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告別式へ沖縄で初めて参列。他県でも安心5つのマナー

告別式へ沖縄で初めて参列。他県でも安心5つのマナー

告別式へ沖縄で呼ばれて、「本州のマナーで大丈夫かな…。」と不安に思う方は意外に多いですよね。

 

告別式は沖縄に限らず、その地域地域での風習もあります。また、沖縄県内でも地域によって細かな注意点が違ったりもするので、不安なまま参列する方も少なくありません。

 

故人へ心からの弔いをするためにも、不安なく参列したいですよね。そこで今日は、告別式の沖縄と本州の違い、5つのマナーをお伝えします。

 

ぜひ一度、チェックしてみてください。

 



 

告別式へ沖縄で初めて参列。
他県でも安心5つのマナー

 

檀家のない告別式、沖縄の特徴


江戸時代から檀家制度が広がった本州とは違い、琉球王朝時代が続いた沖縄では、そもそも檀家制度が根付いていません

 

それでも読経供養を行う家は多いものの、お坊さんは近所のお寺などでお願いするなど、本州とは全く違う考え方があります。

 

【 告別式、沖縄の特徴:数珠 】

 

☆ そこで本州の方々が気付くのが、「参列者が数珠を持っていない。」と言うものです。

 

・ 本州では自分の宗旨宗派の数珠や、なくても略式の数珠を持参しますが、沖縄では熱心な仏教徒の家庭でない限り、必要ありません。

 

…なかには読経供養を行わずに、ユタさんや家長の御願で供養を行う家庭も見られます。

 

お通夜に豚肉(シラベーシ)を供えたりするように、本州ほど仏教の教えに倣っていません。

 

 

お香典金額を決める前に…


沖縄ではその昔、地域の人々が経済的に暮らしやすいよう、住民運動が起きた時代(昭和20年代・30年代)があります。

 

そのため、この住民運動が活発だった地域では、葬儀や結婚式でのお香典や祝儀の金額を全て一律で安く設定しました。

 

この活動が今にも残っている地域があります。有名なエリアでは中部地方、金武などです。

 

【 告別式での沖縄のお香典相場 】

 

☆ 一般的には沖縄のお香典相場は、知人友人であれば3千円ですが、この活動が残っている場合、参列者は一律千円という地域もあります。

 

・ 迷いがちですが、香典金額を決めている場合には、葬儀会場前の看板で、その旨を知らせている喪家が多いので、チェックしてください。

 

一般的にはどちらにしろ千円~3千円ですから、知人友人で5千円が目安の本州と比べると安い金額相場です。

 

ですから不祝儀袋も、水引が付いているものではなく、金額に比例した水引が印刷された袋を選んでください。

 

 

お香典の金額が安いって本当?


このように「告別式は沖縄では、お香典相場が安い。」と良く言われますが、そこにはちょっとした理由があります。

 

ひとつは「不幸が重ならない」として、多くの金額を包んでお札を重ねることを嫌がるためですが、もうひとつの追善法要への考え方です。

 

【 告別式から四十九日まで、沖縄のお香典 】

 

☆ 本州では一般的に、知人友人はお通夜と葬儀(最近ではお通夜「か」葬儀)へ参列します。

 

・ 一方沖縄では告別式のみ(お通夜は家族のみ)、四十九日までの法要にも参列し、その都度お香典を持参するのが習わしです。

 

知人友人であれば、沖縄では告別式後の法要は、少なくとも初七日・四十九日は参列することが多く、地方へ行くほど参列の回数は多くなります。

 

…と言うのも「ナンカスーコー」と言われる週忌法要を大切なものとし、「奇数週」の週忌法要には、知人友人まで参列するからです。

 

一方、本州では通夜と葬儀の両日参列しても、お香典は一回のみお渡しすれば良いので、単純に回数を分けて包んでいる…、とも言えます。

 

【 告別式のみ沖縄で参列する場合 】

 

☆ ですから告別式のみ沖縄で参列する場合には、四十九日までのお香典をここでまとめて包んでください。

 

・ 一回3千円としたら、告別式・初七日・四十九日の3回で9千円ですが、1万円・若しくは本州と同じく5千円を目安に包むことが多いです。

 

 

地方にみられる、男女の違い


前項の「ナンカスーコー」の回数も、地方へいくほど多くなりますが、同じく地方に残る本州にはない風習が、男女の違いです。

 

特に沖縄ならではの家…、入り口に「魔物を跳ね返す」と言われる「ひんぷん」が建てられているお家などで見受けられます。

 

【 告別式に残る、沖縄の風習 】

 

☆ まず「ひんぷん」は、男性は向かって右側廻りで家に入り、女性は向かって左側廻りで入る風習を持つ地域があります。

 

・ このような家の葬儀では、座る席も向かって右側が男性、左側が女性…、手前から遺族→身近な親族→知人友人…と続くので、注意をして様子を確認してください。

 

…ただこのようなしきたりを今も持つ家の告別式は、沖縄でも地方の自宅葬がほとんどで、随分少なくなりました。

 

那覇市などの都心部では、どんどん本州式の告別式へと沖縄でも変わりつつあるので、TPOの柔軟な対応がポイントとなります。

 

 

理解しておきたい告別式、沖縄の特徴


以下はマナーではないのですが、本州の人々から見ると戸惑ってしまう風習もあるので、その時に戸惑わないよう、告別式の沖縄ならではの流れをお伝えします。

 

【 告別式、沖縄の流れ 】

 

① ご臨終の後、お通夜はありますが、ここはごくごく身近な家族のみで執り行います。

 

② 告別式の朝は、一般の方でも荼毘広告を新聞に掲載するので、参列者はこれを確認して参列するのが慣習です。

 

③ もともと風葬の歴史があったため、「前火葬」と呼ばれる遺骨になってから執り行う告別式が、沖縄にはしばしばあります。

 

④ 同じく風葬の歴史の名残りから、告別式からそのまま納骨式へと移ります。(入るお墓が決まっている故人の場合)

 

⑤ その後も「ナンカスーコー」を行うように、沖縄では自宅葬が多いです。

 

…以上、お通夜に知人友人が参列しないことや、前火葬の葬儀もあること、納骨式を当日に行うことなどは、驚く方も多いので、慌てないように注意をしてください。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は告別式の沖縄と本州の違いを中心に、初めての参列でも戸惑わない、失礼にならないマナーと基礎知識をいくつかお伝えしました。

 

時々、本州の方で「告別式へ行くのですが、沖縄では数珠はどこで販売していますか?」なんて相談があります。

 

本州では数珠はマナーのひとつで、「他人から借りることはできない」仏教の教えもあって、慌てて告別式前に沖縄のコンビニや百円均一に立ち寄って、「ない!」と戸惑ってしまう…、なんて体験談もありました。

 

(反対に本州では、コンビニや百円均一で略式数珠が販売されていることに、驚く声もありますが…)、沖縄で販売されていないのも、この慣習を見れば分かりますよね。

 

ぜひ、本記事を参考にして、当日戸惑わないようにしてください。

 

 

まとめ

沖縄と本州の葬儀の違いとは

・沖縄では数珠は持参しない人が多い
・知人友人の香典相場は3千円
・ただし法要も参列、香典を渡す
・男女別からひんぷんを通る地域がある
・男性・女性で場所が分かれる地域がある
・沖縄では前火葬が多い
・葬儀後すぐの納骨式も多い

 



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