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お線香の上げ方マナー。宗旨宗派の違いに対応、5つの基本

お線香の上げ方マナー。宗旨宗派の違いに対応、5つの基本
お線香の上げ方はお焼香の作法と比べ、あまり気にする方は少ないですよね。確かにマナーに敏感になる葬儀の席ではお焼香が多く、お線香となると日々のお参りのイメージが強く、驚く方も多いです。

 

けれども法要では意外にもお線香が多いですし、葬儀であってもお線香を用いる家も少なくはありません。さらに、後々自宅へ訪問する場合でも、丁寧なお線香の上げ方で敬意を表したい方は、多いのではないでしょうか。

 

日ごろからあげ慣れている…、と油断しがちなお線香の上げ方ですが、よくよく考えると、きちんとその作法を調べた方、学んだ方は少ないですよね。

 

そこで今回は、故人や遺族に敬意を表する、マナーあるお線香の上げ方と基本をお伝えします。

 

近年では家族葬も増え、葬儀後に自宅にお線香を上げに行く方も増えました。ぜひ訪問前に一度本記事を読んで、参考にしてみてください。



 

お線香の上げ方マナー。
宗旨宗派の違いに対応、5つの基本

 

お線香の上げ方、基本作法


お焼香と同じように、お線香の上げ方は宗旨宗派によって少しの違いがありますが、その前に改めて問われると、「お線香の上げ方」自体が何となく覚えてきたもので、作法となると曖昧だったりするのではないでしょうか。

 

そこで、いくつかのポイントを押さえた、お線香の上げ方マナーをお伝えします。

 

【 お線香の上げ方の基本とは 】

 

① 数珠は左手の親指の付け根に引っ掛け、右手でお線香を取ってください。

 

② お線香にそのまま火を付けたら、手の空いている左手で火をあおいで消します。

 

③ もしくは火の付いたお線香をさっと引くように振って消してください。

 

④ そのままお線香を香炉に立てます。

 

⑤ ただし、浄土真宗の場合には横に倒して拝してください。(詳しくは後ほどお伝えします。)

 

ここでのポイントは、お線香を息で吹き消すことはNG、と言うことですので、空いた手やさっと引いて消すようにしてください。

 

沖縄のお線香は「ヒラウコー」と言われ、お線香6本をくっ付けて一枚にしたものですが、基本の拝し方は同じです。

 

 

浄土真宗のお線香の上げ方


他の宗旨宗派もお線香の上げ方に違いがありますが(後の項目でお伝えします。)、浄土真宗に関しては全く違います。

 

大きく違うポイントは、他の宗旨宗派がお線香を立てるのに対して、浄土真宗は寝かせる、と言うことではないでしょうか。

 

【 お線香の上げ方、浄土真宗 】

 

■ 浄土真宗のお線香の上げ方で戸惑うことが多いのは、香炉が小さかった場合です。

 

・ この場合、最初にお線香に火を付ける前に、香炉に合わせた長さにお線香を折ります。(二等分か四等分が多いです。)後は、他の宗旨宗派と同じお線香の上げ方で問題ありません。

 

浄土真宗の場合、故人は亡くなってすぐに極楽浄土へ行くとされ、その考え方自体が他の宗旨宗派と違うところがあります。お焼香の場合でも、浄土真宗だとおしいただくことはありません

 

※ 「おしいただく」とは、つまんだ香を額まで持ち上げる動作です。

 

 

宗旨宗派によって違う、お線香の上げ方


浄土真宗はこのように特徴的ですが、他の宗旨宗派によるお線香の上げ方の違いは、お線香を立てる本数のみです。

 

【 お線香の上げ方、宗旨宗派で違う本数 】

 

① 立てるお線香の数は1本 … 日蓮宗・浄土宗・曹洞宗・(浄土真宗)

 

② 立てるお線香の数は1本~3本 … 臨済宗・天台宗

 

③ 立てるお線香の数は3本 … 真言宗

 

…となります。

 

浄土真宗は基本的には1本ですが、特に決まりはありません。

 

お線香を上げるシーンでは、畳間が多いのですが、畳間では移動の際には、両手をグーにして畳に付け、正座した体を少し浮かせるようにして「にじり寄る」ように進むようにしてください。

 

 

おりんは鳴らすのか?


以上がお線香の上げ方ですが、お仏壇にあるおりん(チーンと音がする法具です。)はいつ鳴らすのか、疑問に思った方も多いかもしれません。

 

実はおりんは、お線香を上げるシーンによって、作法が違うのです。

 

【 お線香の上げ方、おりんの扱い 】

 

① 個人的に弔問に伺った際にお線香を上げる場合 … お線香を立てた(浄土真宗の場合には寝かせた)後におりんを一度だけ鳴らしてください。

 

② 葬儀や法要の供養の席 … お線香を立てるのみでおりんは鳴らしません

 

お線香を上げたら遺影を見つめて合掌し、一呼吸おいてから遺影に向かって一礼、最後に遺族に一礼をします。

 

 

葬儀後の弔問で、お香典を渡すタイミング


葬儀に何らかの事情で出席できず、後から弔問に訪れた場合には、お香典を持参するのがマナーです。人によってはお香典とともにお供え物も準備する方もいます。

 

【 お線香の上げ方、お香典 】

 

■ この時に戸惑うことが多いのが、お香典やお供え物を渡すタイミングですが、お線香を上げた後、お悔みの言葉とともにお渡ししてください。

 

・ お悔みの言葉と遺族へのねぎらいの言葉は、あまり長くならず、ひと言、ふた言で終え、故人の思い出話も数分(2分ほど)で済ませるのが配慮です。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回はお線香の上げ方のマナーとともに、葬儀以外で弔問する際のちょっとした基本の作法もお伝えしました。

 

特に葬儀の席ではお焼香をするもの…として行くために、突然お線香になると、戸惑ってしまう方も少なくありません。近年多い小さい葬儀で、自宅で行われる場合など、しばしばお線香のケースも見受けられるようになりました。

 

葬儀会場で行う場合には、そもそもおりんが置かれていないことが多いですが、自宅での供養の際、お仏壇にお線香を上げる時には、間違えておりんを鳴らしてしまいやすいです。

 

供養の席ではぜひ、気を付けてみてください。

 

また、葬儀に参列できずに後々お線香を上げに伺う場合には、必ず事前に電話をして日時を決めてから行くことをおすすめします。できる限りの弔意を伝えるためにも、基本のお線香の上げ方を理解して行くと安心です。

 

 

まとめ

お線香を上げる基本のマナー

・お線香の火を息で消さない
・浄土真宗ではお線香を寝かせる
・宗旨宗派によって本数が違う
・法要の席ではおりんは鳴らさない
・自宅への弔問では、拝んだ後に香典を渡す

 



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