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法要での読経をお願い。施主が押さえるべき5つのマナー

法要での読経をお願い。施主が押さえるべき5つのマナー
法要で読経をお願いすることは、施主としてはまず始めに行いたい手順ですよね。お坊さんのスケジュールを確認しないことには、日程も決めることができません。無宗教と言われる日本ですが、葬儀や法要の多くは仏教に倣っている家庭がほとんどです。

 

ただ葬儀社などとは違い、法要での読経をお坊さんにお願いする場合、仏教の教えにならった、昔から続く作法に則って依頼し、お礼をしたいもの。…とは言っても、突然「作法に倣って」と言われても、戸惑うことばかりではないでしょうか。

 

例えば「読経(供養)って、どれくらいお金を包めば良いのだろう…。」「そもそも、お坊さんにお金の話をするのは、ぶしつけではないだろうか。」などなど、気になることは度々出てきますよね。

 

そこで今回は、施主になったら押さえたい、法要で読経をお願いする際のマナーをお伝えします。

 



 

法要での読経をお願い。
施主が押さえるべき5つのマナー

 

お坊さんにお願いするには


最近では「そもそもお坊さんに法要の読経をお願いするのは、どうしたら良いのか分からない”」と言う方々の声も聞きます。葬儀など、故人が亡くなって間もない時期は、葬儀社が全ての手配をしてくれていましたが、法要となるとそうはならないもの。

 

【 お坊さんに法要の読経をお願いする 】

 

■ 近隣の寺院でも、読経だけをお願いできますし、その他、葬儀をお願いした葬儀社や、お墓を建てた霊園業者などに相談してみる方法もあります。

 

・ 最近ではインターネットで検索してみると、お坊さんを派遣する、「お坊さん紹介業者」なども見受けられますので、このような業者を探すのも良いかもしれません。

 

 

金額が気になる時の尋ね方


前項でお伝えしたような「お坊さん派遣業者」や、葬儀社や霊園業者などで、読経をしてくれるお坊さんをお願いした場合、多くのケースでその料金が明瞭に提示されていますが、気になるのが、近隣などの一般的な寺院で読経を依頼した場合…。

 

読経のお礼は「お布施」として包むことになりますが、この金額は施主が決めるもの。そして、本来お布施は、仏教の考え方では修行のひとつ。読経に対する料金ではないこともあり、ハッキリそのものを尋ねることはマナーとしては避けるべき、考える方が多いのです。

 

【 読経の料金の尋ね方 】

 

■ このような事から、お坊さんへ直接金額を伺う際には、「読経の料金はいくらですか?」のように直接的な表現を避けるのが暗黙のマナー。

 

・ その代わりに「皆様いくらぐらい包まれていますか?」などと、少しぼかして聞いてみてください。

 

 

法要での読経の相場


以上のようにお坊さんに聞くと、だいたいの金額を確認することができますが、親族など周囲の方々に聞いてみるのもひとつの方法。親族間などでの金額が統一されて良いかもしれません。

 

また、お坊さんの提示した金額が「ちょっと高い気がするけど、これが一般的なのかな…。」と、一人では不安に感じる時もありますよね。

 

【 全国的な法要での読経の相場 】

 

■ 実はこの読経の相場は地域によってまちまち…。そのため周囲に聞いてみるのが一番確実ではありますが、全国的には3万円~5万円が多い傾向にあります。

 

・ ただし読経のお礼に加え、法要後のお斎(おとき=会食)に僧侶が欠席した際には、御食事代として「御膳料」がプラス5千円、お坊さんが家まで出向いてくださった時には、「御車代」としてプラス5千円を追加するのが作法です。

 

 

お布施の準備


法要が近づいたらお布施を準備します。通常の買い物や業者とのやり取りでは、裸で現金を差し出すことも多いのですが、前にお伝えしたように「お布施」は本来、法要の読経(供養)に対する料金ではなく、お礼

 

そのため、「はい○○円です…。」とお金を差し出す行為は美しくない、とされています。

 

【 法要でのお布施を準備する 】

 

■ 正しくは、葬儀に参列した際の香典と同じような感覚で、お金を包んでお渡しします。この時使用するのは、白い封筒

 

・ よく不祝儀袋に包む…、と勘違いしている方もいますが、白い封筒や紙に包むのが正解です。前述した御膳料や御車代をお渡しする際には、それぞれ別々の封筒で用意してください。

 

ちなみに表書きを葬儀の時の香典マナーに倣って「薄墨」で書こうとする方も見受けられますが、これも間違え。正しくは香典ではなく修行のひとつとなる「お布施」なので、葬儀であっても黒い墨で「お布施」と書くのです。

 

 

お布施の渡し方


前日に包んだお布施、渡し方にも細かなマナーがあるので、押さえておくと良いかもしれません。まず、別会場で法要を執り行うなら、お布施や香典などは「ふくさ」に包んで持ち歩くのが礼儀。

 

【 お布施の渡し方 】

 

■ そしてできる限り、お布施を乗せる小さな盆に乗せてお渡ししますが、ない場合にはふくさをざぶとんのように下に敷いて、両手でお渡ししてください。

 

・ 法要でお布施をお渡しするタイミングは、お坊さんが到着した後の挨拶時。忙しくタイミングを逃してしまったら、法要後でも問題はありません。お礼の言葉を添えてお渡しすると、より丁寧です。

 

ふくさは結婚式の祝儀でも使うため、さまざまな色味のものが販売されていますが、葬儀や法要では地味な色を選びます。結婚式と共用したいなら、慶事と弔事どちらにも使える紫がおすすめ

 

 

 

いかがでしたでしょうか、法要は仏教に倣ったものであり、冠婚葬祭はマナーの中でも細やかな部分。意識する事柄が多すぎて「覚えきれない…。」と感じる方々も少なくありません。ましてや、そんなに多く触れるものでもないため、不安になるのも当然です。

 

沖縄では清水祭や年忌焼香(ニンチスーコー=他地域で言う年忌法要)でも、大焼香(ウフスーコー)となる二十五年忌などになると、「お祝い事」と捉えることが多いため、お坊さんへのお布施も「祝儀袋か不祝儀袋か」で悩む方々も見受けられます。

 

ですがお布施は本来白い封筒が正解。白い封筒に「お布施」と表書きをすれば良く、これは他のシーン(お彼岸の際に寺院で執り行われる法要、「彼岸会」など)でも、皆同じ作法で包んで問題ありません。

 

本記事を参考にしながら法要では、お坊さんへも失礼のない作法で、丁寧に供養をしてください。

 

 

まとめ

お坊さんに供養を依頼する時のマナーとは

・寺院の他、葬儀業者や霊園、専門業者にも相談
・料金は少しぼかして金額を尋ねる
・全国的なお布施の相場は3万円~5万円
・お布施は白い封筒に包み、黒墨で表書き
・ふくさで持ち歩き、小さい盆に乗せて渡す

 

 



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