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沖縄の四十九日は白位牌を焼却☆進め方5つの手順

沖縄の四十九日は白位牌を焼却☆進め方5つの手順
沖縄では四十九日に、白位牌から本位牌に変わりますよね。昔ながらの沖縄の四十九日では、白位牌を墓前で焼却します。

 

そして、故人の魂が全ての「裁判」を終え、グソー(後生=あの世)へ旅立つ四十九日には、「マブイワカシ」と呼ばれる儀式があります。言葉の意味合いは、「マブイ=魂」「ワカシ=分かし」です。

 

…と言われても、昔ながらの沖縄の四十九日の儀礼だけに、白位牌の焼却もマブイワカシも、ピンときませんよね。そこで今日は、沖縄の四十九日の儀礼、白位牌の焼却とマブイワカシをお伝えします。

 



 

沖縄の四十九日は白位牌を焼却☆
進め方5つの手順

 

沖縄の四十九日の重要な儀礼、白位牌の交換


本州では四十九日と言えば納骨式ですが、沖縄では葬儀当日に納骨式を済ませるため、沖縄の四十九日の大切な儀礼は白位牌から本位牌への交換です。これを沖縄では「イフェーノーシ」と言います。

 

新しく本位牌へ故人の魂を移すに当たり、白位牌を焼却する前に、白位牌から魂を一度抜き出し、本位牌へ移します。これがヌジファー(抜魂)です。

 

【 沖縄の四十九日、白位牌のお供え物 】

 

・ 花米 (何もしていないお米粒です。)
・ お酒
・ 白餅

 

白餅は沖縄では「もち粉」に水を加え、蒸して作ります。本州のお餅とは違いますが、法事用のお菓子店の他、スーパーや普通の菓子店などでも販売しているので、購入する家も多いです。

 

 

沖縄の四十九日、白位牌のヌジファーの方法


ヌジファーに当たり、ヒラウコー(沖縄線香)をタヒラ(二枚=日本線香十二本分)を準備してください。ただ、地域によってはタヒラ半(二枚と半分=日本線香十二本と三本)の場合もあります。 

 

【 沖縄の四十九日、白位牌のヌジファー 】 

 

① ヒラウコー(沖縄線香)を手に取り、白位牌の周囲をぐるぐると三回、回します。

 

② 「白位牌のヌジファーをし、本位牌の御願立てをしています。どうぞ繋ぎ合わせ、結び合わせてください。」と、回しながら伝えてください。

 

③ 同じように、今度は本位牌の回りを三回、回します。

 

④ ヌジファーに使用したヒラウコーに火を付けて、ウコール(香炉)に拝してください。

 

⑤ 再び、「ただ今白位牌からヌジファーの御願立てをしています。どうぞ本位牌へ繋ぎ合わせ、結び合わせてください。」とお伝えします。

 

…ただこれは、沖縄独自の本位牌への交換時に行う儀礼です。今では仏教のお坊さんを読んで、読経供養による開眼供養(魂入れ)を行う家も増えました。

 

 

沖縄の四十九日、白位牌の焼却


このようにして白位牌からヌジファー(魂抜き)を行い、本位牌に移してから、白位牌の焼却です。

 

【 沖縄の四十九日、白位牌の焼却 】

 

☆ 昔ながらの沖縄の四十九日では、白位牌だけではなく、枕飾りで使用してきた装具なども一緒に、墓前でお焚き上げをします。

 

・ この焚き上げた灰を、白位牌の前のウコール(香炉)の灰と共に、本ウコール(本香炉=墓前に置く香炉)に入れて、灰を混ぜ合わせてください。

 

また、より昔は沖縄の四十九日には、白位牌の端を少し削って焚いて灰にし、その灰を香炉に入れる儀礼が行われていましたが、今ではすっかり見なくなっています。

 

お坊さんが読経供養を行う沖縄の四十九日では、白位牌やその他の装具を、お坊さんや葬儀社スタッフの方々が持ち帰ってくれるケースも増えました。

 

 

沖縄の四十九日に行う「マブイワカシ」


白位牌から本位牌への交換儀礼とともに、沖縄の四十九日で重要な儀礼が「マブイワカシ」です。

 

冒頭でお伝えしたように、「マブイ=魂」を「ワカシ=分かつ」儀礼で、故人がグソー(後生=あの世)へ旅立つこの日、イチミ(生身=生きている者)との間に境界を引く儀礼です。

 

【 沖縄の四十九日、マブイワカシ 】

 

★ お供え物 

 

・ 水
・ 酒
・ お米粒を七回すすいだお米、「洗い米」
・ 半紙を八つ切りにして、四つに切った紙、「シルカビ」

 

★ 儀礼に必要な呪具

 

・ すすきを方結びにした、「サン」
・ ヒラウコー(沖縄線香)チュヒラ(一枚=日本線香六本)

 

★ マブイワカシの方法

 

① サンを右手に持ち、ヒラウコーは左手に持ちます。

 

② 故人の名を唱えてください。

 

③ 死者が横たわっていた場所の頭部分と胸部分、続いて足部分を、トントントンと軽くたたきます。

 

④ 右回りに三回、回します。 

 

⑤ 「成仏してください。」と唱えれば、マブイワカシの儀礼は終わりです。

 

ただ、前項でお伝えしたマブイワカシの他にも、地域によってさまざまな方法があります。ユタさんが行うマブイワカシもありますし、単純にお供え物をしてグイス(祝詞)を唱える地域もあります。

 

また、このマブイワカシは故人の臨終に立ち会った人々が集まり行う儀礼です。

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の四十九日に行う、白位牌から本位牌への交換の儀礼、それに伴う白位牌の焼却やマブイワカシについてお伝えしました。

 

沖縄の四十九日と言えば、白位牌から本位牌への交換ですが、マブイワカシについては四十九日に行う地域もあれば、百箇日に行う地域、反対に初七日前の早い時期に行う地域もあり、さまざまです。

 

ヌジファーの儀礼で最後にヒラウコーの火を付けますが、これも一度消してから、再度付ける「結び」を行う地域もありますので、違いがあれば、その地域の習わしに従ってください。

 

まとめ

沖縄の四十九日、本位牌への交換方法

・花米とお酒、お餅を供える
・ヒラウコーで「ヌジファー」の儀礼を行う
・儀礼後の白位牌は墓前で焚き上げる
・故人との境界を引く「マブイワカシ」を行う
・マブイワカシは「サン」とヒラウコーで行う
・マブイワカシは臨終に立ち会った者で行う



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