沖縄で訃報を受けたら…。迷いやすい5つのシーンと対処法
沖縄では訃報を受けると、通夜へは駆けつけずに翌日の告別式に参列する方が多いですよね。全国的には通夜と告別式の両方に参列するのが、最大限の弔意を示す行為となりますが、沖縄では違います。
沖縄の通夜はごくごく身内の者のみが集まって、名前の通り夜通しお線香を絶やさずに、故人との時間を過ごす家が多いため、弔問客はほとんど訪れず、訪れても翌日の日程を聞きにくる程度です。
ただ、最近では葬儀後に訃報を受けたり、本州に住んでいてお葬式に参列できなかったり…、「こんな時にはどうするべきか。」と、判断に迷うケースもありますよね。
そこで今回は、沖縄で訃報を受けた時、どのように動けば良いか、迷ってしまいやすい5つのシーンを取り上げ、最も一般的な対処法やマナーをお伝えします。
地域や家によっても対応が変わることもあり、臨機応変な対応が必要な現代ですが、ぜひ、参考にしながら判断してください。
沖縄で訃報を受けたら…。
迷いやすい5つのシーンと対処法
沖縄で直接、訃報を受けた時の対処法
もしも遺族から直接、沖縄で訃報を受けたとしたら、必要事項を聞いて連絡すべき人々に訃報を知らせる必要があるかもしれません。
【 沖縄で遺族から訃報を直接受けた場合 】
★ まずは以下の三点を確認してください。
① 喪主となる人
② 告別式の宗旨宗派
③ 告別式の場所と時間
…そして最後に①自分が訃報を他の人に知らせるべきか、知らせる必要があるなら、②誰に知らせるべきか、を訪ねます。
他の誰かに訃報を知らせる役割があるなら、すぐに連絡をしてください。危篤状態の時に連絡があれば、①病院に駆けつけても良いかどうか、②病院の場所を確認し、駆けつけてあげてください。
沖縄で知人友人から訃報を受けた場合
一方、沖縄で知人友人からまた聞き、また聞きで訃報が伝わってきた場合には、お通夜には駆けつけることはあまりありません。
近年では東京都などでは、お通夜も喪服を着て参列するようになってきましたが、その習慣で慌てて喪服を着て駆けつけると、「場違いだった…。」と言う事も多いので、注意をしてください。
【 沖縄で人づてに訃報を受けた場合 】
★ この場合に参列するのは、翌日の告別式が多いです。一般的な沖縄の葬儀では、翌日の新聞の荼毘広告欄に故人の名と喪主、葬儀会場や日時が掲載されています。
・ 新聞で日時を確認して参列すれば、問題はありません。また、沖縄では訃報を聞いたグループ内で一緒に参列することも多いです。
グループ内でどう動くかは、それぞれに相談をしてください。時にはその内の誰かにお香典を預けて、代表で参列することもあります。
また、お香典は沖縄では千円~と比較的少ないものですが、相談する時に、お香典の金額も周囲と合わせておくと安心です。
本州に住んでいる場合
なかには本州に住んでいて、沖縄から親族の訃報を受けることもありますよね。特に伯父伯母(叔父叔母)などの関係性では迷う方が多いです。
【 沖縄から親族の訃報を受けた場合 】
★ この時に告別式に駆けつけるか否かは、結婚式に招待されたかどうかで、判断することをおすすめします。
・ 知人や友人関係であれば、親友であったり、参列したいと思う関係性でなければ、ムリして駆けつけなくても問題はありません。親族間のお付き合いなら、結婚式は良い判断材料です。
もしも駆けつけることが出来なかった場合には、沖縄の場合、ナンカスーコー(周忌焼香)で弔問客を迎え入れる「ウフスーコー」を目安に伺うのも良いかもしれません。
それも難しい場合には、後日改めてお香典を持って、ご自宅へ弔問に訪れてください。
沖縄の同期会へ訃報が来たら
沖縄では同期会へ訃報が来ることもしばしばあります。告別式へ多くの同窓生が訪れるはずですから、それだけでも良いのですが、「同期会で何か…。」と迷う方もいるかもしれません。
特に、本州に移住していたなどで、亡くなった直後は知らされず、後々同窓会の案内の返信をきっかけに、沖縄まで訃報が届いた時には、対応に迷う方も多いのではないでしょうか。
【 沖縄の同期会へ訃報が来たら 】
★ 沖縄の同期会まで訃報を知らせると言うことは、遺族としても悲しい知らせだけに、何らかの気持ちがあったのかもしれません。
・ そう考えると、運営費から供花を送るなどして、気持ちを伝えると遺族の気持ちに寄り添う選択ができます。
また、同窓会の案内の返事で訃報が届いた時には、「存じ上げずに失礼な案内を出しました。ご遺族様には悲しみを深めてしまったかもしれません。」など、配慮の言葉を添えると、尚、配慮が行き届いています。
子連れの参列は失礼か…
沖縄での突然の訃報、大きなお葬式が多いだけに「子連れで行っても良いだろうか…。」と迷えるところですが、やはりお葬式ですし、読経や焼香と1時間以上は掛かります。
【 沖縄での訃報、子連れの参列 】
★ そのため子連れでの参列はよほど親しい関係性でなければ避けたいところです。
・ ただ、子連れで参列せざるを得ないなら、お葬式が始まる前に伺うのも良いかもしれません。お悔みをお伝えしてお焼香を済ませたら、早々においとましてください。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で訃報を受けた時に迷いやすいシーンに焦点を当て、対処法をお伝えしました。最後の子連れの参列ですが、こちらもお葬式によって判断はさまざまです。
沖縄でママ友の訃報があった場合には、ママ友同士で相談をし、お香典を一人に預けて参列してもらう方法もあります。その際には、代表で参列するママ友のお子様を、他のみんなで見てあげるのが一般的です。
その他、親族も含めて子どもが多く集まるお葬式も実は多く、時には子どもが休める控室が用意されている会場もあります。
親族や遺族などで、どうしても幼い子どもを参列させなければならない場合には、出来るだけ退出しやすい場所を確保して、ぐずり出したり、迷惑が掛かりそうになれば、すぐに廊下へ退去できるよう、準備をしておくと安心です。
まとめ
沖縄で迷いやすい場面と対処法
・知らせる人がいるか尋ねる
・人づてなら、荼毘広告で確認する
・遠方の場合、結婚式が判断材料
・参列できないなら周忌焼香に伺う
・同期会に来た訃報なら、供花を送る
・子どもはできるだけ預けて行く