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チンピンやポーポーを手作り☆沖縄の定番おやつレシピ

チンピンやポーポーを手作り☆沖縄の定番おやつレシピ
チンピンやポーポーは沖縄に生まれ育った方には馴染み深い、おやつの定番ですよね。旧暦五月四日の御願行事「ユッカヌヒー」では、子ども達へおやつに出すとともに、ヒヌカンやお仏壇にも、チンピンやポーポーを供えてきました。

 

全国的に有名な沖縄のおやつと言えば金時豆のぜんざいですが、チンピンやポーポーは、今でもスーパーに行くと簡単に作れるミックス粉が販売されているほどです。

 

保育園でもよく出される人気のおやつ、手軽に作れるなら、気軽におやつレシピに加えたいですよね。そこで今回は、チンピンやポーポーをはじめとする、沖縄の昔ながらの定番おやつレシピをお伝えします。

 

ぜひ、子どものための御願行事であるユッカヌヒーには、子ども達と手作りをして、美味しくいただいてみてはいかがでしょうか。

 



 

チンピンやポーポーを手作り☆
沖縄の定番おやつレシピ

 

チンピンとポーポーの違い


実はチンピンとポーポーは、沖縄でも一部の地域で同じおやつだと思っている方も多いです。これは読谷村の楚辺地域に見られる郷土菓子「楚辺ぽーぽー」の影響もあるかもしれません。

 

けれども「楚辺ポーポー」は四角い形のおやつで、見た目にも少し違います

 

【 チンピンとポーポー、沖縄おやつの違い 】

 

★ チンピンとポーポーはどちらも巻物菓子なのですが、中に入っている「具」が違います

 

① チンピン … チンピンは甘い黒砂糖を入れて巻いたお菓子です。「巻餅」と書いて「チンピン」と呼びます。

 

② ポーポー … 一方、ポーポーに巻かれているものは味噌や肉みそなどです。「炮炮」と書いてポーポーと呼び、ハレの料理(おもてなしや祝いの料理)として出されてきました。

 

チンピンとポーポーを同じおやつだと思ってしまう理由には、チンピンを「黒ポーポー」と呼ぶ地域があることもひとつです。

 

琉球王朝時代から続く昔ながらの「チンピン」は、本来は貴重な白砂糖でお客様をおもてなしした、白い生地で巻いたおやつでした。それに対して黒砂糖を利用したチンピンを「黒ポーポー」と呼んだのです。

 

 

美味しい、チンピンレシピ


それではまずはチンピンのレシピをお伝えします。レシピと言っても、本来はとても簡単で、薄力粉に黒糖の粉末を混ぜて水で溶き、ホットプレートやフライパンで焼くだけなのですが、より美味しく仕上げるレシピをお伝えします。

 

【 チンピンとポーポー★チンピンレシピ 】

 

★ 美味しいチンピンを作るために、伝統的な薄力粉だけではなく、片栗粉やベーキングパウダーを加えて、ふっくらモチモチにしてみるのはいかがでしょうか。

 

① 黒糖を水に溶いて(黒糖50gに250ccほどの水が丁度良いです。)、薄力粉180g、片栗粉50g、ベーキングパウダー少々と共に、泡だて器で良く混ぜてください。

 

※ それぞれの粉をふるいに掛けると、より滑らかな仕上がりになります。

 

② フライパンかホットプレートでチンピンのタネを焼いていきます。油ではなくバターを使うと、よりコクのある味わいになりおすすめです。

 

※ 薄目に広げると後で巻きやすくなります。

 

③ まな板に移したら、すぐに巻きます。(熱が冷めてしまうと、せっかく巻いてもすぐに離れてしまうので、熱が冷めない内に巻いてください。)

 

フライパンで焼く時は、最初は中火で焼いて行き、表がプツプツと渇き気味になってきてからひっくり返すと丁度良いかもしれません。

 

 

美味しい、ポーポーレシピ


チンピンと違いポーポーは黒糖が入らないので、白い巻菓子になります。黒いチンピンと白いポーポーでお供え物のコントラストが良いのも、少しおしゃれですよね。

 

油味噌を簡単に入れるだけでも良いのですが、こちらもチンピンと同じく、ちょっと美味しいレシピをお伝えします。

 

【 チンピンとポーポー、ポーポーレシピ 】

 

★ 今、人気のポーポーは油味噌だけではなく、賽の目切りにした豚肉やひき肉などを加えた「肉みそ」を巻いたレシピです。

 

① 最初に肉みそを作っておきます。

 

② 肉みそは豚ひき肉(100g程度)と赤みそ60gを鍋で炒め煮をし、そこに砂糖・酒・みりん(それぞれ大さじ1~2が目安)を入れて弱火煮詰めてください。

 

③ 火を止めた後、しょうがの汁を少々と、ピーナッツのみじん切りを加えます。

 

④ 続いて生地を作ります。

 

⑤ 生地は小麦粉(約200g)・ベーキングパウダー(少々)・牛乳(約2カップ)に少々の塩で調整して混ぜ合わせてください。

 

⑥ フライパンかホットプレートで薄めに焼いたら(コツはチンピンと同じです。)まな板などに移します。

 

⑦ 冷めない内に、先ほど作った肉みそを縦長に並べ、くるくると肉みそを巻けば完成です!

 

肉みそは前述したように、豚を小さい賽の目切りにした餡も人気があります。特に肩ロースの肉みそはおすすめで、甘めの白味噌を砂糖と煮詰めると美味しく仕上がるので、ぜひ試してみてください。

 

沖縄の肉みそはショウガを少し入れるのが特徴です。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は旧暦五月四日のユッカヌヒーで、ヒヌカンやお仏壇にお供えされる、チンピンとポーポーのレシピをお伝えしました。

 

もっと簡単にも作れますが、片栗粉やベーキングパウダーなどを加えて、皆が美味しく楽しめるレシピをお伝えしています。チンピンもポーポーも、今ではスーパーに行けばミックス粉も販売されていますが、今回のレシピも手軽です。

 

また、沖縄の油味噌(あんだんす~)などをシンプルに巻くポーポーも多く、最近では美味しい瓶詰の肉みそなどを楽しむ方も多くなりました。

 

沖縄ではチンピンもポーポーも、拝みの後にウサンデー(お仏壇から下して、家族がいただくこと)をすることが多いので、こればかりは好みでもあります。

 

今回お伝えしたレシピを試してみるのもアリ、スーパーなどで美味しそうな肉みそなどを巻いてみるのもアリ、せっかくの沖縄の御願行事ですから、家族で楽しんで用意をしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

まとめ

チンピンとポーポーを美味しく作る基本

・チンピンは生地に黒糖を混ぜた菓子
・ポーポーは味噌を巻いた菓子
・ベーキングパウダーと片栗粉を加えてモチモチ
・ポーポーの餡を肉みそにすると美味しい
・豚肉・白味噌・砂糖で煮詰めた餡もおすすめ
・沖縄ではミックス粉も販売している

 



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