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【遺族の手続き】葬儀後すぐに行う、暮らしに関わる手続き

【遺族の手続き】葬儀後すぐに行う、暮らしに関わる手続き
遺族は手続きが多く葬儀後も悲しむ間もなく、しばらくは忙しい日々を送りますよね。それでも家族を亡くした時には、家計を共にしていることも多く、さまざまな手続きを短期間で行わなければなりません。

 

家族が臨終を迎えたら、まず遺族が行う手続きは死亡届の提出です。臨終を診断された医師(病院)から死亡届を受け取り、地域の役所へ提出してください。

 

その時に申請する「火葬許可証」は、後に火葬場で印が押され、遺骨をお墓に埋葬する際に必要な書類となります。ちなみに手元供養や分骨などでしばらく埋葬をしない遺骨でも、埋葬時には必要になり再発行も大変ですので、大切に保管することをおすすめします。

 

この死亡届を出してから、期限はどんどん訪れます。もちろん大切な家族を亡くした時の遺族の手続きなど慣れているはずもなく、戸惑うことも多いですよね。

 

そこで今回は、大切な家族が亡くなったら葬儀後からすぐに動きたい、暮らしに関わる遺族の手続きをお伝えします。

 



 

【遺族の手続き】葬儀後すぐに行う、
暮らしに関わる手続き

 

毎日の暮らしに関わる手続きとは


暮らしに関わる遺族の手続きを進めるには、できれば遺言書やスムーズな遺産分割協議で、遺産相続まですぐに済ませられれば便利です。

 

ただ、遺産相続がまだ終わっていない時にも、先に済ませておきたい遺族の手続きから順番に進めてしまってはいかがでしょうか。

 

【 遺族の手続き、日々の暮らしに関わる事柄 】

 

★ 例えば以下のような手続きが、相続手続き前に行うことができます。

 

① ライフライン(電気・水道・ガス)などの、公共料金の名義変更は早い段階で済ませておくと安心です。

 

② 新聞契約や電話の名義変更もすぐに済ませてしまってください。

 

③ 近年ではインターネットも契約する家が多いですが、こちらも故人名義であれば、名義変更が必要です。

 

…このような毎月の支払いが生じてくる契約に関しては、できるだけ早く名義変更をして、滞ることのないように進めてください。

 

★ 固定電話では加入権がある家が多い(NTTの場合)ので、「届出用紙」を郵送して手続きを進める手順になります。

 

 

故人のクレジットカードなど


続いて故人が使用していた携帯電話やクレジットカードなども、早い段階で遺族が手続きをして、後々のトラブルにならないようにしてください。

 

【 遺族の手続き、故人のカード類 】

 

★ 携帯電話やクレジットカードは契約会社で遺族が解約手続きを行います。

 

・ また、故人を証明する運転免許証やパスポートも悪用されることがないよう、早めに処理をしてしまってください。

 

運転免許証は運転免許センターか故人が住んでいた地域の警察署、パスポートは都道府県パスポートセンターで遺族が手続きを済ませます。

 

 

年金や健康保険などの返還


故人の死亡を確認してから二週間(14日)以内には、故人の住民票を抹消し、故人が世帯主であった場合には、住民票の世帯主を変更しなければなりません。

 

さらに故人の状況に合わせて、国民年金や国民健康保険、社会保険などの手続きが発生します。

 

【 遺族の手続き、年金や健康保険 】

 

① 国民健康保険・介護保険や高齢者医療、特定疾患者医療や児童手当などなど、故人が受給を受けていた場合には、その資格の喪失届を提出してください。

 

② 国民年金や国民健康保険の変更を届け出ます。故人が扶養の立場であったなら扶養から外れますし、故人の扶養に入っていたなら、改めて国民健康保険の加入手続きが必要です。

 

これらの手続きは全て、故人(と遺族)が住む地域の国民健康保険窓口・年金事務所などで遺族の手続きができます。

 

 

相続が確定してからできる、遺族の手続き


金銭や財産に関わる遺族の手続きは、相続を終えてからの手続きとなります。故人の銀行口座は銀行に死亡届を提出したら、凍結されるので注意をしてください。

 

【 遺族の手続き、相続確定後 】

 

① 故人の銀行口座の名義変更 … ただし、葬儀費用などでお金が必要な場合、相続人全員の同意があれば、故人の口座から引き出すこともできます。

 

② 家など不動産関係の名義変更

 

③ 自動車などの所有権の変更

 

④ 株式などがあれば、名義変更

 

…などなどがあります。

 

また相続に関しては、できるだけ早く故人の借金の有無と金額を確認したいところです。早い段階で借金の存在に気付けば、3か月以内なら相続放棄の手続きもできます。相続の範囲内だけ借金を引き継ぐ「限定承認」もありますが、こちらは法定相続人全員の合意が必要です。

 

 

故人の代わりに行う、準確定申告


相続が始まったらそこから4か月以内には、故人が確定申告の必要があった場合、故人に代わって「準確定申告」を行わなければなりません。

 

【 遺族の手続き、準確定申告 】

 

★ この準確定申告は故人が個人事業主であった場合や、特定の収入(不動産所得など)がある場合に、相続人全員で行います。

 

・ さらに相続を受けたら、それから10か月以内に相続税の申告をしてください。

 

控除が受けられないケースもあるので、忘れずに遺族も手続きを行いたいところです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は大切な家族が亡くなった時、できるだけ早い段階ですませたい、遺族が行う手続きを5つお伝えしました。

 

最後の相続税の申告などは10か月と、余裕があるようにも思えますが、大切な家族を亡くした年の1年はとても早いです。今回お伝えしたような遺族の手続きだけではなく、多くの法事の準備もします。

 

初七日や四十九日、百か日と一年は法要が絶えませんし、遺族の手続きも七日間、十四日間の期限の細やかなものの他、相続のための遺産分割協議まであるのです。

 

遺産分割協議は一度こじれてしまうと、いつまでも口座は凍結しますし先に進めることができず精神的にも大変なので、弁護士などの専門家を頼るのもひとつの方法かもしれません。

 

忙しい毎日でついつい心を置き去りにしてしまいがちなこの時期、ぜひ効率良く諸手続きを済ませて、できるだけ負担が少なくなるよう、工夫をしてください。

 

 

まとめ

早く済ませたい、遺族が行う手続きとは

・ライフラインや新聞、ネットの名義変更
・年金や健康保険の諸手続き
・故人のクレジットカードの解約
・パスポートや運転免許の返還
・相続確定後の不動産、口座などの名義変更
・自動車の所有権変更や株式の名義変更
・相続者全員で故人の準確定申告

 



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