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ID:2013

位牌を選ぶなら。遺族が購入前に把握したい7つのこと

位牌を選ぶなら。遺族が購入前に把握したい7つのこと

位牌は故人を体現するものであり、魂を入れて自宅に置くことで、日頃からごく身近に過ごしていた遺族にとっては、大きな心の拠り所にもなるものです。無宗教の家庭が多い日本では必ずしも必要ではありませんが、四十九日には準備をする風習があります。

 

確かに故人亡き後も、子どもが試合や舞台で活躍した時、旅行に行く時、位牌を持って故人と感動や経験を共有したい、と考える方々は多いですよね。お墓とともに位牌は、故人と「触れる」「会話ができる」場所でもあるのです。

 

そんな位牌ですから、購入する際には納得のいく、故人らしいものを選びたいですよね。遺族にしか分からない感覚もあるものです。そこで今回は位牌を準備する時期や手順を、購入前に知ると便利な豆知識とともにお伝えします。

 

※近年ではお仏壇のコンパクト化と、個人のお仏壇を求める方が増えたことで、全国的に扱う位牌の需要も増えてきました。そのため全国的な位牌についてお伝えしています。沖縄の位牌「沖縄位牌」はまた別記事にて、お伝えします。

 



 

位牌を選ぶなら。
遺族が購入前に把握したい7つのこと

 

仏壇も一緒に購入する場合


位牌を購入する時、仏壇も一緒に購入する事例も多いです。その場合には、仏壇を先に購入してから、その大きさに合わせて位牌を選ぶと、後で後悔することがより少なくなります。

 

【 仏壇に合わせて位牌を選ぶ 】

 

■ 最近ではコンパクトな仏壇も増えています。特にタンスなどの上に置くことができる、「上置型仏壇」などの場合、大きい位牌と合わせると違和感があります。

 

 

すでにご先祖の位牌がある場合


また現在すでに仏壇があり、ご先祖様やご家族の位牌が置かれている場合には、一緒に置く位牌との大きさのバランスも考慮した、位牌選びをします。

 

【 一緒に置く位牌とのバランス 】

 

・ ご先祖様の位牌よりも、小さめのものを選ぶ
・ 夫婦であれば、同じ大きさの位牌を選ぶのが一般的

 

ただし故人が家族においてどのような立場にあったか、も大きな判断材料です。何かしらの功績があったり、一族のなかで中心的な存在であれば、大きな位牌を選ぶこともあります。

 

 

位牌を作る時期とは


核家族化が進んでいることもあり、最近は知らない方々も多いのですが、本来の風習では、四十九日法要の前には位牌ができているように、注文をしていました。もしも遅れてしまった場合には、一周忌などの区切りを目安に作ると良いかもしれません。

 

【 仮位牌から位牌へ 】

■ 四十九日までは白木の位牌がありますが、これは仮位牌です。そのため四十九日までに本位牌を用意して、今までの仮位牌はお寺(菩提寺など)に収める風習があります。

 

仮位牌から本位牌へ、「魂入れ」の供養を行うのです。

 

 

位牌の開眼供養、閉眼供養


新しく位牌を作っても、そこに故人の魂が宿らなければ位牌にはなりません。新しい位牌には魂を入れる供養である「開眼供養」が必要です。ちなみに古くなった位牌を新しくする場合にも、「開眼供養」を行います。

 

【 位牌の開眼供養と閉眼供養 】

 

・ 新しい位牌は四十九日に開眼供養を行い、魂を入れてもらいます。
・ 古くなった位牌を処分する時には、「お炊き上げ」をしますが、その前に位牌から魂を抜く「閉眼供養」を行います。

 

新しい位牌に変える時には、ふたたび開眼供養を行ってから、また魂を入れてもらうのです。

 

 

三種類の位牌


位牌にはデザイン的にいくつかの種類があります。間違えやすいのですが、基本的に宗教や宗派による違いはないので、自由に選べるのです。

 

【 三種類の位牌 】

 

・漆を塗り重ねた「塗り位牌」
・木の木目を生かした「唐木位牌」
・いくつかの位牌をまとめることができる「回出位牌(くりだしいはい)」

 

驚かれる方もいますが、戒名を持たない場合でも、位牌自体は作ることができます。

 

 

位牌を購入したら


位牌は購入したらすぐに使えるものではありません。よく考えれば分かることですが、位牌に戒名(名前)や没年月日、享年などを記すための「文字入れ」が必要です。

 

【 位牌の文字入れ 】

 

■ 多くのケースで注文してから2週間ほどは文字入れにかかりますので、四十九日法要の日にちに合わせて、早めに注文しなければなりません。

 

文字には機械文字と手書き文字がありますが、これはそれぞれの好みで選んで問題ありません。

 

 

いくつかの位牌をまとめたい場合


前項で少しだけお伝えしましたが、いくつかの位牌で置くスペースがなくなってしまった…、などの問題が生じたら、その位牌をひとつにまとめる「回出位牌」(くりだしいはい)があります。

 

【 位牌をまとめる「回出位牌」 】

 

■ 回出位牌(くりだしいはい)は先祖の位牌が多くなった時に選ぶもので、ひとつの位牌で10枚ほどの板(戒名など)が入ります。

 

とても多くなった場合には位牌の中に板を納めるだけではなく、「過去帳」などで記す方法もあります。

 

 

いかがでしたでしょうか。核家族化が進むなかで、突然喪主になることがあると、位牌を準備するタイミングや手順なども把握していないまま、慌てる遺族の方々も多いです。

 

確かに無宗教の日本では、位牌は必ず準備しなければならないものではありません。ただ、位牌があると故人への敬意が体現され、遺族にとっては心の拠り所にもなるのです。

 

最近では菩提寺を持たない家庭も多く、位牌だけではなく、葬儀やお墓のスタイルも多様化しつつあります。菩提寺がない場合には近くのお寺などに相談することもできますし、葬儀社やインターネットでの紹介をしてくれるところもあります。

 

本記事を参考にしながら、また、故人と話をしたり偲びながら、そのイメージに合った、納得のいく位牌を選んでください。

 

 

まとめ

 

後悔しないための、位牌の基礎知識

 

・仏壇を購入してから位牌のサイズを決める
・一緒に置く位牌のサイズとのバランスも考える
・従来の風習では、位牌は四十九日法要までに用意する
・位牌は購入したら、お寺で開眼供養をしてもらう
・位牌には「塗り位牌」「唐木位牌」「回出位牌」がある
・位牌の文字入れ期間も考慮して手配する
・複数の先祖をまとめる「回出位牌」がある

 

 



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