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沖縄カレンダーで見る「カシチー」。その意味合いと拝み方

沖縄カレンダーで見る「カシチー」。その意味合いと拝み方
沖縄では「カシチー」と呼ばれる儀式がありますが、今ではあまり知らない方も多いですよね。農耕が盛んだった琉球王朝時代には、米や麦、粟の収穫を報告し感謝する沖縄のカシチーは、大切な行事のひとつでした。

 

沖縄の「カシチー」は新米を意味する「ミーメー」などとも言われ、収穫したての新米で「強飯(カシチー)」を、家の仏壇や観音様などに供えて報告します。

 

沖縄の強飯(カシチー)は、かしわ飯であることも多く、琉球王朝時代には集落で行う、王国に使える女性祭司であるノロや神女が拝所で拝む、儀礼行事のひとつでした。

 

現在でも地域によって風習は違いながら、今でも旧暦6月・8月には沖縄でカシチーの行事を見ることがあります。そこで今回は沖縄の豊作儀礼、「カシチー」についてお伝えします。


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沖縄カレンダーで見る「カシチー」。
その意味合いと拝み方

 

沖縄の「カシチー」と「ウマチー」


農耕が盛んだった琉球王朝時代、豊作祈願は大切な年間儀礼でした。稲穂を育てる旧暦2月・3月・5月・6月には、健やかな稲穂の成長を祈る豊作祈願として、「ウマチー」が行われます。

 

【 沖縄の「カシチー」の時期 】

 

★ そしてウマチーを終えて稲穂が育ち、無事に収穫を終える旧暦6月・8月になると、沖縄では収穫に感謝するカシチーの儀礼となるのです。

 

・ ウマチーは現在では15日と日にちまで決められていますが、カシチーについてははっきりとした日程はありません

 

ただ、旧暦6月25日頃を目途にしている地域が多いです。旧暦8月のカシチーも25日前後の後半が目安ですが、この旧暦8月は何かと儀礼行事が多いのが特徴です。(詳しくは後ほどお伝えします。)

 

 

沖縄の旧暦6月カシチーで綱引き


旧暦6月に行う沖縄のカシチーは、南部地域では「アミシの御願」、中部地域では「ミーメーウイミ」と呼ばれていました。「ミーメーウイミ」では来年の豊作を祈願するのみの意味合いですが、「アミシの御願」は少し違います。

 

【 沖縄の「カシチー」、アミシの御願 】

 

★ 南部地域に多い沖縄のカシチー、「アミシの御願」では、雨乞いの儀式が行われ、24日?25日の夜には、地域で綱引き行事も見られます。

 

・ 「アミシ」は漢字で書くと「浴みし」となり、古くは沐浴を行っていました。人はもちろん、牛や馬も沐浴をしていたのですが、今ではすっかりなくなりました。

 

また、その後は「ワカミジ」と呼ばれる朝一番に井戸から汲んできた「若い水(若水)」を付けた中指で、おでこを濡らす「ミジナディー」も行われていました。

 

旧暦6月には「カシチー」と「ウマチー」が重なるので、ウマチーでも綱引きを行うなど、綱引き行事が続く地域もあります。

 

 

沖縄の旧暦8月カシチーはシバサシと共に


旧暦8月は沖縄ではカシチーの他に、多くの厄払いや魔除け儀礼が行わる地域もあります。この時期は集落に魔物や厄災が近づく時期とされ、旧暦8月15日の「ジュウグヤ(十五夜)」まで厄払いの儀礼が続くのですが、シバサシもそのひとつです。

 

【 沖縄の「カシチー」とシバサシ 】

 

★ 別々に行う地域もありますが、沖縄ではカシチーとシバサシの行事を同時に行う家が多く、旧暦8月9日が「シバサシ」、翌10日がカシチーの日、となります。

 

・ シバサシは「柴差し」と書き、柴(シバ)を門や玄関、家の角々に差す厄払い行事です。同時に小豆を混ぜた強飯(カシチー)をヒヌカンやお仏壇にお供えすることで、家族の健康や安全の祈願をします。

 

シバサシと別々に行う地域では、旧暦8月の沖縄のカシチーとしては25日前後が目安です。

 

 

沖縄「カシチー」の昔話


沖縄のカシチーには旧暦6月・旧暦8月ともに由来となったお話がありました。旧暦8月の沖縄のカシチーでは、沖縄南部にある南風原兼城村の按司(その土地を納めた人)の娘のお話があります。

 

ある日娘が亡くなり葬儀を行ったものの、初七日で蘇ったと言うことです。一族は娘が蘇ったことを知り、初七日の法事で準備をしていたもち米で赤飯を炊いてお祝いをしました。(これは厄除け行事シマクサラシの起源にもなっています。)

 

【 沖縄の八月カシチーの昔話 】

 

★ ある男が占い師に「雷に打たれて死ぬ運命にある」と言われ、他人に迷惑を掛けてはならないと人里離れた山小屋にいました。

 

・ それを見ていた雷の神様が「他人をいたわる正直なお前は、先祖の罪も償う生き方ができるだろう…。」と、男に雷を打つことをやめたのです。

 

そして雷の神様は男が立ち去ったすぐ後、男のいた場所に雷を落としたのですが、それを見た家族は「とうとう男が死んでしまった…。」と、葬式の準備を始めました。

 

ところが男が家に帰ってきて事情を話したため、ご飯に赤い粉を混ぜて炊き込み、「赤飯(カシチー)」を御馳走にして祝ったのです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の収穫を感謝するカシチーについてお伝えしました。今でも地域単位での沖縄のカシチーは少なくなりましたが、門中や家単位では、新米の白飯や赤飯をお供えする風習は残っています。

 

旧暦6月の沖縄のカシチーでは、家内では新米のもち米でおこわ(強飯=カシチー)を炊いて、仏壇やヒヌカンにお供えをしますが、旧暦8月の沖縄のカシチーと大きく違う点は、旧暦6月が白米、旧暦8月が小豆を入れた赤飯であることです。

 

これは本文中最後にお伝えした、沖縄のカシチーの由来でも分かる違いなのではないでしょうか。収穫できた新米はヒヌカンやお仏壇にお供えすることで、祖霊と共食するだけではなく、親族にも贈って収穫に感謝しました。

 

琉球王国時代ほど農耕も盛んではなくなり、沖縄でもカシチーやウマチーの儀礼は少なくなっていますが、新米に感謝する儀礼ですから、ぜひそれぞれの家庭での拝みだけでも、行ってみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

沖縄の新米の収穫を感謝する「カシチー」とは

・豊作祈願が「ウマチー」収穫の報告が「カシチー」
・カシチーは六月カシチー・八月カシチーがある
・日程は決まっていないが25日前後が目安
・六月カシチーでは綱引きも催される
・八月カシチーは「シバサシ」翌日の地域も多い
・六月カシチーはもち米を炊いた白飯を供える
・八月カシチーはもち米と小豆で炊いた赤飯を供える

 


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