金持ち老後を目指せ!貧乏老人と金持ち老人5つの分かれ目
金持ち老後は誰もが望む未来ですよね。「若い頃の苦労は買ってでもしろ」と言いますが、老人になってまでお金の心労は避けたいものです。ただ、50代でお金持ちなら、金持ち老後へエスカレーター式!とは行きません。
むしろ多くのシニアの方々と関わっていくと、40代50代の働き盛りでは年収300万円台~400万円台の世帯ほど、慎ましやかながらも適度な金持ち老後生活を送っている印象さえあります。
老後に「お金がない!」との相談が多いのは、体感としては現役世代に年収が600万円前後の世帯なのですが、それだけ聞くと不思議ですよね。けれども、詳しく分析していくと納得できる部分もあるのです。
そこで今回は、金持ち老後生活を送る方々と貧乏老後に陥る方々…、一体何が違ったのか、違いとともに老後の対策をお伝えします。
金持ち老後を目指せ!
貧乏老人と金持ち老人5つの分かれ目
気付いた時から、1万円貯蓄
「長生きリスク」と言う言葉は御存じでしょうか?長く生きれば生きるほど生活費が掛かります。今は年金だけでは赤字になるために、長く生きれば生きるほど、赤字生活が続くと言う意味合いがあります。
このようにひと昔前とは違い、現役世代からいかに老後リスクを理解して、対策を取っているか…が大切です。そこでぜひ進めて欲しい対策が、毎月の1万円貯蓄となります。
【 金持ち老後へ★毎月の貯蓄 】
★ 実は年収が高い世帯ほど「たった1万円ずつ貯蓄したところで…。」と軽くみてしまう傾向がありますが、毎月1万円の貯蓄で1年間で12万円、10年間では120万円、20年では120万円です。
・ さらに「毎月少しずつでも家計を収縮する」癖が付くことがポイントです。老後破産を迎える年収600万円以上の世帯の特徴として、「節約ができない。」と言うものがあるのです。
年収300万円~400万円だった方のほうが、金持ち老後を送る理由には、「節約習慣がある」ことにあります。600万円以上の世帯で多いのは「質の良い食材」と、「ちょっと買おう」癖が挙げられるので、ぜひ注意をしてみてください。
「美味しい食事を楽しむのは特別な日!」と言う癖をつけると、楽しく節約ができるはずです。
【 金持ち老後のための、おすすめの貯蓄商品 】
★ ここで、現在注目されている金持ち老後のための貯蓄商品があります。それが、「ideco(イデコ)」と「NISA(ニーサ)」です。
・ idecoは自由業の方々が利用していた個人の年金対策で、60歳以上にならないと引き出すことができません。対してNISAは個人の少額投資信託ですが、「積み立てNISA」が始まり、初心者でも扱いやすい点が魅力です。
それぞれの家庭事情に合わせて、5000円からでも貯蓄を初めてみることをおすすめします。
実は多い、退職金貧乏
退職金は1000万円、2000万円とまとまったお金が入る、人生でも数少ない機会ですよね。「退職した後、夫婦で世界一周旅行に出た!」なんて話もチラホラ聞こえます。
ただ、金持ち老後を目指すなら意識したいことは、当然ながら「退職金は老後の生活費」と言うことです。
【 金持ち老後を邪魔する「悪魔」とは 】
★ 退職金を得たばかりのシニア世代が、後々貧乏になる傾向として、下記のようなものが挙げられます。
① 投資信託の勧誘に乗って、財産を増やそうとお金を消費。
② 成人した子どもに、まだお金を出し続ける。
③ 孫可愛さに財布の紐が緩む。
④ 現役時代の生活を変えられない。
⑤ 「長年働いてきた御褒美だ!」と一気に使ってしまう。
…などなど。
「長年働いてきた御褒美だ!」と思う気持ちも分かりますが、現在は男性は81歳、女性になると87歳の寿命で、人によっては年金も毎月5万円…、なんてこともあります。
特に投資信託の勧誘に関しては、銀行員など「安心できそう」な立場の人から案内を受ける方が多いのですが、「最後には自分で責任を取る」気持ちが大切です。
未来を見据えた老後計画の落とし穴
ここまでお話すると、「未来を見据えて老後計画を立てた方が賢い。」と感じる方も多いのではないでしょうか。けれども、実は「今」を中心に計画を立てた方が、「崩れずに済む」のです。
【 金持ち老後になる人は、「今」を見ている 】
★ 計画的に貯蓄できれば一番ですが、特に40代を過ぎた頃から、夫婦共に病気や子どもの思わぬ教育費など、思うようにはいきません。
・ 貯められる人の特徴として、「今の暮らしで少しでも貯蓄できる家計」を目指しています。そうすれば、その時々の問題によって挫折することも少なくなるのです。
今の暮らしが安定していれば、おのずと貯蓄もできることを知っている方が、金持ち老後を迎えるのかもしれません。
今からでも間に合う!50代からの「対策期」
現代社会では「50代からが貯蓄期」と言われているのを御存じでしょうか?意外にも50代に突入するまでは「貯蓄0」と言う家庭も少なくありません。50代からは本格的に老後の貯蓄へシフトしてはいかがでしょうか。
【 金持ち老後のための50代対策 】
★ 50代では子どもが成人するなどして、教育資金が大幅に減ります。時間にも余裕が出ますので、ここから定年までの時間を利用して、一気に貯蓄をしてしまうのです。
・ 塾や習い事、学費に回していた資金は老後の貯蓄へ…。さらに子育ての時間も短縮されますから、パートや専業主婦(主夫)だった人などは、思い切って働きに出るのもひとつです。
部活などの子どもの送り迎えもなくなりますから、節約にも目を向け、自動車を「思い切って手放した!」と言う家庭も多く見受けます。
金持ち老後・貧乏老後起業の分かれ道
老後の家計も健康に過ごすために、定年後も働くことを見据える人は多いのではないでしょうか。けれども、シニア世代になると再就職も楽ではありませんし、再就職出来たとしても以前のような収入は見込めません。
そのため多くのシニア世代が検討しているのが起業です。ただし調べを進めていくと、金持ち老後に至った方々にはひとつの傾向がありました。
【 金持ち老後に多い、起業の傾向 】
★ 「金持ち老後」と言ってもシニア世代が目指すのは「夫婦二人が不自由なく暮らしていけること。」ではないでしょうか。それだけの生活費が起業によってバランス良く賄えれば良い訳です。
・ そのため金持ち老後に至るシニア起業の傾向として、「元手を掛けない」ことが挙げられます。欲を出さず、大きな利益を望まないのです。
また、若い世代への理解も高く、現代の技術や傾向、若い世代のアドバイスも熱心に聴き入る柔軟さも特徴でした。温故知新の精神で、自分たちの実力を活用しながら、新しい時代の波にも乗れるシニア起業がおすすめです。
いかがでしたでしょうか、今回は誰もが望む金持ち老後へ向けた「5つの分かれ道」をお伝えしました。毎日の暮らしに不安を持たないような「金持ち老後」を目指すのであれば、3つのことを40代50代から意識をしてください。
ひとつは、気づいた時点から1万円でも良いので貯蓄習慣を付けることです。それに伴ってふたつめ、「質素でも満足できる幸せな暮らし」を見つけることをおすすめします。
毎日御馳走を食べたり、イベントや刺激がなければ生きていけない…、と言うタイプの人生を送ってきた人々は定年後もグルメで刺激を求める傾向が強く、旅行や御馳走とエンゲル係数はもちろん出費が多く、あっと言う間に老後資金を消費してしまいがちです。
最後にお金に振り回されず「落ち着いて」対処しながらも、若い世代の意見に耳を傾け、柔軟になってみてください。すると、思いがけなく若い世代からのサポートや後押しを受け、充実したシニアライフを送ることも多くなります。
ぜひ、本記事をきっかけに40代50代でも自分たちの老後を考え、「自立した老人=金持ち老後」を目指してみてはいかがでしょうか。
まとめ
金持ち老後のための対策
・少額でもidecoやNISAで積立貯蓄
・退職金は老後の資金と心得る
・「今」毎月貯蓄できる生活を意識する
・50代から定年までで一気に貯める
・シニア起業では元手を掛けない