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沖縄で建てるお墓の選び方。事情に合わせた3つの事例

沖縄で建てるお墓の選び方。事情に合わせた3つの事例
沖縄では霊園も増え、お墓の選び方も多様化してきましたよね。従来沖縄では檀家制度がないため、個人墓地(個人が持つお墓を建てるための土地)にお墓を建てる方法が定番でした。

 

ただ最近では沖縄でも、全国的な問題と同じように継承問題が深刻化しています。今沖縄では、お墓の継承問題が解決しないまま、墓主が亡くなってしまうことがあります。

 

特に沖縄では個人墓地のお墓が多いため、継承問題で管理が滞ると、草木に覆われた無縁墓になってしまうことも多いのです。ただ、今では霊園が20年前ほどから増えてきたため、沖縄でもお墓の選び方は多様になりました。

 

自分達の事情に合わせて、安心できる形で維持できるよう、沖縄でのお墓の選び方も知っておきたいですよね。そこで今回は、沖縄でのお墓の選び方を、いくつかの事例を元にお伝えします。

 



 

沖縄で建てるお墓の選び方。事情に合わせた3つの事例

 

娘しかいない夫婦


沖縄では現在は随分緩くなっていますが、お墓やご位牌は父方の血を引く長男が引き継ぐ習わしがありました。

 

本州でも女性は他家へ嫁ぐことがほとんどだったため、基本的には男子が祭司財産(お墓や位牌など)を引き継ぐ方法が理想的だったのではないでしょうか。けれども本州では、娘しか産まれなかった場合に、婿養子を取る家も多いです。

 

一方、沖縄では「父方の血を引く」ことを条件とするため、婿養子は取れません。ですから、男の子を産むことをとても重要視してきましたが、最近ではそこまで女性にムリを強いる考え方は、ほとんどなくなりました。

 

【 沖縄のお墓の選び方:女系家族 】

 

★ 現在このケースでは、沖縄のお墓の選び方には、下記の3つの方法が多いです。

 

① 霊園で夫婦墓を建てる … 霊園では「永代供養(※1)」があるため、夫婦は継承者がいなくてもお墓を建てることができます。そのため、継承したお墓は墓じまいし、改めて霊園で夫婦墓を建てるケースが増えました。

 

② 両家墓を建てる … 娘がお墓の継承を望み、娘の夫もお墓を継承する立場である場合、双方の継承したお墓を改葬(お墓の引っ越し)して、「両家墓(※2)」を建てることができます。

 

③ 娘が引き継ぐ・預かる … 前述したように、今では習わしも随分緩くなり、最近では女性がお墓を継承したり、孫世代までお墓を「預かる」として、娘(娘夫婦)が管理する事例も出てきました。

 

※1の「永代供養」とは、霊園の管理者が子や孫に代わり、永代に渡って供養をするシステムのひとつです。そのため継承者がいなくても、無縁墓になる心配がありません。

 

ただし永代に渡り供養をしても、お墓が永遠に残るとは限りません。多くの霊園施設で一定年数が過ぎ、契約更新もない場合には、お墓を墓じまいして霊園内の合祀墓に合祀埋葬され、他のご遺骨とともに永代に渡り供養されます。

 

※2の「両家墓」は、一人っ子同士の夫婦などでそれぞれが実家のお墓を継承しなければならない時、地理的に離れた二つのお墓を管理することは大変です。

 

そのため両家のお墓をそれぞれ改葬し、隣同士に並べた形態を差しています。

 

隣同士並べる両家墓が多いですが、最近では家の名前を彫らずに「永遠」などの言葉を入れ、沖縄でもひとつのお墓にまとめる選び方も、受け入れられるようになってきています。

 

 

独身女性が終活で選ぶお墓


霊園が広がってきた沖縄では、お墓の選び方も自由になったため、自分で自分のお墓を建てるために、終活を行う方も多くなりました。沖縄で特に多い終活のケースは、継承問題に悩む高齢の方の他、シニア独身女性です。

 

【 沖縄のお墓の選び方:独身女性 】

 

★ そのなかでも一度結婚をして離婚した方の終活は多く見られ、娘ばかりのシングルマザーや子どもを持たないシニア世代の女性が、自分亡き後の遺骨の行方を不安に思う相談が増えてきました。

 

・ この場合にも下記の3パターンが考えられます。

 

① 門中墓(先祖代々墓)に入る … 沖縄では離婚した女性は門中墓に入れないケースも多いのですが、墓主が兄弟で許可を得て、門中墓(先祖代々墓)に入る事例です。

 

② 霊園で永代供養墓を建てる … 継承者はいないものの娘がいてお墓参りが予想できるケースでは、霊園の永代供養墓を選ぶ女性も増えました。

 

③ 樹木葬や海洋散骨でお墓を残さない … 両親も他界し、兄弟も高齢になっているなどのケースでは、敢えてお墓を残さない自然葬を選ぶ方法もあります。

 

沖縄でのお墓の選び方の基準には、「希望するお墓の大きさ」があります。大きいお墓を希望するなら個人墓地、本州と同じ程度で良いなら霊園、と判断できますが、個人墓であれば小さく安価なプランも多いです。

 

 

できるだけ節約してお墓を建てる


沖縄でのお墓の選び方には、大きさで選ぶ他にも「値段で選ぶ」方法もあります。

 

Cさん夫婦には老後資金が充分になく、夫婦で年金と仕事を両立して定年後も過ごしてきましたが、ある日突然、奥様が亡くなりました。キチンと弔ってあげたいものの、立派なお墓を建てるほど暮らしに余裕はありません

 

【 沖縄でのお墓の選び方:節約する 】

 

★ この場合には、継承する子どもがいるかどうかで選択肢は変わります。

 

① 継承する子どもがいる場合 … 子どもが引き継ぎたい場合にはお墓が必要になります。そのため公営墓地がおすすめです。

 

・ ただし公営墓地は抽選のことも多いので、予算を決めて民間霊園で相談してみると、見合ったプランを提案してくれることもあります。

 

② 継承する子どもがいない場合 … 霊園で永代供養を選ぶ方が多いです。合祀墓もありますが、後々自分も入れる夫婦の納骨堂は人気があります。

 

最も節約できる葬送は合祀墓がありますが、「ごくごく小さくても良いので、節約して建てたい。」と言う相談も多いです。民間霊園では最近、ごくごくシンプルな永代供養墓で50万円前後などのお墓も販売されています。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は現在相談の多いパターンを例に挙げ、霊園が増えてきた近年の沖縄での、お墓の選び方をお伝えしました。今沖縄では継承者がいなくなった無縁墓の問題が深刻です。

 

そんななかで新しくお墓を建てたいとなれば、やはり後々の継承が気に掛かる方が多いのではないでしょうか。実際に沖縄県でも、無縁墓の増加を防ぐために、新しいお墓は個人墓地では難しくなりました。

 

何千人が入っている門中墓であれば、門中自体が組織化していることもあり、後々まで「誰かが引き継ぐだろう…。」と安心できるのですが、独立する家庭も増えた今、大きい門中ばかりではありません。

 

沖縄でもお墓を建てるなら、選び方は大切です。沖縄でお墓を建てる際の選び方のポイントは「継承者がいるかいないか」ですが、永代まで続くお墓では、また子どもや孫の人数まで検討しなければなりません。

 

ぜひ後々まで安心して入ることができるお墓を建ててください。

 

 

まとめ

事情別、沖縄で建てるお墓の選び方

・女性家族は両家墓の選択もある
・独身女性なら自然葬や永代供養もある
・節約するなら合祀の他、納骨堂も一案
・節約するお墓なら公営墓地に応募してみる

 



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