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簡単クファジューシー☆運動会にもおすすめレシピ

簡単クファジューシー☆運動会にもおすすめレシピ
「クファジューシー」は、旧暦四月十四・十五日(新暦2019年では5月18・19日)に行う虫払い行事「アブシバレー(畦払い)」にて、お仏壇へ供えるウサギムン(お供え物)ですよね。

 

(地域によって異なりますが)その昔のクファジューシーは名前の通り「固めの雑炊」ほどの柔らかさでしたが、現代では豚肉が入っている、沖縄風炊き込みご飯がほとんどです。

 

今ではすっかり見なくなったアブシバレーの御願ですが、ウサギムン(お供え物)を供えるほどであれば、今後に残す意味合いも込めて、続けたいですよね。

 

そこで今日は、アブシバレーで供えるウサギムン(お供え物)、現代「クファジューシー」の簡単な作り方をいくつかお伝えします。

 



 

簡単クファジューシー☆
運動会にもおすすめレシピ

 

「クファジューシー」とは


沖縄の方なら誰もが知っていることですが、「クファジューシー」とは、「沖縄風炊き込みご飯」です。

 

ただ、冒頭でお伝えしたように、沖縄言葉で「クファ」は「固い」、「ジューシー」は「雑炊」を意味する言葉で(今ではジューシー=沖縄風炊き込みご飯ですが)、その昔には固めの雑炊だった地域もあります。

 

【 クファジューシーの特徴 】

 

☆ 沖縄のクファジューシーは、豚の茹で汁が出汁として加えてあるのが特徴です。豚肉の御出汁によって、深みが増します。

 

・ 基本のクファジューシーでは、豚の茹で汁と鰹出汁で作りますが、家によっては醤油味を色濃く出したり、茹で汁ではなく、豚の三枚肉の煮汁を使う家庭も見受けられました。

 

…今の沖縄であれば、スーパーなどへ行けばさまざまな会社から、「ジューシーの素」が出ていますよね。ただ「家庭の味」でもあるので、ぜひ、手作りクファジューシーに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに、現代の沖縄の人々の多くは、雑炊ジューシーである「ボロボロジューシー」に対して、普通の沖縄風炊き込みご飯を「クファジューシー」と言っています。

 

 

クファジューシーの作り方


クファジューシーは豚の茹で汁を使うだけで、実は基本的にはとても簡単です。今回は家族四~五人で三合として、レシピをお伝えします。

 

【 クファジューシーの作り方 】

 

☆ 材料 ☆

 

・お米 … 三合

 

豚バラブロック … 150g
・人参 … 一本ほど
・かまぼこ … 一枚ほど
干し椎茸 … 四枚ほど
・切り昆布
削り鰹 … たっぷり

 

《 調味料 》

 

醤油 … 大さじ1
・みりん … 大さじ1
・お酒 … 大さじ1
・油 … 小さじ2
・塩 … 小さじ2

 

※ 彩りと薬味として小口ネギのみじん切りや胡麻、紅ショウガなどを用意するのも美味しいです。

 

☆ クファジューシーの作り方 ☆

 

※ クファジューシーの御出汁は、鰹出汁と豚の茹で汁、干し椎茸の戻し汁を合わせたものです。

 

① 干し椎茸は水に戻し、削り鰹は沸騰したお湯にたっぷり入れてください。(干し椎茸の戻し汁は出汁として取っておきます。)

 

② お米三合を丁寧に研いだら、しばらく取り置いておきます。

 

③ 出汁となる豚の茹で汁は、ぬるい状態から作ります。豚バラ肉が浸るくらいのぬるめのお湯に火を掛けてください。

 

④ ③の灰汁(あく)をこまめに取りながら、小一時間茹でます。

 

⑤ そのまま火を止め、荒熱をとってください。

 

⑥ ①の干し椎茸、人参、かまぼこを、賽の目状に切ります。

 

⑦ ④で茹でた豚バラ肉のブロックを取り出し、こちらも⑥と同じ大きさの賽の目状に切り分けてください。

 

⑧ ⑥の賽の目状に切った具材や、切り昆布(適量)を加えます。 

 

⑨ ②の取り置いておいたお米三合を炊飯器に入れ、①の干し椎茸の戻し汁、鰹出汁、⑤の豚の茹で汁を合わせた出汁は、炊飯器で指定された分量を水代わりに入れれば大丈夫です。

 

⑩ さらに《調味料》とされている、醤油・みりん・お酒・油・塩を加えます。

 

⑪ 炊飯器の指示に従い、お米三合を炊く要領で炊き上げます。

 

⑫ 炊きあがったら暫く蒸らし、ご飯を切るように混ぜ合わせたら完成です!

 

…小口ネギや紅ショウガを彩りとして振り掛けていただきます。

 

分量を書いてみましたが、意外にもその時々によって目分量で作る家庭は意外と多いのではないでしょうか。

 

上記の具材の他にも、油揚げなど、豚の三枚肉が入っている以外は、割と自由です。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は来るアブシバレー(畦払い)の行事で、ヒヌカンやお仏壇へのウサギムン(お供え物)となる、「クファジューシー」のレシピをお伝えしました。

 

「クファジューシー」と言っていますが、現代の沖縄の人々であれば「ジューシー」の方が馴染みが深いです。

 

本来は「ジューシー」は「雑炊」の意味合いがありますが、現代では「ジューシー=炊き込みご飯」と捉える沖縄の方々が多いのではないでしょうか。

 

雑炊のような「ボロボロジューシー」や雑炊に近い柔らかい「ヤファジューシー」、フーチバーが入った「フーチバージューシー」などなど、ジューシーの種類によってさまざまに呼ばれてきました。

 

その他にもより簡単に作るのであれば、惣菜の豚の三枚肉の煮付けを賽の目状にして、加え炊き、炊き汁自体は沖縄そばのお汁を出し汁代わりに作る方も見受けられます。

 

ぜひ、簡単な作り方で気軽に日々の料理に加えてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

クファジューシーの作り方

・クファジューシーは沖縄風炊き込みご飯
・豚の茹で汁を出汁にするのが特徴
・「クファ」は「固い」「ジューシー」は「雑炊」
・豚の茹で汁、干し椎茸の戻し汁、鰹出汁で炊く
・具材は人参や豚肉、かまぼこなど
・具材は均一の賽の目状に切る
・醤油やみりんなどを出汁に加えて炊き上げる
・炊き上がったら小口ネギや紅ショウガで盛り付け

 



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