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お墓デザインの打ち合わせ。「付属品」の基礎知識

お墓デザインの打ち合わせ。「付属品」の基礎知識
お墓のデザインの打ち合わせでは、分からない言葉も多いですよね。後で実物を確認したり説明を受けると、「あー、見たことある!」と思うのですが、その名前まではあまり広がってはいません。

 

それでもお墓自体のデザインは、何となく理解できる方が多いのではないでしょうか。最もポピュラーな和墓であれば、「三段か四段か」を選べば、後は石材業者がいくつかのプランを出し、先導してくれることが多いです。

 

ただ、ややこしいのは周囲の「付属品」です。「それは必要なの?」と、そもそもそこから分からない方も多いお墓の付属品は、事前に必要性や使い方を理解しておくと、打ち合わせで判断しやすいですよね。

 

そこで今回は、お墓デザインの打ち合わせで知っておくと便利な、付属品の名前と用途をお伝えします。

 



 

お墓デザインの打ち合わせ。
「付属品」の基礎知識

 

お墓自体のデザインをおさらい


付属品の前に打ち合わせでは、お墓自体のデザインを決めますよね。最初に「和墓」や「洋墓」など、基本的な種類を決めると進めやすいです。

 

全国的には和墓・洋墓の選択肢が多いですが、沖縄ではこれに加えて琉球墓もあります。

 

【 お墓デザイン:基本のお墓デザイン 】

 

① 和墓 … 和墓は棹石(さおいし)・上台石(じょうだいいし)・芝石(しばいし)の三段、もしくはこれに中台石(ちゅうだいいし)を加えた四段が多いです。

 

② 洋墓 … プレート状の棹部(さおぶ)と、地面の洋台部(ようだいぶ)の二段、もしくはその間に中台部(ちゅうだいぶ)を設けています。

 

洋墓の棹部(さおぶ)は斜めに削られている「オルガン型」と、完全な直方体の「ストレート型」などもあり、棹部・洋台部の二段から成っている洋墓で、棹部がオルガン型のお墓は、「二段オルガン型」です。

 

 

お墓デザインで選ぶ「付属品」の種類


石材業者とのお墓デザインの打ち合わせでは、墓石のスタイルを選んだ後に、区画内の付属品の有無をチェックしてください。

 

【 お墓デザイン:付属品の種類 】

 

① 香炉 … お線香を拝する台が香炉です。仏式のお墓では必須ですが、キリスト教式では花を手向ける「献花台」、少ないですが、神式では供物を供えるための「八足」と呼ばれる台に変わることもあります。

 

② 卒塔婆立て … こちらも仏式のお墓で用いられる付属品です。特に先祖代々墓などで、特定の故人を供養するために用います。

 

③ 境界石 … お墓の区画を囲う「外柵」です。手前を「袖石(そでいし)」側面を「横羽目石(よこはめいし)」、後ろ部分を「後羽目石(うしろはめいし」と言います。

 

④ 墓誌 … そのお墓に納められている人々の情報(戒名・氏名・享年・没年月日)が彫られた石で、神式では「霊標(れいひょう)」です。

 

⑤ 水鉢と花立 … 墓石の前に置かれる、供え花(水)を供するためのスペースです。

 

⑥ その他 … その他にも区画の大きさや希望によって、手を洗うための手水鉢(ちょうずはち)や、物置台なども見受けられます。

 

また、門柱(もんちゅう)に名刺入れを設け、お参りに来た方の名刺入れ、灯篭(とうろう)も付属品です。 

 

沖縄の霊園では境界石は好まれます。前後左右にお墓がある場合には、地面下にコンクリートを設けることもある一方、角地の場合には、境界石を置くために、地面に面した「根石(ねいし)」を配置し、その上に設置することがあるので、注意してください。

 

 

お墓の掃除をより楽にするために


最近では郊外型の霊園も増え、あまり頻繁にお墓参りには行けなくなりましたよね。「久しぶりにお参りに行くと、草木が茂って掃除が大変だった!」と言う方も多いのではないでしょうか。

 

また、近年では墓主の高齢化も重なり、お墓参りがやっとで体力的に掃除が困難なこともあります。

 

【 お墓デザイン:掃除をしやすくするために 】

 

★ お墓掃除と言えば雑草抜きですよね。少しお参りを怠ってしまうと、強い雑草はどんどん茂ってしまいます。ならば、雑草が生えない区画にするのも一案です。

 

・ 例えば、敷地内に墓石を敷き詰める、雑草が生えにくい砂利を利用する…、などの方法はいかがでしょうか。

 

今ではお墓参り代行のサービスも見られるようになりましたが、掃除をしやすくしておけば、それほど頻繁に通わなくても安心です。

 

 

琉球墓で人気の「付属品」


年間行事としてお墓参りがある沖縄では、家族の行楽的な役割もあります。本州とは違い、行事以外ではあまり気軽にお参りに行くものでもありません。ですから、親族や門中の皆、大勢でお参りをするお墓も多いです。

 

そんな時、スケジュールを調整した日があいにくの雨でも、なかなか思うように変更はできませんよね。

 

【 お墓デザイン:沖縄で人気の「付属品」 】

 

★ そのため沖縄では、そんな雨天でものんびりお参りができるよう、区画内に屋根を広げたデザインも人気です。

 

・ 琉球墓は骨壺を納めるカロート(室)が地上にある、家のような造りが多いので、その屋根部分を区画内いっぱいに広げるようなイメージです。

 

沖縄では墓前で大勢で食事をする風習もあるので、この屋根が何かと助かります。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回はお墓デザインの打ち合わせで知っておくと便利な、「付属品」についてお伝えしました。ただ、霊園でのお墓のデザインでは、周囲とのバランスへも注意をしてください。

 

例えば、区画も小さく周囲もシンプルな和墓が多いエリアで、急に付属品をたくさん付けても悪目立ちしがちです。仮に、「狭い区画でも自分達らしさが欲しい」と言うのであれば、お墓のデザイン自体を工夫してみるのも良いかもしれません。

 

もしくは、同じ価格帯でもより郊外の霊園へ範囲を広げれば、広い区画にお墓を建てられることもあります。

 

また、都心部の霊園では「価格をできるだけ抑えてシンプルに…。」と言う傾向が強い一方、郊外型の霊園ではよりお墓デザインに拘ったり、霊園の雰囲気を重視する墓地も多いです。

 

ぜひ付属品まで考慮しながら、自分達らしいお墓を建ててみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

お墓デザインの決め方と付属品

・最初は和墓や洋墓など、基本を決める
・お墓と石材を選んだら付属品の有無を決める
・付属品は花立は香炉、卒塔婆立てなどがある
・外柵や名刺入れを付けるお墓もある
・石材で敷いたり、砂利にすると掃除しやすい
・琉球墓では区画いっぱいに屋根を広げることがある
・周囲の環境にも気を配って決める

 



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