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沖縄のお盆は何をする?初日のウンケー行事、5つの事柄

沖縄のお盆は何をする?初日のウンケー行事、5つの事柄
沖縄のお盆、他の地域とは大きく風習が違う独特のなもの、と言う印象はあっても、実際に体感しないと、いまいちピンときませんよね。沖縄はお盆だけではなく、旧正月やシーミーなど、年間行事をとても大切にしているため、興味深いものが多いです。

 

本州でも、季節の野菜であるナスやきゅうりにお箸を差して馬を作り、玄関先に飾ってご先祖様を迎え入れたり、お墓参りをして提灯とともに誘導したり…、と、海外の方々から見ると、興味深いものが多いのではないでしょうか。

 

同じように沖縄のお盆は、他地域の方々には興味深く新鮮で、沖縄のお盆を狙って訪れ、その文化を楽しむ観光客もいるほどなのです。せっかく沖縄のお盆に参加できる立場なら、その流れを理解して丁寧に行いたいですよね。

 

そこで今回は、沖縄のお盆のさまざまの文化のなかから、特に初日の行事と、初日までに準備したい事柄を5つ、お伝えします。

 



 

沖縄のお盆は何をする?
初日のウンケー行事、5つの事柄

 

沖縄のお盆は旧暦


沖縄に住んでいると当然の事柄ですが、本州から移住した、嫁いできた方々が驚く「常識」が、沖縄のお盆は旧暦で決まる、と言うこと。実は沖縄はお盆に限らず、お正月や清明祭(シーミー)など、年間行事では旧暦で行うものばかりなのです。

 

【 沖縄のお盆は旧暦 】

★ 旧暦の7月13日~7月15日の3日間が沖縄のお盆。「一部の地域でそうなの?」と考える本州の方々もいるのですが、沖縄では旧暦の7月13日~15日になると、保育園や学童などまでお盆休みを取ります。(小学校以上は夏休み中が多いです。)

 

7月13日の初日はお迎えをする、と言う意味の「ウンケー」、14日の真ん中の日は「ナカビ」、ご先祖様をお見送りする最後の日が「ウークイ」と呼ばれ、それぞれで行うお供えや御願(ウガン)がさまざまにあるのです。

 

 

沖縄の供養に欠かせないもの


沖縄のお盆の行事は全てが独特。独自の文化を辿っているので、まずはご先祖様をお迎えする初日のウンケーから理解したいもの。ウンケー当日の朝から昼は、お仏壇のお掃除やお供え物の準備をし、夕方から玄関先でご先祖様をお迎えします。

 

【 沖縄の供養で欠かせないもの 】

■ 沖縄のお墓事では、ほとんど必要になる準備が、ウチカビ・お線香(ヒラウコー)、そしてウチカビを燃やすためのボール(カニバーキ)です。

 

ウチカビは茶色い紙に丸い型が押された薄紙で、天国のお金とされているもの。お線香は「ヒラウコー」と呼ばれ、本州の一本ずつのものとは異なり、6本がひとつにくっ付いた板状の形をしています。

 

さらに地域によってもそれぞれの風習がありますが、「ウチャトゥ」と呼ばれるお茶や供え花、お酒(島酒など)も、ほとんどの供養行事に欠かせないお供え物ではないでしょうか。

 

 

ウンケーで準備するお供え物


前項でお伝えしたウチャトゥ(お茶)やお酒、供え花の基本の他にも、ウンケーでは果物などのお供え物を準備します。お盆はお彼岸などとは違い、ご先祖様がやってくるため、本州の風習でもあるように提灯も飾ってください。

 

【 ウンケーで準備する物 】

・ ウチカビ、ヒラウコー、ウチカビを燃やすボール

・ ご先祖様を迎えるろうそく

・ ウチャトゥ(お茶)、島酒、供え花

 

★ 果物の盛り合わせ2つを1対

・ スイカは個別に供えるので、りんごやみかん、バナナなどの他の果物を2皿盛る。

 

★ サトウキビ

・ ご先祖様の杖として供える(グーサンウージ)ため、人が杖として使えるほどの長さのサトウキビを準備してください。

 

その他、「ウンケージューシー」と呼ばれる、沖縄のお盆で料理される炊き込みご飯と、お供え物の酢の物(ナマシグァー)があるのですが、こちらは後の項で詳しくお伝えします。

 

 

ウンケーでお供えする「ウンケージューシー」


沖縄のお盆の初日、ウンケーの日はご先祖様を出迎えた後、皆で沖縄の炊き込みご飯であるジューシーを食べるのが風習。このウンケーの日に食べる炊き込みご飯を「ウンケージューシー」と言いますが、その他にもいくつかの決まり事があるのです。

 

【 ウンケーの日に準備する食べ物 】

・ ウンケージューシー … 沖縄の炊き込みご飯。

・ 酢の物(ナマシグァー) … 大根やきゅうりなど、何でも大丈夫です。

・ お仏壇にお供えする夕食

 

ウンケージューシーと酢の物(ナマシグァー)は、お仏壇にも供えます。沖縄ではお盆の三日間、ご先祖様も生きている者と一緒にお食事をしますので、毎回の食事毎にお仏壇に料理を供えるのが通例。お線香をあげてから供えてください。

 

 

ご先祖様を迎える


沖縄のお盆が本格的に始まるのは、7月13日の夕方から。皆で玄関前に集まり、家長を中心にご先祖様を迎えてください。

 

【 ご先祖様の迎え方 】

① 玄関前でろうそくに火を付け、家長がお線香を付けます。(この時、お線香は15本であることが多いです。)他の家族は皆、お迎えするように合掌

 

② ご先祖様への挨拶の儀式をします。家長が住所と家名を言い、迎え入れてください。

 

③ お線香のその後の扱いは、家や地域によってさまざま。お線香を玄関先に付けたままにしておく場合や、ご先祖様を家内へ案内するように、一緒に持ち帰り、お仏壇の香炉にくべることもあります。

 

これで、ご先祖様を迎え入れることができたので、ご先祖様と一緒に楽しく、ウンケージューシーなどを食べれば、ウンケーの一日の終りです。

 

 

いかがでしたでしょうか、沖縄のお盆は旧盆で数えることから、他の地域の方々にとっては大きく違うため、驚く方々も多いかもしれません。けれども沖縄では旧暦に合わせた生活は馴染みが深く、とても自然なものとなっています。

 

さらに沖縄のお盆の風物詩と言えば、エイサー!これは最終日のウークイに行われますが、地域の青年会がエイサーをしながら、街を練り歩きます。

 

エイサーの音が聞こえてくると、どこからともなく集まるのが、沖縄のお盆の風景ですが、観光客にも喜ばれており、この時期を目安に旅行に来る方々も多いほど。青年会でありながら、見ごたえがあります。ぜひ、一度見に行ってはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

沖縄のお盆、ウンケーの基本とは

・沖縄のお盆は旧暦の7月13日~15日の3日間
・ウチカビ・お線香(ヒラウコー)は必ず必要
・果物やサトウキビのお供え物も準備する
・ウンケーの日の夕食は、ウンケージューシー
・玄関先で線香を炊いて、ご先祖様を迎える



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