沖縄で終活☆相続関連なら意識したい5つの事柄とは
沖縄での終活、相続もまた大切な柱ですよね。土地や家など、不動産関連も多い相続では、現金のように素直に分けられない性質のものも多いだけに、何かとトラブルの種になりがち。
せっかく今まで仲良くくらしてきた家族・親族が、お金も大切とは言え、相続をきっかけに疎遠になるのは、終活をする身としても避けたいもの…。そのために沖縄では終活で相続関連の整理を自ら行うなどの様子も見受けられます。
沖縄での終活に限らず、相続トラブルを未然に防ぐ対策は、全国的にも大きな柱のひとつ。家族はもちろん、自分自身でも納得できる財産分与を、自ら決めたいですよね。
そこで今回は、沖縄で終活をする際、相続関連の対策を取る方法と、注意したい事柄をいくつかお伝えします。
沖縄で終活☆
相続関連なら意識したい5つの事柄とは
忘れてはならない、口座凍結
沖縄で終活をして、相続トラブルの対策を取ることはもちろん大切。けれどもその前に、相続までの口座凍結トラブルへの気遣いも残しておきたいもの…。銀行では口座名義人が亡くなった時、相続が決まるまで凍結するのです。
【 沖縄での終活、相続トラブル☆口座の凍結 】
■ この場合、暮らしの一切の預貯金を家長の名義口座に入れている家庭では、葬儀代金や当面の暮らしにも不安を覚えることに…。いざとなれば葬儀代金は、手続きによって引き出すことが出来ますが、その手続きがとても大変!
・ このような事態の対処法としても、遺言書は役立ちます。正式な遺言書を準備し、そこに遺言執行人の名前を明記、さらにはその預貯金を受け取る人の名前を残しておくことで、簡単な書類提出で、口座凍結が解除されるのです。
ただしこの遺言書が、公的にキチンと認められた形式であることが前提事項!少しお金は掛かりますが、公正証書遺言書を準備しておけば、まず安心です。
財産を確認して、財産目録を!
沖縄の終活では、相続の分配を検討して遺言書を作成する方も多いですが、この場合まず必要な作業が「財産目録」を作ること。銀行口座の預貯金や、家や土地などの不動産、価値ある骨董品まで、財産となり得るものをリストアップしてください。
【 沖縄での終活、相続に必要な財産目録 】
★ ここでのポイントは、それぞれの財産を第三者が読んでもハッキリと分かるように記述すること。例えば、「山奥の別荘」では、その別荘を知る人にしか分かりませんが、「○○県○○市○○○番地…」など、住所をハッキリと明記すると、誰の目にも明らか。
・ 財産目録を書き終えたら、相続の分配を書いて行きますが、この財産目録に見落としがあれば、またトラブルになりかねません。見落としのないよう、項目別に分けながら、全ての財産を記してください。
不動産、動産、債権、預貯金、債務…、と項目別にチェック。見落としが不安であったり複雑で分かりにくい時には、専門家にお願いすると確実です。保険金や死亡退職金なども忘れず、記入してください。
遺言書で財産分与がスムーズ
沖縄での終活、相続の柱を進めるには、やはり遺言書がスムーズ。口座凍結の項目で少し触れましたが、遺言書がない場合の財産分与は、財産を相続する権利のある全ての人々が集まって、「財産分割協議」をしなければなりません。
【 沖縄での終活、相続で行う財産分割協議 】
★ この財産分割協議では、権利のある「全ての人」が集まらなければならない、全員の合意がなければ終わらない、…のがポイント。
・ そのためほとんどの権利者が同意をしていても、一人同意の捺印をしなければ、いつまでも解決しませんし、問題事例のなかには「そもそも権利者の所在が分からない!」「連絡が取れない!」などのトラブルもありました。
けれども公的に認められる遺言書があれば、極端に偏った分配ではない限り、その遺言が優先されるため、被相続人の一存で、スムーズに遺産相続が進むのです。
マイナスの遺産には注意
沖縄での終活で相続の柱を進める時、相続できるプラスの財産はもちろんなのですが、何より注意をしたいのはマイナスの財産。プラスの財産は何にしろ、子どもや孫にもプラスですが、借金などのマイナス財産は負担になるもの…。
【 沖縄での終活、相続におけるマイナス財産 】
★ 各種ローンや借金などがあれば、こちらも財産目録に明記してください。
・ あまりにマイナス財産が多い場合には、相続の放棄も出来ますが、相続放棄の申請には期限があるもの…。知らないまま時が経つと、借金まで相続しなければなりません。
相続の権利がある者は、プラスの財産とマイナス財産を比較して、あまりにマイナス財産が多いケースでは、相続放棄の他、相続分だけ借金を持つ「限定承認」の選択もあります。
財産の分配を決める注意点
沖縄の終活で相続について進める際、やはり遺言書に相続の分配を記して行くのですが、その分配方法にも注意点が…。それはあまりに偏った分配をしないこと!相続者には一定の権利があるため、遺言書自体が無効になることにも…。
【 沖縄での終活、相続分配の注意点 】
★ 遺産を分割する際には、相続者には最低限の「遺留分」を受け取る権利があります。そのためその遺留分の分配を下回る割合だった場合、その相続人は意義を唱えることが可能。
・ 相続人が納得しなかった場合、この分配はなかったことに…。そのため始めから遺留分を考慮した配分で財産を分け、遺言書に記すことで、確実にその遺言書が生きてくるのです。
いかがでしたでしょうか、沖縄の終活で、相続トラブルに対処するための事柄を、いくつかお伝えしてきました。相続に関して最も信頼できる終活は、やはり遺言書。ただし遺言書自体が無効になっては元も子もありませんので、体裁には入念な確認を…。
遺言書には自筆遺言書や公正証書遺言書など、三種類のものがありますが、体裁の問題から無効となった事例で多いのが、自筆遺言書。封筒の蓋の閉め方や、ちょっとした部分で不備が見られるケースが多いのです。
そのため「確実に!」と言うのなら、専門家と作成する公正証書遺言書が安心。作成に費用が掛かる方法ですが、最も確実と言えます。
また、遺言書に遺言執行人の名前がない場合には、口座凍結の際、相続の権利がある全ての人々の捺印や書類(戸籍謄本や印鑑証明など)を準備しなければならず、何よりも、全員が相続の内容に納得(総意)しなければなりません。
不備のない安心できる遺言書を準備し、トラブルの火種を終活で消しましょう。
まとめ
相続で家族が困らない終活のポイントとは
・口座凍結の対処にも、遺言書が役立つ
・財産目録は第三者が見ても分かるよう明記
・遺言書で財産分割がスムーズになる
・マイナス財産は明記して、負担を負わせない
・遺留分を加味した、財産分配をする