【沖縄のお墓】塩害から守る!修復に悩まない5つの基本
沖縄のお墓は大きなお墓が有名ですが、それだけにコストも掛かるため、一時期は墓石ではなく、コンクリート造りのものが多く建てられていました。
確かに街を歩いてみると、コンクリート造りの沖縄のお墓を、多く見かけますよね。それと同時に、最近ではコンクリート造りのお墓が、随分と損傷しているのが分かります。
家でも築年数が経つと劣化していくように、コンクリート造りであれば、沖縄のお墓も経年劣化が目立つようになるため、これは致し方ありません。
ただ、この沖縄のお墓の修復に悩んでいる方も多いですよね。そこで今回は、沖縄のお墓を塩害や雨風から守り、長くメンテナンスに困らないお墓になるポイントをお伝えします。
予算面も考慮してお伝えしますので、ぜひ一読してみてください。
【沖縄のお墓】塩害から守る!
修復に悩まない5つの基本
戦後に多かったコンクリート造り
沖縄の大きなお墓を一目みると納得できることですが、ちょっとした一戸建てくらいの大きさになるため、石材の価格帯によってはかなりのコストを要しました。
【 沖縄のお墓、コンクリート造り 】
★ 沖縄戦やその後の政策により多くの沖縄のお墓が撤去されましたが、そのなかで新たに建てられたお墓は、コストを削減するために、型にコンクリートを流し込んで建てる、コンクリート造りが主流でした。
・ けれどもそれらのお墓が今になって、経年劣化による損傷や不具合が目立つようになったのです。
特に小さな島国で海の風を受けやすく、夏には台風が毎年訪れる沖縄では、浸食が激しいお墓も数多く出ています。
コンクリート造りよりも前には、琉球石灰岩を利用した沖縄のお墓も多かったのですが、この琉球石灰岩も雨風に弱く、浸食が激しい石材です。
ヒビ割れなどの修復に悩んでいたら
このような事情から、近年ではコンクリート造りの沖縄のお墓の修繕が多く見られるようになりました。ただ、ここで墓主を悩ましているのが、毎年のように修繕が必要になることです。
【 沖縄のお墓、毎年の修繕に悩む墓主 】
★ コンクリート造りの場合、経年劣化によって一度ヒビ割れなどを起こしてしまうと、次いでヒビ割れや損傷が絶えなくなるものが多くなります。
・ そう考えると、毎年修繕を繰り返してコストを掛けるよりも、思い切って建て替えなどをして、一新してしまう方が賢い選択で、おすすめです。
内部も水や泥でひどい様子になってしまっている沖縄のお墓もしばしばあるので、業者に依頼して内部まで確認することをおすすめします。
建て替えるなら石材を使う
ここで改めてお伝えしたいポイントが、今後新たに建て替えをするのなら、ぜひ石材を利用して欲しい、と言うことです。現代の沖縄では、御影石の需要が最もあります。
【 沖縄のお墓、石材を使用する 】
★ 一度石材でお墓を建ててしまうと、コンクリート造りのように毎年不具合を起こす不安定さもなくなり、金銭的にも体力的にも、メンテナンスが楽になるはずです。
・ 現在でもコンクリート墓は販売されていますが、石材が主流で御影石が人気が高くなります。
「予算を優先するとコンクリートになる…。」と言う方もいますが、石材自体も多種多様にあるため、その価格帯は幅広いことも、ちょっと意識してみてください。
「質が良くて価格が安い」石材を選べば良いのです。ちなみに沖縄では今、御影石が最も使われている石材となります。
「予算が心配…」そんな方も大丈夫
このように価格帯が幅広いため、自分の予算に見合っていながら質の良い石材を選べば、なにも問題はありません。その見極め方はコチラです。
【 沖縄のお墓、安い=悪いは勘違い 】
★ 日本の石材の主流となっている中国産は、「安かろう悪かろう」と避けられがちですが、そんなことはありません。
・ 石材の価格は産出量に比例します。広い国土を持つ中国では石材の産出量が多いため、それだけ価格が安くなり、国土が狭い日本ではそれだけ産出量も少なく、すでに多く張り出されているのです。
さらに中国で加工をすれば人件費も日本よりも安くなるため、それだけ価格が安くなりますが、近年の中国は技術も発展しています。特に日本の業者と仕事をしてきた会社は日本にも劣りません。
良い墓石を見分ける方法
ただ、価格が高い安いに限らず質の悪い石材と良い石材は存在します。そのため予算を押さえて、良いお墓を建てたいと思うなら、安くて良い石材に出会わなければなりません。
【 沖縄のお墓、良い石材の見分け方 】
★ 塩害が多く台風などの雨風の影響も強い沖縄では、水が染み込みにくく、丈夫な石材が不可欠です。
・ 石目(石の模様)がみっちり詰まっているもの。
・ 硬度があるもの。
…などをチェックして選んでみてください。それを見分けるには、多くの石材を見て比較検討すると実感できますが、コチラの疑問に丁寧に答えてくれるような、信頼できる業者との出会いも重要です。
いかがでしたでしょうか、今回はコンクリート造りの沖縄のお墓を建て替えようと検討している方々に知ってほしい、予算に見合った石材でのお墓の建て替えをお伝えしました。
現在でもコンクリート造りのお墓を、毎年のように修繕している墓主の方々は多いですが、あまりに繰り返されるようだとコストもままなりません。思い切って建て替えを検討してはいかがでしょうか。
さらに古い沖縄のお墓の場合、立地環境にも注意したいところです。人里離れた場所に建てられることも多い沖縄のお墓、海風を真っ向から受けていたり、台風被害に合いやすい場所であれば、お墓の改葬も一案です。
改葬とはお墓を引越しすることですので、それなりの手間暇は掛かりますが、一度思い切ってしまえば、毎年のメンテナンスがグンと楽になるはずです。
特に霊園であれば、掃除やメンテナンスは高齢でもムリなく管理できるので、ぜひ一度、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
沖縄での墓石選び、歴史とポイント
・戦後にコストを抑えたコンクリート墓が作られた
・コンクリート造りはヒビ割れたら繰り返す
・石材で建て替えると、後々まで安心
・安くても質の良い墓石は多くある
・硬くて石目が詰まっている石材を選ぶ