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相続問題が気になる人へ。知っておきたい5つの事柄

相続問題が気になる人へ。知っておきたい5つの事柄
相続問題は両親が亡くなった場合など、その時が来ないとなかなかピンと来るものではありません。まだまだ生前に相続の話など、死後の話をするのはタブーと考える方々も多いため、「その時が来て」初めて考える人も少なくないですよね。

 

けれども相続問題は思う以上に複雑で細やか。さらに相続問題に直面する場面では、葬儀や法要なども同時に進めなければならないことも多く、ストレスもたまりやすい時期。

 

そんな時、生前からしっかりと見据えて事前に準備をすることで、余計なトラブルやいさかいを避けることも、十分に可能です。それには何よりも知識が必要ですよね。

 

そこで今回は、後々相続を経験する前に知っておくことで、トラブルなくスムーズに進められるよう、相続に関する基礎知識をお伝えします。勘違いをしている事柄も多いので、ぜひ参考にしてください。

 



 

相続問題が気になる人へ。
知っておきたい5つの事柄

 

「一般人には相続は関係ない!」は間違え


現在ご両親とも、もしくはどちらかが健在であれば、「テレビのなかの話…」と思ったり、あまりピンと来ないかもしれません。けれども実は、相続は両親がいれば、誰にでも起きる事柄です。

 

【 両親がいれば誰もが通る「相続」 】

★ 相続権は、これから財産を相続する「相続人」がその法律を知ろうが知るまいが、財産の規模に関係なく、故人(被相続人)が亡くなった時点から、必ず発生するものです。

 

自動的に発生する上に、相続に関する手続きを行うためには期限があるため、何も知らずにのんびりしていると、思いがけないトラブルに巻き込まれる!なんてことにもなりかねません。

 

 

遺産相続はプラスの財産だけではない


相続は財産を引き継ぐこと。例え何も知らずに相続していたとしても「思いがけないトラブル」になるのでしょうか?答えは「YES」。相続財産には、預貯金や不動産、有価証券だけではなく、借金や未納税なども含まれるのです。

 

【 相続で気をつけたい、マイナス財産 】

★ 相続するプラス財産

・ 銀行口座の預貯金や車、貴金属、骨董品や現金などの「動産」
・ 家や土地などの「不動産」

 

★ 相続するマイナス財産

・ ローンなどの借金や、連帯保証による債務など
・ 未納税や医療費の未払いなど

 

 

マイナスの財産も相続しなければならない?


ここで、数万円の医療費の未払いなどであれば、支払い義務が発生しても大きな問題ではないかもしれません。けれども数千万といった連帯保証による債務や、借金を引き継ぐことになれば、人生が大きく変わってしまいますよね。

 

【 マイナス財産を避ける方法 】

★ 相続権の放棄

・ 三か月以内に相続権を放棄する手続きを取れば、今後一切、この相続に関わることはありません。その代わり、プラスの財産も受け取ることはありません。

 

★ 限定相続(相続権の限定承認)

・ プラス財産とマイナス財産の双方を相続するが、相続した財産で賄える分だけのマイナス分を支払う方法です。結果0円になる可能性もありますが、マイナスになることはありません。

 

こう考えると限定相続の方がメリットがある、と思えますが、相続放棄は個人で手続きができるところ、限定相続は、相続権を持つ全ての人々の承認が必要な点が、少し面倒なところです。

 

 

遺産相続に迫る「期限」


前項で「三か月以内に」相続放棄をすれば…、と少し触れましたが、実はこの一連の手続きには期限があります。この期限を越えてしまえば、自動的に相続になりますので、最初から相続手続きを進めて、期限を守れるよう、注意が必要です。

 

【 遺産相続に迫る「期限」とは 】

★ 遺産相続のための手続きには期限があります。その最も早い期限が、相続放棄と限定承認のための期限、三か月です。

 

・ もしも迷ってしまいなかなか決まらない、限定承認のための合意が得られない、などの問題があれば、家庭裁判所に申し立てる方法があります。

 

家庭裁判所で申し立てが通れば、延長期間を再設定してくれます。この他、相続の遺留分(最低限相続できる割合)を請求する場合には一年以内など、それぞれに期限があるので、注意しなければなりません。

 

 

相続権のある皆で行う「遺産分割協議」


相続トラブルが頻発するのには、法的な理由もひとつあります。それは「遺産分割協議」の存在。これがないと平等な相続が叶いませんから、必要な手続きではありますが、相続権のある人全員の合意が必要なのです。

 

【 遺産分割協議は全員の合意が必要 】

★ そのため、相続権のある人が一人でも合意をしなければ、その遺産分割協議はまとまらない…。つまり、いつまで経っても相続がまとまらないことになります。

 

この遺産分割協議をまとめるための期限はありませんが、個人間の話し合いでまとまらない場合には、家庭裁判所へ持ち越され「遺産分割調停」が行われます。

 

 

いかがでしたでしょうか、遺産相続は人によってはとても気の重いもの。できれば巻き込まれたくない、関わりたくない、と言う方々もいるかもしれません。そんな場合には、相続する財産を放棄することにはなりますが、早い段階で相続放棄の手続きをすれば良いのです。

 

そのまま放置していても、何も解決しないどころか、自動的に相続されることになりますので、その意思を伝えることが得策です。遺産分割協議でも、確かに期限はありませんし、出席する義務はありません。

 

けれどもただ放っておいては、遺産相続が永遠に解決することはなく、他の相続人が困ることになるため、意思表示は大切なことなのです。家庭裁判所の分割調停まで持ち込むことは、できるなら避けたいですよね。

 

本記事を参考にしながら、それぞれが相続人としての意識を持ち、トラブルが極力少ない、スムーズな相続手続きを進めてください。

 

 

まとめ

遺産相続の基礎知識

・相続は望む望まないに関わらず、自動的に発生する
・放っておくと借金などのマイナス財産も引き継ぐことになる
・「相続放棄」や「限定承認」で借金の相続を回避する
・相続放棄や限定承認の手続きは三か月以内
・遺産分割協議では、相続人全員の合意が必要



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