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喪主の挨拶、基本と文例。突然の葬儀も慌てない5つの知識

喪主の挨拶、基本と文例。突然の葬儀も慌てない5つの知識
喪主の挨拶は、告別式での遺族の大切な役割ですよね。集まってくださった弔問客の皆様への感謝と、故人への気持ちを伝えることができる場面でもあります。

 

喪主は挨拶だけではなく、お通夜や葬儀前に行うことがたくさんあります。葬儀社を決めて打ち合わせをする他、いただいた花輪の順番を決めたり、弔辞や受付をお願いするのであれば、連絡をしなければなりません。

 

さらに菩提寺があれば、葬儀社任せにせず菩提寺にも相談をして、読経や戒名の依頼をすることもあります。

 

ですから喪主の挨拶では伝えたい事を意識しつつ、喪主の挨拶が必要な場面と、それぞれの挨拶の役割やポイントを絞り、文例をもとにアレンジしてしまうと準備が楽です。

 

そこで今回は、喪主の挨拶が必要な場面とそれぞれのポイント、アレンジできる文例をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。



 

喪主の挨拶、基本と文例。
突然の葬儀も慌てない5つの知識

 

喪主の挨拶が必要な場面


喪主の挨拶は全てを喪主が進行する地域では、通夜~告別式にかけて6つの場面があります。

 

ただし、進行役がいるお葬式では喪主ではなく、進行役が挨拶をする場面もでてきますし、沖縄ではお通夜がないお葬式が多いため、喪主の挨拶も必然的に回数が少なくなるはずです。

 

【 喪主の挨拶が必要な、6つの場面 】

 

★ お通夜では・お通夜が終わる時・通夜ぶるまいの始まり・通夜ぶるまいの終わり、告別式では・告別式が終わり、出棺をする時・精進落としの始まり・精進落としの終わり、…の6場面です。

 

・ お通夜の終わりや出棺時、特に出棺時の喪主の挨拶が最も大切な場面ですので、ここで弔問に来てくださったことへのお礼や、遺族の気持ちなどなどを伝えてください。

 

お通夜の終わり→通夜ぶるまいの終わりは、そのまま案内することもあります。ちなみに通夜ぶるまいや精進落としは、お通夜や告別式後にふるまう料理です。

 

 

喪主の挨拶で押さえる、NGワード


喪主の挨拶ですから、ある程度涙で言葉が詰まったりしても、弔問客の皆さまは寛容に受け止めてくださることが多いのですが、お葬式の場ですから、「縁起が悪い」などの理由で、NGになるワードがあります。

 

【 喪主の挨拶、NGワードを押さえる 】

 

① 忌み言葉 … 「たびたび」などの繰り返しは「再び不幸が訪れる」と言う意味で縁起が悪いため、避けてください。

 

② 遺族が避けたい「ご逝去」 … 弔電などで「ご尊父様のご逝去には…」と「ご逝去」を使いますが、遺族であれば永眠や他界などの言葉が適切です。

 

③ お祝いの言葉となる「乾杯」や「お開き」 … 結婚式では「乾杯」ですがお葬式では「献杯」、お祝い事の宴では「お開き」と言いますが、弔辞では「閉会」や「終わりとさせていただきます」で締めます。

 

…などなどに気を付けて文章をアレンジしてください。ちなみに忌み言葉には他にもさまざまあります。特に意識したいのは宗旨宗派に倣った言葉を使うことです。

 

例えば「往生」や「成仏」などは仏教の言葉ですので、キリスト教や神教であれば使いません。反対に間違えやすいのですが、「天国」や「空の上から見守る」などの言いまわしはキリスト教となり、仏式のお葬式には適さない言葉となります。

 

 

通夜ぶるまいでの喪主の挨拶


それでは、ここからアレンジしやすい喪主の挨拶の文例をお伝えします。お通夜後の通夜ぶるまいと、告別式後の精進落としでは、開始の挨拶は少し違いますが、結びの言葉は同じものを使っても、問題はありません。

 

通夜ぶるまいや精進落とし、始まりの喪主の挨拶では、①参列してくださったことへのお礼の言葉、②会食の案内、がポイントです。

 

【 喪主の挨拶、通夜ぶるまいの文例 】

 

① 始まり … 

「本日はお忙しいなか、父〇〇の葬儀にご参列いただき、まことにありがとうございました。故人も喜んでいることと思います

 

別室にてささやかではございますが、お食事をご用意させていただきました。時間の許す限り、故人の思い出話など聞かせていただければと存じます。」

 

② 終わり …

「皆様本日はお忙しいなかでのご参列、まことにありがとうございました。

 

まだまだ父を偲んでいただきたいところではありますが、遠方の方もいらっしゃいますので、このあたりで終了とさせていただきます。」

 

…などと喪主の挨拶をして締めてください。尚、通夜ぶるまい終了の挨拶では、翌日の告別式のご案内を続けて行ってください。

 

 

出棺での喪主の挨拶


出棺での喪主の挨拶は、お通夜〰告別式までの6つのなかでも重要なシーンです。ポイントとして、5つの構成と流れで進めてください。

 

【 出棺での喪主の挨拶、文例 】

 

★ 5つの構成と流れは①会葬いただいたことへのお礼②故人の生前や亡くなった時の話、③故人に代わって、生前のお礼、④今後についての誓いやお願い、⑤結びの言葉、…となります。

 

・ 「本日はおいそがしいなか、父〇〇の葬儀にご参列いただき、まことにありがとうございました。(①)

 

晩年は日々、孫との時間を楽しんで過ごしていましたが、昨年〇月より闘病生活となり、最期は愛する家族や孫に見守られながら、静かに息を引き取りました。(②)

 

療養中の皆様の手厚いお見舞い、生前の故人へのたくさんのご厚情を賜りました。故人に代わりまして、心より感謝申し上げます。(③)

 

今後は残された家族、皆で協力し合って参りますので、皆さまには故人の生前同様にご厚誼いただけますよう、お願い申し上げます。(④)

 

本日はまことにありがとうございました。(⑤)」

 

 

精進落としでの、喪主の挨拶


精進落としでの喪主の挨拶は、結びの言葉は通夜振る舞い同様で問題はありません。精進落としの始まりでは、告別式まで終えているので「無事にお葬式を終えることができた」と言う感謝を添えるのがポイントです。

 

【 精進落としでの喪主の挨拶、文例 】

 

★ 「昨日に続いて本日と、続けてご参列をいただき、まことにありがとうございました。皆さまにお力添えいただいたおかげで、滞りなく葬儀をすませることができました。

 

…以下、通夜ぶるまいの始まりの挨拶と同じです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は忙しい時にもアレンジできる、喪主の挨拶文例をポイントとともにお伝えしました。長く故人の話や喪主の気持ちをお伝えするのは、通夜の終わりと出棺時となります。

 

その他の喪主の挨拶では主にお礼とともに会食への案内と、通夜ぶるまい終了時に伝える、翌日の告別式の案内です。突然の訃報のなか、多くの方々に集まっていただいていますので、その都度、丁寧に感謝の言葉をお伝えすることも大切ですので、意識して構成してください。

 

また規模によっても違いますが、喪主になると多くの方々よりお悔やみの言葉を掛けられます。ただお葬式中には多くを話すことなく、言葉少なにお礼を差し上げたり、会釈をすれば問題はありません。

 

ただ読経供養をお願いしているお坊さんには、できればお葬式前にお布施やお車代、ご膳料をお渡しするとともに、丁寧な挨拶をします。

 

特に菩提寺の場合には今後のお付き合いもありますし、すぐに納骨式となる家も多いので、その都度、丁寧な感謝の言葉をお伝えすることをおすすめします。

 

 

まとめ

喪主の挨拶、構成のポイント

・お通夜〰告別式まで6つの挨拶がある
・忌み言葉は使わない
・遺族は「ご逝去」は使わない
・「乾杯」や「お開き」は祝いの言葉でNG
・長い喪主の挨拶は通夜の終わりと出棺の場面
・精進落としの終了時には2日間のお礼を伝える

 



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