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宮古の御嶽、「漲水御嶽」。平良港から訪れたい5つの史跡

宮古の御嶽、「漲水御嶽」。平良港から訪れたい5つの史跡
宮古の漲水御嶽は、数少ない男性や観光客も立ち入ることができる宮古の拝所です。外部の者が宮古へ訪れたら、最初と最後に挨拶をしたい場所とも言われているので、ぜひ知識を持って参りたいですよね。

 

さらに平良港近くにあり、繁華街に近い宮古の漲水御嶽は、宮古市街地はもちろん、周囲に多くの史跡が集まっているので、見ごたえがあります。

 

平良港自体は伊良部大橋が開通して以来、利用者も少なくなり、伊良部航路も停止してしまったため、現在では観光地としては物足りないものがあるかもしれません。

 

けれども市役所通りは昔からの市街地ですので、飲食も楽しめる他、宮古の方々の暮らしを垣間見れるのも魅力です。

 

そこで今回は、平良港近くに集まる宮古島の御嶽や史跡をお伝えします。「まず挨拶を」と言われる漲水御嶽を中心にお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

 



 

宮古の御嶽、「漲水御嶽」。
平良港から訪れたい5つの史跡

 

宮古で唯一入れる御嶽、漲水御嶽


宮古の御嶽は数多くありますが、沖縄も含めてむやみに観光客が奥地まで立ち入ることができる拝所ばかりではありません。観光地ではないので、外部から来た者は、まずは立ち入ることができない拝所がある、ということを知ってから敬意を持って訪れてください。

 

けれどもそんななかでも、宮古の御嶽のなかで格別にオープンな性格を持つ拝所が、この宮古の「漲水御嶽」となっています。

 

【 宮古の御嶽、漲水御嶽 】

 

★ 神社のように大きな鳥居をくぐると拝所が見えてきます。沖縄の瓦屋根で建てられた建造物は、16世紀初頭の仲宗根豊見親によって整備・奉納されたものです。

 

・ 宮古の漲水御嶽内には大きながじゅまるがそびえていて、これもまた沖縄らしい風情を出しています。

 

宮古創造の神を祀る漲水御嶽は、一部の宮古の方々の間でも、「観光などで宮古に訪れたらまずご挨拶をし、帰りには挨拶をして帰る。」とも言われているので、ぜひ訪れてはいかがでしょうか。

 

 

漲水御嶽のすぐ近く、宮古神社


この宮古の漲水御嶽のすぐ近くには、日本最南端にある神社、宮古神社があります。

 

創設年の大正14年当時権力のあった、白川氏与那覇家や忠導氏仲宗根家などによって建てられた宮古神社は、豊見親(とぅゆみゃ)三柱を祀っています。

 

【 宮古の漲水御嶽周辺、宮古神社 】

 

★ 沖縄那覇市の波の上宮から御霊分けをされた宮古神社ですが、與那覇勢登豊見親、目黒盛豊見親、仲宗根豊見親と言う、宮古を切り開いた先祖神を祀っているのが特徴的です。

 

・ このような歴史上の人物、先祖神を祀っている神社は珍しく、宮古の先祖崇拝の信仰が伺えます。

 

宮古神社は左手に行けば3540mもの伊良部大橋、裏手に行けば平良港を展望でき、石畳の道も味わい深い、沖縄らしさ漂う穏やかな神社です。

 

 

薩摩との関わりが分かる祥雲寺


こちらも宮古の漲水御嶽の近く、宮古神社の東側には、当時宮古島の侵略に成功した薩摩藩によって進言され、当時の王である尚寧王(しょうねいおう)によって建立された祥雲寺があります。

 

現在でも毎年春には、釈迦の誕生日を祝って「子ども花祭り」が行われ、島民の子ども達が集まって、甘茶を飲みながら健やかに育つよう、祈願するお寺です。

 

【 宮古の漲水御嶽周辺、祥雲寺 】

 

★ 観光客が宮古の漲水御嶽を訪れると、御嶽へ続く石畳の風情に目を奪われますが、同じく祥雲寺の石垣はぜひ見て欲しい建造物です。

 

・ 宮古の昔ながらの風景と言えば石垣でしたが、近年ではその石垣の風景も無くなりつつあります。そのなかで祥雲寺の石垣は、昔の石垣の名残りを見ることができるのです。

 

この祥雲寺には観音堂があり、戦禍もくぐり抜け残ったものの、戦後に祠のなかで安置していたところ、無くなってしまった…、と言う歴史もあります。

 

 

豊年祭なども行われる、アツママー御嶽


宮古の漲水御嶽から、宮古の繁華街となる西里大通りを歩いていると現れるのが宮古の御嶽のひとつ、「アツママー御嶽」です。アツママーは「阿津真間」と書き、全国的な呼び方で言えば「あつままうたき」となります。

 

【 宮古の漲水御嶽周辺、アツママー御嶽 】

 

★ アツママー御嶽に祀られているのは、死後の世界の入口で、生前のその人の行いへの審判を下す役割を持つ、「ニーラウプテダ」です。

 

・ その脇には人の生前の行いを記録する神「帳ぬ神(ちょうぬす)」もおり、その他、航海の神様や雨乞いの神様なども祀られています。

 

 

宮古最大のお墓、仲宗根豊見親の墓


宮古の漲水御嶽に戻って、平良氏西仲宗根、市民会館側に進むと、仲宗根豊見親の墓があります。この仲宗根豊見親は16世紀初頭、宮古を統治していた人物で、宮古の漲水御嶽を整備・奉納した人物でもあります。

 

【 宮古の漲水御嶽周辺、仲宗根豊見親の墓 】

 

★ 何よりも宮古最大のお墓であり、他の宮古や沖縄のお墓にはない、「亀甲墓」に代表する沖縄本島の琉球王朝のお墓と、宮古の風葬のお墓「みゃーが」が折衷されたデザインです。

 

・ 仲宗根豊見親の墓の奥には、仲宗根豊見親の側室(後妻)が眠る宮古アントマ墓も見つけることができます。

 

このアントマ墓も他にはないデザインのお墓で、植物に覆われた姿は歴史を感じる美しさがあります。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は石畳の道で有名な宮古の漲水御嶽を中心に、周辺で楽しむことができる宮古の御嶽や史跡をお伝えしました。

 

宮古の漲水御嶽の周辺ではありますが、宮古のアツママー御嶽は西里大通りを行き、仲宗根豊見親の墓は反対方向の西仲宗根へ向かいます。

 

宮古のアツママー御嶽から下りて、宮古神社→漲水御嶽→仲宗根豊親見の墓…と進むか、反対のコース(仲宗根豊見親の墓→漲水御嶽→宮古神社→アツママー御嶽)と歩いていけばムダがありません。

 

西里大通りでは肉料理などのグルメも楽しむことができるので、宮古のアツママー御嶽から下りつつ、ランチを西里大通りで楽しむのも良いかもしれません。

 

もちろん、この平良市の他にも東平安名岬など、宮古には多くの観光名所や絶景の地がありますので、より広く、宮古を楽しんでみてください。

 

 

まとめ

宮古島平良港近くの5つの史跡

・まず挨拶したい漲水御嶽
・先祖神を祀る宮古神社
・石垣に風情を残す祥雲寺
・生前の行いを審判するアツママー御嶽
・宮古最大のお墓、仲宗根豊見親の墓

 



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