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【沖縄の御願】屋外の拝みで用いる「ビンシー」とは

【沖縄の御願】屋外の拝みで用いる「ビンシー」とは
沖縄の屋敷の御願など、外で行う拝みでは携帯用の御願セットとなる「ビンシー」が用いられますが、本州の方々などになると、知らない方も多いですよね。

 

ビンシーは沖縄の御願で欠かすことのできない、お酒や米類(洗い米や花米)、(地域や家によっては)お塩などを入れる木の箱です。

 

ビンシーを開けて、そのまま沖縄では御願に用いることができ、その下部分には引出しなども設けているため、外での沖縄の御願において、とても便利でもあります。

 

沖縄の仏具店などの他、地域によっては大型スーパーやホームセンターなどでも販売されるビンシーですが、沖縄の御願では、このビンシー自体にも大きな意味合いがあるのです。

 

そこで今回は、外で行う沖縄の御願で用いる「ビンシー」について、その豆知識や供え方をお伝えします。


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【沖縄の御願】
屋外の拝みで用いる「ビンシー」とは

 

ビンシーを購入する


沖縄でビンシーを購入するとなると、多くは仏具店ではないでしょうか。大型スーパーなどでも目にすることがありますが、品数が豊富に揃っているのは仏具店です。

 

【 沖縄の御願、ビンシーの購入 】

 

★ 杉材などの上質なものもあり、比較的高いものも見られますが、一般的には7,000円前後のビンシーが多くあります。

 

・ 沖縄ではお墓事などに良い日取りや時期があるため、ビンシーも購入時期を迷う方がいますが、基本的には購入に適した時期はありません

 

ただ、後程詳しくお伝えしますが、ビンシーは他の家や人から借りることはできないため、ビンシーのない家は「仮ビンシー」で御願を行うことになります。

 

そのため、結婚をしたり子どもができたりと、新しく家を構えるようになった際、ヒヌカンなどを揃える時期にビンシーまで準備する家は多いです。

 

 

ビンシーに入れるお供え物


木の箱で作られたビンシーは、ヒラウコー(沖縄のお線香)などが入る引出しなど、沖縄の御願グッズが納められる他、蓋を開けると六つに区切られています。

 

【 沖縄の御願、ビンシーに入れるお供え物 】

 

★ 向かって奥には、中央に杯、その両側にとっくりが納められていて、その器に倣ってお酒を入れてください。

 

・ 手前の三つには、両脇に「花米」、中央に「洗い米」を入れる場合と、お塩・「洗い米」・「花米」と入れる場合があります。

 

お塩には本州と同じく、穢れを払う役割があるとされていて、日ごろヒヌカン(火の神様)へ供えていますが、お仏壇には供えず、拝みのセットには入れない家や地域もあるのです。

 

 

ビンシーに供える「洗い米」と「花米」とは


ビンシーの手前に入れる「花米」や「洗い米」は、炊く前のお米で、花米は「カラミハナ」や「ハナグミ」、洗い米は「アライミハナ」や「アライグミ」などとも呼ばれています。

 

【 沖縄の御願、洗い米と花米 】

 

① 洗い米(アライミハナ)

・ 炊く前のお米を七回すすいだもので、お米を洗うことで、心身を清めて祈りを捧げると言われてきました。

 

② 花米(カラミハナ・ハナグミ)

・ 炊く前のお米をそのまま供えます。何も手を施さないことから、穢れなき無垢な姿として供えるものです。

 

 

奥に備えるお酒と、屋敷の御願


さらに奥には両脇に徳利(とっくり)、中央に盃(さかずき)がセットされ、お酒を入れるとお伝えしましたが、その昔、「ビンシー」はこのお酒を入れる徳利(とっくり)を意味した言葉でした。

 

【 沖縄の御願、供えるお酒 】

 

★ 両脇に徳利を置くことで、「夫婦でお祈りを捧げている」ことを伝えています。

 

・ 沖縄の御願で用いられるお酒は「神酒」と呼ばれ、泡盛ではありません。泡盛の場合には「御五水」と書いて「ウグシィ」と言われてきました。

 

沖縄の御願では旧暦九月九日の「菊酒」の行事など、節気に倣った特別なものも多く、健康長寿を祈願する菊酒(チクザキ)では、中央のお酒に菊の葉を浮かべる風習もあります。

 

 

ビンシーはあの世の「実印」


このようなビンシーですが、沖縄の御願では携帯用として便利に利用されている…、と言うものではなく、あの世の「実印」として重要なものとされています。

 

【 沖縄の御願、ビンシーは「実印」 】

 

★ そのため、ビンシーは他の家へ貸し借りができません。それはもちろん、兄弟など親族であっても同じことです。

 

・ ビンシーがない家では「仮ビンシー」として、お盆などに花米や洗い米など、必要なお供え物をセットして拝みの準備をしてください。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の屋敷の御願など、外で行われる拝みに欠かすことのできない、ビンシー(瓶子)をお伝えしました。

 

量販されているビンシーもありますが、仏具店などに立ち寄ると、沖縄の職人さん達の技術が光る、美しいビンシーなども多く見受けることができ、こだわる方では職人さんに注文する方もいます。

 

沖縄の屋敷の御願などであれば、お盆にこのビンシーの他、米粉と水で作った白い餅、「ウチャヌク」の三段重ねたお供えや、バナナやりんごなどの果物の盛り合わせをセットして拝んでください。

 

また、沖縄の御願では神様へのお金(税金)である「シルカビ(白紙)」も欠かすことはできません。

 

沖縄の御願は独特で最初は戸惑いますが、一年を通してひと通りの拝みを行えば、その流れや意味合いも自然と身に付いてくるものですので、まずは拝みを行ってみてください。

 

 

 

まとめ

沖縄の御願グッズ、ビンシーとは

・沖縄の仏具店で一万円弱の相場で販売
・お酒に花米、洗い米、お塩を供える木の箱
・拝みでは洗った米と洗わない米を供える
・奥には両脇に徳利、中央に盃でお酒を供える
・あの世の「実印」のため、貸し借りは厳禁

 


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