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沖縄での相続。身近にもある5つのトラブル体験談

沖縄での相続。身近にもある5つのトラブル体験談
沖縄での相続は複雑ですよね。全国的にも相続問題をきっかけにしてトラブルや兄弟間の不仲も起こり得る、繊細な問題。それが沖縄の相続問題の場合、位牌やお墓への風習・伝統があり、親族の意見も取り入れて検討するなど、より難しくなっています。

 

そのため、ちょっとした掛け違いから大きなトラブルに発展した事例も多く、「相続」を「争族」と例えることも…。それでも出来る限りは兄弟間親族間で争う事なく、お互いに納得できるものにしたいもの。

 

そのためには、日ごろから全国的、そして沖縄ならではの相続問題の事例や、体験談を見聞きして備え、冷静に進めて行ければ安心ですよね。そこで今回は、沖縄での相続トラブルの事例と、その際に選択した解決策をいくつかお伝えします。

 



 

沖縄での相続。
身近にもある5つのトラブル体験談

 

遺産は長男が継ぐもの?


姉と弟の二人の子どもの事例では、お姉さんがお嫁に出たものの離婚をして実家に戻り、両親と同居生活。結婚をして実家を出て、遠方に家を構え、子どもが三人、男の子と女の子二人でした。

 

そんな中、実家のお父さんが急逝し、沖縄での相続トラブルに直面した体験談です。

 

【 沖縄での相続トラブル、家の継承は長男 】

 

■ お姉さんが同居していたため、弟はお姉さんが継ぐものと考えていましたが、親族から「家と位牌は長男が継ぐように。」と言われたのです。

 

・ そのため、お姉さんが家の税金は支払い、相続は弟となりました。このような事例では、土地の相続は姉、家は弟、と言う体験談も見受けられました。

 

 

位牌継承による移動は不可能?


家(ヤー)の姉弟間での沖縄での相続トラブル…(と言うよりは、親族による意見によって複雑になった事例ではありますが)では、家の継承は弟で決着が付いたものの、今度は位牌の移動について、意見がまとまらない事態に…。

 

【 沖縄での相続トラブル、位牌は移動なし 】

 

■ お姉さんは実家に住むものの、家と位牌は継承しない、と決まったため、弟が自分の家に位牌を引き取ろうとしたところ、これも親族から意見がありました。

 

・ 「長年暮してきたのに、新しい場所へ家から位牌を出すのは反対。」とのこと。このケースの場合、お姉さんの理解が深かったため、継承は弟でありながらも、位牌は実家に残したまま、で解決に至ります。

 

ただし、このケースではお姉さんの負担が大きいため、一概にこのパターンで解決する訳でもありません。現代では長男継承の考え方も緩くなってきたため、長男が相続放棄をする事例も増えてきています。

 

 

財産が対等なら、責務も対等


前項まででお伝えした家族のケースでは、お姉さんが母親と同居、位牌の世話もして、実家の管理もしていながら、家も位牌も継承は弟、と言う決断でした。

 

ただ似たようなケースで、継承する長男夫婦は長年本州に移住しており、ほとんど帰ってきていなかった事例があります。この家族は、弟夫婦が両親と同居していて、お互いに子どももいます。

 

【 沖縄での相続トラブル、対等な相続を 】

 

■ 父親の逝去をきっかけに帰沖した長男夫婦が、家と財産、位牌を継ぐことに。父親は高齢だったため、長男夫婦も高齢の60代になっていました。

 

・ 長い間、弟夫婦が位牌もお墓も管理と世話をしてきたため、弟夫婦も今になって相続放棄をする事に納得がいかず、トラブルに発展。

 

母親や親族としては、「位牌は長男が継承」が絶対、「家は出来れば長男が良いが、弟でも可」の意見が多数だったので、家とお墓は弟が継承、位牌は長男が継承、母親が生きているうちは、実家にこのまま位牌を置くことになりました。

 

 

昔ながらの考え方と現代の法律


このように沖縄での相続で起きるトラブルの特徴には、位牌の継承が「長男」とされていること、また位牌を家から出すことをためらう親族も多いことから、位牌を継承する長男が、家から土地、財産まで、全てを相続する流れによるものが、多く見られます。

 

【 昔の風習と現代の法律での相違 】

 

■ 一方、現代の法律では、兄弟に均等に分割される方法が基本の考え方。そのため、状況によっては他の兄弟が、異議を唱えることになるのです。

 

・ 法律としては「遺留分」と言われる、最低限の財産を相続する権利があり、それを主張することもできるため、時には弁護士や周囲を巻き込むことも、少なくありません。

 

現代では沖縄の相続トラブルを回避する意味合いもあり、長男に拘る家庭や門中もだんだんと少なくなっています。「争族」にならないよう、時に柔軟な考え方での対応も必要なのかもしれません。

 

 

長男のみが相続する場合


沖縄での相続トラブルで比較的多い、長男のみが財産を相続して、他の相続権のある者が放棄する、と言うパターンで、トラブルの種となりがちなポイントは、「財産の内容を明かされず、相続放棄の手続きだけ迫られる。」と言うこと。

 

【 沖縄での相続、相続放棄をお願いする場合 】

 

■ ただ、時には実家と土地のみが財産として残されているケースでも、例えば古くなった家の修繕や管理費(お墓の修繕費なども含む)、もしくは家のローンが残っている場合などもあり、相殺すると、財産価値はほとんどないことも…。

 

・ 相続放棄を依頼する長男が、面倒な部分はあっても、丁寧に兄弟に説明をするだけで、沖縄の相続でもスムーズにまとまる事例は案外多いのです。

 

沖縄に限らず相続は、被相続人の財産をリストアップする財産目録はあるもの。ただそれを前にして、細かく説明していく作業が入るとなれば、説明するのも大変かもしれません。面倒になるのも分るのですが、ここで一手間掛けるだけで、その後の相続が円満に進む傾向にあります。

 

 

いかがでしたでしょうか、沖縄の相続ならではのトラブルと、実際の体験談による解決事例をお伝えしました。沖縄での相続の場合、当人同士で話し合う事で円満解決になることも少なくありません。

 

ただ、位牌やお墓の継承も家(ヤー)や財産の相続に関わってくる特徴があるため、門中(親族)皆で管理しているお墓など、やはり当人同士のみでは終わらせることが出来ない、と言うのも難しいポイント。

 

少しずつ長男継承の文化への縛りも緩い門中も増えつつあるため、あまりに「争族」へ発展しそうな予兆があった場合、早い段階で法律としての相続ルールに則って、弁護士を通して分割協議を進めた体験談も多くなりました。

 

それぞれの門中で違いは大きく、難しい問題ではありますが、体験談をひとつの参考例として、皆が納得できる円満相続を実現してください。

 

 

まとめ

沖縄ならではの相続トラブル体験談

・同居中の姉ではなく、遠方の弟が実家を相続
・継承した位牌を持ち出せないトラブル
・ずっと遠方で暮らしていた長男が継承
・風習では長男継承、法律では均等に分割
・相続の内容をきちんと「見せる」ことが大切

 



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