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沖縄の旧盆行事の行い方⑥☆お供えやふるまい料理のレシピ

沖縄の旧盆行事の行い方⑥☆お供えやふるまい料理のレシピ
沖縄の旧盆では、さまざまな料理を準備しますよね。今は沖縄でも、旧盆時期になると、スーパーに料理も並びますし、仕出し料理店で注文もできますが、まだまだ皆で手作りをする家も多いです。

 

さらに最近の沖縄の旧盆は、門中などの大きな規模だけではなくなり、墓じまいや門中からの独立によって、沖縄でも家族単位の旧盆も増えてきました。

 

ただ、だからこそ若い世代の家族間で、昔ながらのお盆料理が注目されています。昔ながらの沖縄のお盆を丁寧に倣う家もあれば、基本を知った上で、現代の人々が美味しく食べられる料理にアレンジする家族も多いです。

 

そこで今回は、昔ながらの沖縄の旧盆でのお供え物や、お客様へのふるまい料理のレシピをいくつかお伝えします。昔ながらの定番料理と共に、現代風にアレンジされたケースも伝えていきますので、ぜひ参考にしてください。

 



 

沖縄の旧盆行事の行い方⑥☆
お供えやふるまい料理のレシピ

 

初日の膳「ウンケージューシー」


ウンケージューシー
沖縄のお盆の初日、御先祖様をお迎えする「ウンケー」では、夕方に御先祖様をお迎えして、ジューシー(沖縄の炊き込みご飯)をお供えしますが、これを「ウンケージューシー」と言います。

 

【 沖縄の旧盆レシピ:ウンケージューシー 】

 

★ 材料は、豚の三枚肉(塊)、ショウガの葉が基本です。ただ実際には各家庭でそれぞれに美味しく、彩りも良くなるように具材を足しています。

 

① 豚の三枚肉は一度焼き付けると美味しいです。直火で焼いたり、魚用のグリルで焼いたりして、豚の毛を焦がして包丁で削ぎ取ってください。その後、豚肉を茹でます。(圧力鍋を使うと便利です。)茹で汁は残してください。

 

② ショウガの葉はみじん切り、豚の三枚肉の塊は賽の目切りにします。ニンジンやシイタケなど、他の具材を入れる家も多いですが、この場合にも賽の目に切ってください。

 

③ 具材(ショウガの葉以外)をフライパンで炒め、出汁・醤油と砂糖・お酒で炒り煮をしていきます。(この工程を通らなかったり、具材だけではなく炊く前のお米を一緒に炒める家などもあります。)

 

④ お米は水を良く切って、鰹出汁と先ほど残しておいた豚の茹で汁を加え、お酒や酒で味を調えてから、ショウガの葉を刻んだものをたっぷり加え、炊き込んでいきます。

 

⑤ 炊飯器で炊きあがれば完成です!

 

ウンケージューシーでは、御先祖様と一緒に来てしまったチガリムン(餓鬼)や無縁仏の霊が食べてしまわないよう、強い香りの具材を入れるのが特徴です。(今回はショウガの葉ですが、フーチバーの場合もあります。)

 

豚の三枚肉以外の具材は、ニンジンやシイタケの他、切り昆布などさまざまです。自分で思う以上にたっぷりの具材で作ると、ボリュームがあって美味しいです。

 

 

ナカビのお昼に供える、ソーメン汁


にゅうめん
仏壇のある家ではお客様が多く訪れるナカビでは、御先祖様にはソーメン汁を昼の膳に供えるのが定番です。お昼時に来たお客様へも、このソーメン汁をふるまうことが習慣でした。

 

ソーメン汁のレシピと言っても簡単です。汁は昆布だし・白だし・みりんで作って、ネギのみじん切りを掛け、お椀に分けたそうめんに汁を掛けたらお出ししてください。

 

【 沖縄の旧盆レシピ:ソーメン汁 】

 

★ ただ、美味しいソーメン汁の作り方があります!ソーメンのおつゆは、鰹出汁に豚の茹で汁、できれば豚の骨の出汁を、1:1:2ほどの割合で合わせ、醤油などで味を調えてください。

 

・ そこにそうめんを汁に入れ、軽く沸騰させたら、すぐに盛りつける作り方です。

 

この作り方では汁をたっぷり入れる訳ではなく、そうめんに軽く掛ける程度でお出しします。

 

具材はシンプルにネギのみじん切りのみの家もあれば、あぶらげやシイタケなどを入れる家もあります。また、最後におろししょうがを添える家も多いです。

 

今回はソーメン汁をお伝えしましたが、ソーメン汁の家もあれば冷や麦をお供えする家もあります。

 

 

ナカビにもてなす「お団子」


団子
ナカビにはソーメンの他にも、お客様へお団子をふるまうこともあります。沖縄ぜんざいも人気ですよね。

 

【 沖縄の旧盆レシピ:沖縄ぜんざい 】

 

★ お団子自体は、米粉(白玉粉など)と水(人肌ほどの温かい湯がおすすめです。)でこねて丸くし、沸騰したお湯に落として作ってください。

 

① 金時豆は前日から鍋で、水に浸けておきます

 

② 翌日になったら鍋に火をかけ、強火で煮立ててください。

 

③ 一度水を全て捨てて改めて水を入れ、今度は中火で煮ていきます。

 

④ 豆の芯がなくなってきたら、砂糖で甘く味付けをします。三温糖やザラメの味付けが人気です。

 

⑤ 落とし蓋をしてさらに煮詰めてください。

 

⑥ 塩で味を調えます。

 

…これで完成です!

 

…ただ最近では、ぜんざいの缶詰めが市販されているので、簡単に缶詰めをお団子と和える家も多くなりました。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の旧盆行事で良く使われる料理のレシピをいくつかお伝えしました。どれも日ごろから気軽に作れる、定番料理ばかりですが、コツも一緒にお伝えしています。

 

特にソーメン汁は普通であれば、白だしなどで済ませる家庭が多いのではないでしょうか。豚の茹で汁や豚の骨の出汁を使うソーメン汁は絶品です。このレシピを用いた定食屋さんもありとても人気なので、ぜひ試してみてください。

 

白だしなどで作るソーメン汁では、昆布だしがポイントです。旨みがでるので、こちらもひと手間加えてみてはいかがでしょうか。

 

また、最後にお伝えした沖縄ぜんざいですが、最近では本州式のきなこやつぶあんが好きな子ども達も増えてきました。ぜひ、現代の子ども達でも嬉しいレシピで、家族で楽しくウサンデーをしてください。

 

 

まとめ

沖縄の旧盆レシピ

・ウンケージューシーはショウガの葉を入れる
・ソーメン汁は豚の出汁を使うと美味しい
・ソーメン汁を白だしで作るなら昆布だしもおすすめ
・ぜんざいの金時豆は前日から水に浸ける

 



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