沖縄で葬儀を執り行う。予算を抑えたお葬式での注意点
沖縄での葬儀は荼毘広告も掲載する風習もあり、多くの方々が集まるものが多いですよね。けれども近年では、終活で本人が理想の沖縄での葬儀を演出する事例もあり、ごくごく身内で静かに執り行う、家族葬も選ばれ始めています。
ただ、家族葬とひと口に言っても、沖縄での葬儀はまだまだ決まったスタイルではありません。そのふり幅は非常に広く、ほとんど一般葬と思えるものもあれば、火葬場のみで済ませる直葬に近いものも見受けられます。
沖縄で葬儀スタイルとして家族葬を選ぶなら、自分達の選んだ目的、理想に見合ったものにしたいですよね。そこで今回は、沖縄での葬儀に家族葬を選んだ場合に、希望に見合ったものを執り行うために気をつけたい注意点を、いくつかお伝えします。
本記事でほんの少しでも知識を持つことで、葬儀社選びや打ち合わせもスムーズに進みやすいはず。ぜひ一読してください。
沖縄で葬儀を執り行う。
予算を抑えたお葬式での注意点
予算を抑えた家族葬プランいろいろ
ひと口に家族葬と言っても、まだまだ新しい葬儀スタイルで、はっきりと決められたものがないため、金額から内容まで多種多様。家族葬を執り行う喪主としても、予算を抑えることを目的とした方もいれば、家族のみの温かな葬儀にしたい方も。
目的も金額も内容も、決められた訳ではないので、沖縄の葬儀のなかでも「自分で組み立てる」意味合いが強いのが、家族葬とも言えます。
【 沖縄での葬儀、家族葬の相場 】
■ 「家族葬」と言っても「シンプル葬」(後ほど詳細をお伝えします。)に近いプランですと20万円前後~。一般葬に近い葬儀プランになると、100万円前後まで。
・ 家族でゆっくり穏やかに故人を見送りたい、と言う目的で家族葬を選んだものの、祭壇や供え花、一連の儀式が一般葬と近いタイプを選びたいならば、50万円前後を目安とすると、比較的安心です。
家族葬とシンプル葬
沖縄での葬儀のなかでも、シンプル葬に近い20万円以下のものになると、一般葬の小さい規模をイメージしていた喪主や遺族にとっては、「そんなはずじゃなかった…。」となることも、少なくありません。
【 沖縄での葬儀、シンプル葬 】
■ 現在「シンプル葬」と呼ばれているものや、価格を極端に抑えた家族葬は、全てではありませんが、昔で言うところの「直葬」に近いものも見受けられます。
・ この場合、葬儀プランによっては葬儀だけでお通夜がないもの、とても安く押さえたプランでは、火葬場での供養のみのものもあるので、とても安く押さえるのであれば、その内容も確認したいところです。
近年では無宗教の方々も増えてきたため、なかには「無宗教葬」と言って、正に直葬になりますが、お坊さんを呼んだ読経も行わないプランも見られるほどです。
お通夜や初七日のオプション
繰り上げ初七日や、繰越し初七日、知っている方も多いのではないでしょうか。これは現代に多いスタイルで、葬儀当日に初七日法要まで執り行う方法。遠方からの会葬者などは、一週間後にまた訪れることが困難であるため、このような形式が選ばれるようになりました。
【 沖縄での葬儀、家族葬のオプション 】
■ 前項でお伝えしたように、お通夜が組み込まれていない沖縄の葬儀プランの場合にも、ほとんどの葬儀社でオプションとして、お通夜を執り行うことができます。
・ 同じように家族葬の基本プランに、繰り上げ初七日や繰り越し初七日を取り入れる喪主や遺族の方も多いです。これは一般葬と同じ感覚で、オプションを付けている事がほとんど。
このように、希望のプランに必要な法要を組み込むことが出来ますが、それなりの葬儀にしようと安い家族葬に付け加えて行くよりも、50万円前後のプランを選んだ方が、結果的に安く抑えられる可能性も。比較検討して選んでみてください。
お花やお供え物をチェック
また、ごくシンプルで価格を抑えた家族葬、沖縄での葬儀プランの場合、時には基本的な祭壇などの料金は組み込まれているものの、祭壇を飾るお花やお供え物などが一切ないケースも多いので、ここもチェックが必要。
【 沖縄での葬儀、家族葬のお供え物 】
■ 祭壇のみであまりにも何もないと、とても寂しげな葬儀になってしまいます。オプションで供え花を用意したり、参列者が皆で供え花やお供え物を準備して、棺や祭壇を綺麗に彩ってあげるのもひとつの方法。
・ 事前に知っておくことで、当日それなりの対策が取れますが、知らないと殺風景な祭壇に悔いが残ってしまった体験談もあるため、葬儀社との打ち合わせ時にしっかりチェックしておきたいところです。
葬儀後の会食の有無
沖縄で葬儀に家族葬プランを選んだ体験談では、「まさか葬儀後の会食が準備されていなかったとは!」と驚いた体験談も見られました。特に沖縄では法事法要ごとに親族で食事をする風習を大切にしているので、料理がないと寂しいところ。
【 沖縄での葬儀、家族葬での会食 】
■ 沖縄に限らず葬儀に家族葬プランを選ぶと、家族やごく親しい人々のみが集まる性質のためか、葬儀後の会食が用意されていないプランは多いもの。
・ 皆で食事を楽しむのであれば、オプションで選ぶ他、自分達で事前に仕出し弁当屋さんに手配しておくことをおすすめします。
ちなみに、仕出し弁当を頼む際には「法事用」や「葬儀用」と伝えて、紅白のかまぼこなど、場に見合わないおかずが出ないように、配慮を行き届かせると安心です。
いかがででしたでしょうか、沖縄の葬儀でも多くなってきた家族葬プラン。まだまだ新しいスタイルだけに、「思っていたものと違う…。」となってしまった体験談も少なくありません。そんな事態を避けるには、やはり事前の知識が不可欠。
とは言え、沖縄で葬儀社を決める場面では、特に突然の訃報ともなると、葬儀社を比較検討したり、葬儀プランをあれこれと悩む余裕はないはず。だからこそ、日頃から死に関わる物事をタブー視せず、向き合って具体的に考えて行く事も大切です。
故人が「ごく身内で静かに見送って欲しい。」と願っていたため、家族葬を選ぶ喪主や遺族も多いのですが、この場合には、少し寂しいかもしれませんが、故人が亡くなる前から、信頼できそうな葬儀社と打ち合わせをしてみたり、問い合わせると良いかもしれません。
後々まで後悔のない、温かな沖縄での葬儀を執り行ってください。
まとめ
安く抑えた家族葬プランの注意点
・家族葬にはさまざまなプランがある
・安い家族葬では直葬に近いものもある
・お通夜が組み込んでいないプランもある
・お花やお供え物が入っているかを確認する
・葬儀後の会食がなければ、自分で手配