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遠距離の親が突然の要介護!①退院まで4つのポイント

遠距離の親が突然の要介護!①退院まで4つのポイント

遠距離の親が突然要介護状態になった!転んだまま寝たきりになったり、病気が発覚したり…、病院からの突然の電話で、遠距離で暮らす親の要介護の心配が身近になり、ただ呆然とする方も少なくありません。
 
昔と違い今では同居家族も少なくなりました。息子や娘だけではなく、親自体も子ども達家族との同居に気兼ねして、気ままな一人暮らしを好む高齢者が増えています。
 
そしてお互いに暮らしの基盤を築いた今、突然遠距離の親の介護に迫られても、全てを投げ出すことはできるはずもありませんよね。
 
そこで今日は、自分の暮らしや家族を犠牲にせずに、遠距離の親の介護問題を解決するためのポイントを、まずは最初の3つまでお伝えします。
 



 

遠距離の親が突然の要介護!①
退院まで4つのポイント

 

入院期間は短い!早め早めの行動を


昭和の病院と現代で最も違うのは、「入院日数が短い!」と言うことです。ですから呆然としてしまう気持ちは分かりますが、早く気持ちを切り替えて、退院日から逆算したプランニングが必要です。
 

【 遠距離の親の介護問題☆入院日数の目安 】
 
① 急性期病院 → 最長で約30日前後ですが、急性期病院では急な対応が必要な患者を対象としているので、違う病棟や病院への転院も多いです。
 
② 回復期リハビリ病院 → 病状によって異なります。
 
・ 大腿骨骨折など身体的な病状 … 最長で約3ヶ月前後
 
・ 脳梗塞による機能障害など … 約5ヶ月前後(深刻な高次機能障害などになると、約6ヶ月前後が目安)

 

退院すると受け入れ先が不可欠ですので、この退院日までに「この次はどこへ行くのか」を中期長期的に考えていかなければいけません。
 

 

慌てない!医療ソーシャルワーカーに相談して


突然の病院からの電話で遠距離の親が介護状態になると…、パニックになる子どもも多く、そのために「ともかく介護施設を探さなくちゃ!」となりがちですが、一度落ち着いて、介護について基礎知識を得る方が後々楽です。
 
「要介護」とひと口に言っても、それぞれの症状によって介護内容も違います。遠距離の親の介護状況に見合った施設探しが必要になるので、慌ててしまって入所後にトラブルになる事例も多いです。
 
ただ、「そう言われても、退院まであっと言う間!介護の基礎知識まで調べている余裕はない…。」そんな声も聞こえてきそうですよね。
 

【 遠距離の親の介護問題☆医療ソーシャルワーカー 】
 
★ 総合病院などの大きな機関に入院をしていると、「相談室」を見掛けることはないでしょうか。「地域医療連携室」などとしている施設もあります。
 
→ このような総合病院の相談室を訪ねると、ほとんどの施設で専門的な知識を持つ「医療ソーシャルワーカー」が対応してくれます。ここで現在の状況と退院後の相談をしてください。

 

遠距離に住む親の、退院後の介護問題だけではなく、入院時の金銭面や入院中の心配事など、病院や治療、介護に纏わる問題であれば、一通りの悩み事に対応してくれます。
 

 

まずはお金の問題!介護保険申請はすぐに


特に入院中の早い段階で行動しておきたい事柄が、「介護保険申請」です。遠距離に住む親の要介護状態によっては、退院した日から介護サービスが必要になり、不安の声が多いのが介護費用の問題です。
 
遠距離の親場合、この介護保険申請で手間取る方も多いので、事前に申請手続きの流れを知っておくことをおすすめします。
 

【 遠距離の親の介護問題☆介護保険申請の流れ 】
 
★ 介護保険申請を行う場所は自治体の「地域包括支援センター」です。(自治体によって名前が違うこともあります。)
 
→ 「要介護・要支援認定申請書」を渡されるので、これを基に申請をしますが、スムーズな手続きのために「介護保険被保険者証」を持参してください。

 

…ただし、今まで健康だった親の場合、この介護保険被保険者証を失くしてしまっていたり、親と話が出来ないなどの状態で、持参できない方も多いです。
 
もちろん、介護保険被保険者証がなくても申請はできますが、手続きがグンとスムーズになるので、もしも見つからない場合には、まずは再交付を受けるのも良いかもしれません。
 
※地域包括センターでも再交付を受けられる施設はありますが、この他、役所で手続きを取るとスムーズです。(介護担当)
 
もしも介護保険被保険者証がなくても、保険者番号があれば、再交付を受けなくてもスムーズな申請が期待できます。
 

【 遠距離の親の介護問題☆必要書類を揃えて行く 】
 
★ また、現代の介護保険申請で忘れがちなのが、「マイナンバー」です。同居をしていない親の場合、マイナンバーカードなどの書類がどこにあるかもあまり把握していないケースが多いですよね。
 
→ 申請手続き前に事前に確認をして、必要書類を揃えておくと、二度手間・三度手間を避けることができます。

 

ちなみに、この介護保険申請は本来は被介護者本人が手続きをするものですが、遠距離の親の突然の要介護の状況では、そうは行きませんよね。
 
お見舞いに行った時に、家族(子ども)が代行することも出来ますし、なかなか行けない時には、親の住む地域の民生委員の方に相談して、代行申請してもらうことも可能です。
 

 

「子どものように」親の暮らしを把握しておく


いくら子どもとは言え、長く一緒に暮らしていないと、いざと言う時になって「親の暮らしぶり」について質問されても、何も知らない事に気付かされます。
 
特に同居していた頃の「昔の親」は知っていても、今の暮らしは分かりませんよね。
 
お見舞いで本人の様子や会話のなかから探っても良いですし、近所の方々に聞いても良いので、意識して「親を我が子のように」知っておくよう、注意をして過ごしてください。
 

【 遠距離の親の介護問題☆今の親を把握 】
 
★ これは要介護認定調査のために準備しておく知識です。介護申請からすぐ…、数日もすると調査の日程調整が行われます。
 
→ ここで今後の介護のために、被介護者(親)の人柄や趣味嗜好について、さまざまな質問があるからです。例えば…
 
① アレルギーの有無(薬・食べ物)
② 日ごろから飲んでいる薬やサプリメント
③ 日常において悩んでいた体調(便秘や腰痛など)
④ 食べ物の好き嫌い、嗜好(薄味など)
⑤ 日ごろの被介護者の人柄(人好き、大雑把などなど…)

 

食べ物の好き嫌いや嗜好も、年齢とともに変化しやすいため、自分が知っている頃とは違うケースは多いですし、食べ物だけではなく人柄も年齢とともに変わる方は多いです。
 
また、薬やアレルギーについてはあまり知らない方も多いので、掛かりつけ医を訪れて聞いておくと安心かもしれません。
 
 

いかがでしたでしょうか、今日は遠距離に住む親が、突然要介護状態になった時、すでに基盤を築いている自分達家族の暮らしを犠牲にして我慢することなく、遠距離の親の介護問題を解決するためのポイントをお伝えしました。
 
今回は多くのポイントと流れのなかから、最初に訪れるであろう事柄を中心に4つお伝えしましたが、要介護保険認定までには、この後調査も必要ですし、その後も施設への入所などの問題も出てきます。
 
この後の流れとポイントについては、続き記事「遠距離の親が突然の要介護!②認定の流れと費用の原則」でお伝えしますので、こちらも続けてどうぞ、ご参照ください。
 

まとめ

突然親が要介護に!退院までのポイント

・今は入院期間が短いことを心得る
・病院の医療ソーシャルワーカーに相談する
・介護申請は親が入院中に済ませる
・現在の親の暮らしや人柄、嗜好を理解する



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