット紹介業者
・ネット通販では顔が見れない不安がある
・早い段階で葬儀社探しを始めると安心