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沖縄のお墓参りでの拝み処☆イチミとシニミの通り道

沖縄のお墓参りでの拝み処☆イチミとシニミの通り道
沖縄のお墓参りでは墓前の御先祖様へ拝む前にも、いくつかの拝み処がありますよね。

 

現代では霊園のお墓も増えているものの、まだまだ個人墓地に建てるお墓が多い沖縄では、お墓参りの時のお掃除はもちろん、墓地を日ごろ守ってくださる土地神様への御願も自分達で行います。

 

また、それだけではなく墓地へ入る時には「シニミ(死身)」の通り道があるともされてきましたが、知らない方も多いですよね。

 

そこで今日は、沖縄のお墓参りで知る方も少なくなった、墓前で手を合わせる前の拝み処をお伝えします。

 



 

沖縄のお墓参りでの拝み処☆
イチミとシニミの通り道

 

沖縄のお墓参りに多い、日程報告


そもそも沖縄ではお墓参り前に、少ない人数でお墓を訪れ、お掃除と共に土地神様である「ヒジャイガミ(左神)」様、御先祖様へご報告をする慣習があります。

 

初春の清明(せいめい・シーミー)の節気(毎年少しずつ日取りは変わりますが、だいたい4月5日~20日頃)に行う清明祭(シーミー)などは、とても人数が多いです。

 

そのためにムートゥーヤー(宗家)の女性や、大きな門中(※1)であればその年の祭事を担当する「アタリ」の方々などが、その日程よりも前にお墓に訪れ、報告することが多くなります。

 

【 沖縄のお墓参り、お参り前の日程報告 】

 

① 個人墓地の敷地を守るヒジャイガミ(左神)様の他に、その土地を守る土地神様の祠が周辺にあるお墓も多いです。

 

・ この場合は先に土地神様へお酒と花米(※2)、お水を供え、ヒジュルウコー(※3)をタヒラ半(※4)をシルカビ(※5)の上に拝して手を合わせます。

 

※ このような祠がある場合には、先に祠の周りの掃除を済ませてから、個人墓地の敷地内へ入ることが多いです。

 

② お墓の入り口でヒラウコー(※3)を立て掛け手を合わせ、来た理由を告げてください。(詳しくは事項で)

 

・ 続いて、入り口右側から入ります。

 

③ お墓の左側(拝む人が向かって右側)にある、お墓の敷地を守る神様「ヒジャイガミ(左神)」へ手を合わせます。

 

・ お酒と花米(※2)、お水を供え、ヒジュルウコーをタヒラ半(※4)、シルカビ(※5)の上に拝して、手を合わせてください。

 

…以上の拝み処を終えてから掃除を始め、個人墓地の敷地内のひと通りの掃除を済ませます。その後に本格的なお墓参りの日程を告げてください。

 

(※1)門中墓 … 父方の血族の集まりが「門中」で、その人々が入るお墓が「門中墓」です。沖縄では「○○家の墓」よりも多く見受けられます。

 

(※2)花米 … 沖縄の御願でよく用いられる、生米です。研いだりなどは何もしていません。(七回すすぐ=洗い米)「カラミハナ」「ハナグミ」などと言います。

 

(※3)ヒジュルウコー … 「ヒラウコー」が「平線香」でお線香6本が一枚になった板状の沖縄線香ですが、「ヒジュルウコー」は「冷たい線香」で火を付けずに拝することを差します。

 

(※4)タヒラ半 … 「タヒラ」が「二枚」ですので、二枚と半分です。一枚は「チュヒラ」です。

 

(※5)シルカビ … 本来は神様へ捧げる紙幣を差します。半紙を縦半分に折り、横四等分に千切って作るものですが、今回はヒジュルウコーを置く敷き紙として用いた半紙です。

 

 

お墓を出入りする「後生の通り道」


個人墓地の敷地内へ足を踏み入れる時には、右側から入るとされてきました。これは、お墓敷地内の左側が「後生(ごしょう=あの世)の道」とされてきたためです。

 

【 沖縄のお墓参り、敷地内前での拝み 】

 

☆ ですので墓地の敷地内へ入る時には、後生の通り道である左側にヒジュルウコーをチュヒラ(一枚)立て掛け、今日来た理由を伝えます。

 

・ その後に生身(イチミ=生きている者)は反対の右側を通るのが、昔ながらの習わしです。

 

…ただ、この入り口での拝みは近年すっかり見なくなりました。地域や家によっても違いがあります。

 

また、沖縄で最も大きな門中墓である「幸地腹門中墓」では、ひんぷん(入口に供養されない外の霊を跳ね除けるためにある塀)から、向かって左側が幸地腹門中の人々が通る道です。

 

実は幸地腹門中は、その途中で(元は幸地腹門中生まれながら)女性が元祖となる赤比儀腹両門中も入っているために、向かって右側から入る人々は赤比儀腹両門中とされています。

 

 

午前中に男手で掃除、午後からお参り?


沖縄のお墓参りで多く見られる習慣として、お墓掃除は男性陣、お供え物の準備は女性陣、と言うものがあります。

 

沖縄の一大お墓参り行事である清明祭(シーミー)などは、門中墓の規模によっては人数も多いですし、お供え物も昔ながらの重箱料理が並び、キチンと準備をする家では大変な作業です。

 

【 沖縄のお墓参り、男性陣・女性陣の役割分担 】

 

☆ ですから、女性陣は朝からお供え物やウサンデー(※6)の準備に追われ、男性陣は先にお墓に行って掃除をする家も多くなります。

 

・ 特に沖縄ではお墓参り行事以外で頻繁にお参りをする習慣はありません。そのため、個人墓地に建つお墓の中には、雑草が生い茂るなど、掃除が重労働になるものも多いです。

 

…ただ、最近ではお墓掃除もさほど大変ではない、霊園や整った敷地内のお墓も増えました。門中の人数も独立して減っていたり、家族のみの家族墓や個人墓も多くなりましたよね。

 

このようなお家では家族単位となるために、沖縄のお墓参りと言っても、小さな重箱に詰めて、家族皆で一緒に訪れるケースも増えました。

 

(※6)ウサンデー … お供えをした料理を下げ(本来はこれがウサンデー)、イチミ(生身)が御先祖様と皆でいただく(共食)ことを差します。沖縄のお墓参りではこの時にお酒を飲んだり、三線を弾いたりと楽しんできました。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄のお墓参りに特有の、墓前の御先祖様へ拝む前に手を合わせる、拝み処をお伝えしました。

 

ヒジャイガミ(左神)様への御願は今も多く知られていますが、意外にも墓地敷地内へ入る際の、入り口の御願はあまり残っていません。

 

事前にお墓の掃除やご報告をしないケースでも、簡単に入り口でヒラウコーを立て掛けておき、右側通行を心掛けるだけですので、ぜひ、意識してみてはいかがでしょうか。

 

また、こちらも少なくなりましたが、沖縄のお墓参りではウサンデーの時にも、周囲に群がるチガリムン(餓鬼)などを寄せ付けないよう、パンなどを千切って墓地外へ投げる慣習があった門中や家もあります。

 

 

まとめ

沖縄のお墓参り前の拝み処

・周囲に祠があれば土地神様
・墓地敷地内の右側の「通り道」
・お墓左側(向かって右)の左神
・事前にお参り日程を報告する家もある
・掃除前の拝みは簡単で良い
・掃除後に本格的なお墓参り行事となる

 



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