健康寿命を延ばしたい☆寝たきりを防ぐ5つのポイント
健康寿命を延ばしたい!そう考えるのは、高齢になれば当然ですよね。実は、日本の平均寿命と健康寿命には大きな差が…。
男性の平均寿命が80歳前後であるのに対し、健康寿命になると71歳。女性に至っては、平均寿命は86歳前後と高い年齢を誇っているのですが、健康寿命となると74歳前後と、その差は12年にもなるのです。
そのためか、近年では直前までピンピンしながらコロっと亡くなる「ピンコロ死」を望む高齢の方々が増え、全国的に「ピンコロ地蔵尊」へお参りに行く人が増えるほど…。
子どもや家族に迷惑を掛けることなく、最後まで元気に人生を終えたい…、と言うのは皆の願いですよね。そこで今回は、健康寿命を長くする、寝たきりを防ぐいくつかのポイントをお伝えします。
健康寿命を延ばしたい☆
寝たきりを防ぐ5つのポイント
「寝たきり」のきっかけ
健康寿命を考えた時、最も怖いのが「寝たきり」状態ではないでしょうか。この寝たきり予防を考える時、まず知っておきたい事柄が、「寝たきりになった原因」。
【 健康寿命を延ばす☆寝たきりの原因 】
★ 最も多いのが脳卒中で18パーセント、続いて認知症、衰弱と続き、驚くことに四位に「骨折や転倒」があります。
・ 続く五位にも関節疾患と、案外多いのが運動能力による寝たきり状態です。
脳卒中や認知症などは、食事や指先の運動など、予防策は多々あるものの、確実な対策はありません。けれども、骨折や転倒の場合、運動によって比較的大きな効果が期待できます。
足腰の筋肉を鍛える
最も予防しやすい、転倒による寝たきり状態。これを防ぐためには、ある程度の年齢から、定期的な運動の習慣を付けて、足腰の筋肉を鍛えることが一番!特に足の筋肉は意識しないと、なかなか付きません。
【 健康寿命を延ばす☆筋肉を鍛える 】
★ とは言え、ある程度の年齢になってから本格的に運動をするのは大変。そんななかで推奨されるのが、暮らしのなかで運動を加える方法。
・ 例えば、通勤を使って早歩きをする、テレビを見ながらの「ながら筋トレ」などなど。階段を使ったり、できるだけ歩くのも有効!
車生活に慣れているのであれば、決めた範囲内は歩いて買い物などに行くことにし、早歩きを心がけるだけでも、日々積み重ねれば随分違います。
怖い脳卒中を予防する
健康寿命を阻害する、最もパーセンテージの高い原因は脳卒中でしたが、これも危険因子となる病気の改善や予防に気を付けることで、回避できます。
【 健康寿命を延ばす☆脳卒中予防 】
★ 危険因子となる、三大持病は高血圧・糖尿病・高脂血症。そのため、一般的に広く知られることですが、塩分に気遣った食事は避けられません。
・ プラスαで前項にあるような「筋肉を作るたんぱく質、ロイシン」を含むメニューが理想的。例えば塩分控えめにした豚ヒレや鶏の胸肉、まぐろやさばなどのメニューはいかがでしょうか。
今まで濃い味に慣れてしまっていると、ついつい物足りなく感じてしまうもの…。カレー風味などにすることで、薄味にも慣れていきやすいです。酢や山椒、こしょうやレモンなども、薄味におすすめです。
定期的に行う、有酸素運動
前項でも筋肉を鍛える運動についてお伝えしましたが、健康寿命の大敵、脳卒中を予防する視点からも、運動は必要。特に有酸素運動はおすすめです。
【 健康寿命を延ばす☆有酸素運動 】
★ 特に脳卒中の大きな危険因子となる高血圧を持っている方は、有酸素運動がおすすめ。定期的な有酸素運動を行うことで、血圧が下がりやすいのです。
・ ウォーキングが手軽に始めやすい運動で、高血圧であれば、目安は毎日30分前後。毎日が難しいならば、週三回程度、一回60分のウォーキングでも、同じ効果が得られます。
自分の体に敏感になる
最後に、病気は全て早期発見・早期治療が一番!そのためには、常に自分の体に敏感になって、何か違和感を感じた時には、すぐに診察を受けたり、定期的に健康診断を行うことが大切。
【 健康寿命を延ばす☆すぐに受診 】
★ 特に寝たきりになる原因の第一位、脳卒中の場合には、時間が勝負。めまいがひどい、二重に見える、手足がしびれる、つまづきやすい…、などなどの症状に違和感を感じたら、すぐに診察を受けてください。
・ 言葉や表情の違和感は、本人よりも周囲の家族が気付くことも多いです。朝に起こることも多いので、家族にも注意を払って、お互いに意識すると尚、良いかもしれません。
いかがでしたでしょうか、今回は健康寿命を延ばす方法として、いくつかのポイントをお伝えしました。寝たきりを防ぐには、やはり脳卒中・転倒を防ぐ、ことがポイント。
脳卒中の場合には、危険因子が分かっているため、ここを改善・予防することが先決。特に日頃からタバコを吸っていたり、アルコールをたくさん飲む方は、危険因子が気になるのなら、辞める勇気も必要かもしれません。
さらに家族が脳卒中などで亡くなっているなど、心配な場合には、脳ドックも有効な手段。仕事をしている間は会社から行くこともあり、毎年健康診断を受けますが、定年を迎えるとついついおっくうになる人も多いので、ぜひ意識して受けたいもの。
さらに本文で脳卒中に有効とお伝えした有酸素運動は、寝たきり第二位となっている認知症予防にも有効!ぜひひとつ、習慣にできそうな有酸素運動を見つけて、癖にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
健康寿命を延ばすポイント
・脳卒中や転倒による寝たきりの原因が多い
・転倒を防ぐには、筋肉を鍛える
・脳卒中の危険因子、高血圧や糖尿病から改善
・マラソンなどの有酸素運動を定期的に行う
・早期発見・早期治療で危険を回避