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親が要介護認定を受けた!慌てる前に知りたい基礎知識

親が要介護認定を受けた!慌てる前に知りたい基礎知識
親の介護問題は、思いの外突然に現れますよね。まだ40代になったばかりの世帯などでは、子育てに明け暮れて、ついつい親の介護まで頭が回らないのが現状ではないでしょうか。けれども、40代にもなると親も70代、80代を迎えている方も多いはず。

 

国の介護保険や介護サービスなどなど、具体的に調べようと思うとなかなかややこしい事も多いため、いざ親の介護に直面しないと、なかなか向き合えないもの…。そのために「弱っていく両親を見て、ただただ不安を感じる。」と言う感想も見受けます。

 

とは言え、ただ不安を感じていても、何も解決にはなりません。実際に一般的な親の介護事情や介護保険、専門家が言う親の介護のための費用目安など、具体的に知ってみることで、返って不安が解消されたりもしますよね。

 

そこで今回は、親の介護に直面しても冷静な判断が出来る、事前に理解しておきたい基礎知識や対策、備えをお伝えします。

 



 

親が要介護認定を受けた!
慌てる前に知りたい基礎知識

 

親が要介護になった原因


「家の親は大丈夫!」と思っていても、特に離れて暮らしていると様子も分からず、突然訪れるのが親の介護。親の介護への備えの前に、どのような状況で要介護になったのか、その傾向をアンケート結果からお伝えします。

 

【 親が要介護になった原因とは 】

 

★ 最も多い原因が脳卒中。その特徴としてある日突然起きる上に、介護状態も突然「要介護4」や「要介護5」になるケースが多いこと。

 

・ 続いて多いのが認知症、最後に高齢になったための衰弱が挙げられ、その他に高齢者に多い原因が転倒による骨折、間接疾患などが見受けられます。

 

 

介護状態で分かれる「ランク」


前項で少し触れましたが「要介護1」や「要介護5」などなど、聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。このランクですが「要支援1」と「要支援2」の他、「要介護1」~「要介護5」までの7つのランクで分かれるのが特徴。

 

【 親の介護で知りたい、介護ランク 】

 

★ 介護状態には介護の必要性に応じてランクが定められていますが、「要支援1」が最も軽い状態で、食事や排泄までほどんど出来るけれど、入浴など一部で介助が必要な状況を差しています。

 

・ 一方で「要介護5」になると、立ち上がることまでほとんど難しい状態で、最も高いランク。介護が必要になったら、まず「介護認定」を受けると、それぞれのランクに見合った介護保険が適用されます。

 

国では介護保険の制度があり、それぞれのランクに沿って限度額があるものの、援助が期待出来るため、必要な介護サービスの自己負担は1割(所得によって割合が上がる可能性アリ)。それでも家族の介護体制によっては、民間の施設などを利用するなど、介護費用はさまざまです。

 

 

介護保険を適用する


「介護=お金が掛かる」と言うイメージを持ち、漠然と不安を感じている方も多いのですが、日本では介護保険制度があるため、ある程度決められた範囲内での利用であれば、莫大な負担になる、と言う訳でもありません。

 

【 親の介護には欠かせない、介護保険 】

 

★ 介護保険を適用すると支払いは、収入によって違いはありますが、一割負担の方が多いです。もちろん、必要以上のサービスを希望して保険適用外になれば、その範疇ではありません。

 

・ 「収入によっての違い」とは、実は2015年8月から介護保険制度が変わり、280万円前後を目安に、それ以上の所得が被介護者にある場合には、自己負担は2割に…。

 

さらに今後の改正で、自己負担3割となる世帯も出てくるようになるのも少し心配かもしれません。安心できるよう、自分の家庭のケースを調べてみてください。

 

また、2015年の改正から、少しずつ「要支援1」と「要支援2」の介護保険制度から外されており、自治体へ移っているので、こちらも自分達の自治体の介護サービスを調べてみると安心です。

 

 

介護ランクに合わせた、介護保険の限度額


このように介護保険は大変頼りになる制度ですが、毎月の利用限度額がそれぞれの介護ランクによって定められているので、そこも理解しておくとより安心。

 

【 親の介護ランクに合わせた、保険の限度額 】

 

・ 要介護1 … 49,700円
・ 要介護2 … 100,400円
・ 要介護3 … 267,500円
・ 要介護4 … 306,000円
・ 要介護5 … 358,300円

 

この限度額内で介護保険制度が適用され、前項で少し触れたように、被介護者の年金や収入によって、1割・2割・3割の自己負担に分かれることに…。

 

どのような世帯が1割・2割・3割に分かれるかは、別記事でも伝えて行きますので、自分達の世帯と照らし合わせて、金額を明瞭にしておくと良いかもしれません。

 

 

いかがでしたでしょうか、少しずつ収入によって自己負担の割合も引き上げられるなど、不安な要素もありはするものの、具体的な数字を把握してみると、漠然と不安を感じていた時よりは、より対策が取れるようになったのではないでしょうか。

 

親が要介護になったのなら、まずは介護認定を受けてから、地域の介護相談窓口へ出向き、ケアマネージャーに介護プランを立ててもらうのが、一連の流れ。ケアマネージャーの介護プランに沿えば、介護保険の限度額をオーバーする事もほぼありません。

 

介護の事情は要介護状態や家族体制までケース・バイ・ケース。自分達で仕事を辞めたりと動く前に、まずは一連の知識を得て、ケアマネージャーなどの専門家に相談してみると、思いがけないプランや方法に出会える事も多いのです。

 

まとめ

親が要介護になったら知りたいお金の基本

・脳卒中や認知症、関節症などの原因が多い
・要支援1~要介護5まで、7つのランクがある
・介護保険を利用して自己負担1割~3割
・介護保険には利用限度額がある

 



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