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介護施設の落とし穴。看取り契約までしたはずなのに!

介護施設の落とし穴。看取り契約までしたはずなのに!
介護施設は人生100年時代の今、最後の砦とも言える存在ですよね。特に核家族化が進み孤独死が問題視されている現代、介護施設との契約により、安心する高齢の方々は多いです。

 

いくら気力で頑張ろうと思っても、要支援や要介護の状態になれば、どうしても元気な頃のような生活にはなりません。

 

そんな時、親族に頼らず暮らすことができる介護施設は最後の砦になりますが、だからこそ、「思わぬ落とし穴」に驚愕とする体験も見受けました。

 

そこで今日は、介護施設で入居後も安心できるよう、ぜひ知っておきたい、体験談をお伝えします。

 



 

介護施設の落とし穴。
看取り契約までしたはずなのに!

 

住まいを処分して契約した介護施設


60代で脳溢血を発症、高齢の母と独身の姉と、実家に三人暮らしを続けてきた姉弟の体験談です。

 

当初は80代の高齢でも元気だった母と、独身の姉に支えられ、順調なリハビリ生活を続け、体の半分は自由に動かすまでできるようになりました。

 

【 皆、高齢に拍車が掛かり、老々介護へ 】

 

★ けれども70代も過ぎた頃、高齢の母親が老衰にて亡くなります。

 

・ そして公共の介護サービスを受けながら、独身の姉一人の介護生活が始まります。

 

母親が亡くなったことで、70代姉弟にとってもうひとつ問題だった事柄は、「おばあちゃん」を訪ねてきた孫やひ孫達の足が、少しずつ遠のいたことです。

 

 

介護をしていた姉が転倒


それでも介護施設ではなく、介護ヘルパーを迎え入れて暮らしてきた姉弟ですが、介護ヘルパーはもちろん、夜の介護は難しく、夜になれば姉が一人で介護をします。

 

(当たり前ですが、姉は家の掃除や自分の暮らしも必要ですよね。けれども、介護ヘルパーはあくまでも弟のお世話のみ、と定められているのも、負担を増やした一因です。)

 

【 介護の姉が階段から転倒 】

 

★ そんな姉弟の老々介護の暮らしのなか、ある日の晩、姉が夜中に階段から転倒してしまいました。

 

・ 玄関で倒れた姉は立ち上がることができず、弟もそれは分かっていたものの、少しは歩くことができたものの、体の自由が利かずに電話口まで辿り着くことができません

 

…そのために、翌朝、介護ヘルパーの訪問時間まで姉は玄関で時間を過ごすことになり、このことによって足を悪くして杖生活へ…、後々の介護生活に影を落とすことになります。

 

 

姉の病気と介護施設


それから間もなく、姉は痴ほう症を患うことになり、姉が先に介護施設へ行くことになりました。弟は介護ヘルパーなど、公的介護サービスを受けながら、実家に残ることを決めます。

 

【 姉の病気と介護施設で… 】

 

★ 姉は介護施設でも素直な性格で、施設スタッフの人々とも穏やかに暮らしましたが、入居数か月で病気を発症、亡くなりました

 

・ 「いつかは姉が戻って来るだろう…。」そう考えていた弟でしたが、姉の死により、自身も介護施設への入居を決めました。

 

この時、介護施設の入居費用を賄う理由もあり、二度と戻らないつもりで、実家を処分して介護施設へと移ります。

 

★ 介護施設の入居時には、看取りの希望まで出して契約し、このまま終の棲家とするつもりでした。

 

 

「要介護5」だったはずが…


実家を処分して現金化し、入居費用を用立てて契約した介護施設への入居の三年後のことでした。

 

介護施設に入居してからの数年、元来のプライドも手伝い、弟はリハビリにも励んできたのも要因のひとつです。

 

【 数年で要介護5から要介護2へ? 】

 

★ ある年の診断で、要介護5だった弟は要介護2と判断されました。

 

・ 普通であればとても嬉しい出来事ですが、今回は違います。要介護2を診断されたことで、看取り契約までした介護施設からの強制退去が言い渡されたためです。

 

契約した介護施設には決まり事がありました。それが「入居者は要介護3~要介護5に限る」と言うものです。そのために、要介護2と判断された弟は、退去しなければなたない事態に陥りました。

 

★ そうなると弟は、他の兄弟誰かの家で「在宅介護」となるか…、若しくは料金が割高な民間の介護施設へ、再度入居しなければなりません。

 

…とは言え、「終の棲家」として家を売ってまで入居したため、より割高な介護施設への契約も難しく、在宅介護を検討しても、兄弟全て70代80代であり、老々介護の事態に陥ってしまいます。

 

 

専門家に聞く、三つの対策


慌てて兄弟が調べてみると、意外にもこのような事態に陥る高齢者が多く、「家を売り払って」現金化したことも、失敗の要因となりました。

 

当時は自治体によって違いがあったものの、現在では「リバースモーゲージ」を利用する方法が、まだ良かったかもしれません。

 

リバースモーゲージは、契約者の生存中は家が残る仕組みなので、このような事態に陥っても、とりあえずは家に帰ることができるからです。…けれども今回は現金化してしまったために、それも立ち行きません。

 

【 要介護ランクの変化による強制退去、三つの対策 】

 

★ 困った兄弟はこれを専門家に相談したところ、実際に「泣き寝入り」をする方々も多いとの話の後で、下記のような対策を提案されます。

 

① お医者様のセカンドオピニオン … 他のお医者様に診断を再度依頼して、「要介護2」が「要介護3」以上ではないか、確認をする。

 

② 役所へ行っても問題は解決しないため、町の行政書士や弁護士さんに相談をする。

 

③ 民生委員に相談をしたり、オンブズマンに相談をするなど、見識者を巻き込み地道に進める。

 

…なかでも最も効果的な方法は、やはりお医者様のセカンドオピニオン、もしくは要介護2の診断を出したお医者様への相談かもしれません。

 

周囲や見識のある人々へ相談をすることも、確かに支えにはなりますが、時間が差し迫る状況のなかでは、退去前の解決は難しいため、状況を素直に施設、お医者様へ伝えることを優先してみてください。

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は「終の棲家」として介護施設に入居したものの、要介護の判断の変化により、強制退去を言い渡された体験談をお伝えしました。

 

介護保険制度に頼らない、民間の老人ホームなどでは、要介護の段階で判断されない施設もありますが、介護保険制度が適用される介護施設では、要介護の段階によって入居の可否が判断される施設も多いです。

 

現在は高齢化現象によって、国も在宅介護を勧めています。…とは言え、兄弟など「老々介護」での在宅介護を受け入れることは、そう簡単には出来ませんよね。

 

まずはケアマネージャーとの深い連携、もしもケアマネージャーとの相性が悪い場合には交代の依頼もできますので、専門家に積極的に相談をしてみてください。

 

 

まとめ

終の棲家の強制退去の体験談とは

・弟は脳溢血により半身不随
・介護ヘルパーと姉の連携で介護
・姉の痴ほう症により介護施設→逝去
・弟が家を売り、介護施設へ入居
・弟、要介護5→要介護2へ変更
・施設、要介護3以上のために強制退去
・対策1=お医者様へセカンドオピニオン
・対策2=弁護士に相談
・対策3=民生委員、オンブズマンに相談
・リバースモーゲージの方が対策が取りやすい



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