沖縄のお墓、デザイン決め☆打ち合わせの流れとポイント
沖縄ではお墓のデザインと言えば、破風墓や亀甲墓を代表する琉球墓ですよね。これらの多くは個人墓地に建つ大きめのものが多かったため、近年増えてきた霊園では、「どこまで希望が叶うの?」との相談も聞こえます。
けれども、琉球墓が主流の沖縄だからこそ、沖縄の霊園でのお墓デザインは多種多様です。区画に見合ったコンパクトな琉球墓の他、より抑えた予算で建てられる家形墓(軸石型)や洋型墓石は沖縄で人気のお墓デザインになりました。
そんな沖縄のお墓では、デザインの打ち合わせも入念です。ただ、昨今では「いかに安く、希望のお墓が建てられるか?」との相談が多いです。
そこで今回は、沖縄の霊園でお墓デザインを決める時のポイントを、建墓の流れとともにお伝えします。
沖縄のお墓、デザイン決め☆
打ち合わせの流れとポイント
霊園選びからデザインは始まる
霊園選びで意外に多い失敗談が、「お墓のデザインから霊園選びをするべきだった…。」と言うものです。
【 沖縄のお墓デザイン:環境から選ぶ 】
★ 全国的には近年、洋型墓石が似合う芝生公園型墓地や、オリジナル墓石もマッチする庭園型墓地などもあります。
・ 沖縄でも同じ霊園内でも区画によって、ロケーションやそこに似合う墓石デザインがありますし、周囲のお墓とあまりにデザインが違っても、悪目立ちしがちです。
ですから、ぜひ霊園選びをする前に、各施設から資料を取り寄せたり、ロケーションを確認して、沖縄でも希望のお墓デザインをイメージしてから見学に赴いてみてください。
さらに見学時には、その区画の周囲のお墓をチェックしてみると安心です。
安く納めるには、区画と墓石のセットプラン
近年の霊園では、墓地と墓石のセットプランが提示されることがあります。(石材店でもセットプランを見つけることがあります。)
セットプランですから、通常のように最初に墓地を購入してお墓を建てるケースよりも割安になる点がメリットです。ただし、「お墓デザインが自由に決められないのでは…?」と避ける方々も多いのではないでしょうか。
【 沖縄のお墓デザイン、セットプランのデザイン 】
★ けれども実際に尋ねてみると、石材店は指定されることが多いものの、沖縄でも墓石デザインは、ある程度融通が利くことが多いです。
・ 例えば基本のいくつかの沖縄のお墓デザインを確認しながら、「屋根は敷地内に広げたい。」などなど、注文ができることがあります。
敷地内に広がる屋根を付けたり、上質な外柵を付けたり…、墓石の種類に拘ったりすれば、それだけ価格に変化があるかもしれませんが、基本プランを軸にするので、石材業者との打ち合わせもしやすい点もメリットです。
また現在では全国的に、霊園の多くは信頼のため、指定石材店をいくつか持っています。そのため、霊園でお墓を建てたい場合には、どちらにしろ石材店が指定されるケースがほとんどです。
まず、投げかけてみる
ひと昔前のお墓の値段と言えば300万円~600万円と言われてきましたが、現在ではお墓を建てる時に準備する予算は150万円~300万円の価格帯が多いです。
こんな時代ですから、沖縄でも予算に合わせたお墓デザインがさまざまに出てきました。琉球墓でありながら小さな霊園の区画に合わせたデザインなどは、ひと目見ても、唸らせるものがあります。
【 沖縄のお墓デザイン:石材店との打ち合わせ 】
★ ですから最初に予算を立て、石材店との打ち合わせでは、「ムリかなぁ…。」と思っていても、まずは予算と希望を伝えてみてはいかがでしょうか。
① 予算を決めて石材店を探し、契約時に墓地(霊園の区画)や石材・加工法まで決めます。
② 沖縄のお墓デザインのこだわりポイントやイメージの他、イメージが曖昧であれば、故人との思い出や好きだった色などを伝えるのも一案です。
③ 石材業者さんが、打ち合わせの軸となるデザインを、何パターンが提示してくれます。
④ 打ち合わせを行いデザインと予算に納得したら、彫刻デザインを決めてください。(お墓に刻む文字やデザインです。)
⑤ 付属品(花立や香炉、墓誌など)を決めていきます。
沖縄のお墓デザインのこだわりポイント
和墓の場合には、墓誌や手洗い場などの付属品について打ち合わせをしますが、沖縄のお墓デザインの場合、区画内も本州のような和墓スタイルとは違います。
【 沖縄のお墓デザイン:こだわりポイント 】
① お墓の屋根の大きさ … 沖縄ではお墓参りの際、親族が集まり皆で食事を行う「ウサンデー」があります。屋根を広げると雨天でも皆が快適にウサンデーをしやすいです。
② 区画内の敷地の仕様 … 気が向いたらいつでもお参りをして良い本州のしきたりに対し、沖縄では決まった年間行事以外のお墓参りは、あまり良しとしません。
そのため、久々のお墓参りの際に掃除がしやすいよう、石材で区画を敷き詰めたり、雑草が茂りにくい砂利仕様にする事例も多いです。
本州の和墓は地下にカロート(骨壺を納める空間)がありますが、沖縄では価格を抑えたお墓でも、基本的に地上に骨壺を納める室(カロート)があるデザインなので、その点は安心かもしれません。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の霊園でお墓デザインを決める時に役立つ基礎知識と、流れや石材店との打ち合わせのポイントをお伝えしました。
民間霊園も増えてきた今でも琉球墓は人気があり、破風墓や亀甲墓の小さいタイプも多いのですが、近年ニーズが高いお墓のタイプは家形墓(軸石型)です。
家形墓は骨壺を納める室は地上にあり、小さな家のようになっているものの、その上には和墓のような墓標が立っている沖縄のお墓デザインで、小さい区画内に建てても窮屈間がなく、スッキリとした印象を与えます。
一方、それなりの大きさの区画エリアでは、コンパクトな破風墓や亀甲墓が並ぶ光景が見られます。
霊園や区画選びとともに、周囲のお墓の様子もチェックし、参考にしたりイメージを広げて、ムリのない打ち合わせを進めてください。
まとめ
沖縄でお墓デザインを決めるポイント
・希望のお墓に見合ったロケーションを選ぶ
・墓地とお墓のセットプランも融通が利く
・まず予算を決めて、相談をする
・ウサンデーを想定してデザインを決める
・掃除のしやすいデザインもある