沖縄のお墓をリフォーム☆決断する5つの目安とは
沖縄のお墓は今、リフォームや建て替え、改葬(お墓の引っ越し)が増えていますよね。ちょっとした、建て替えや改葬ブーム…、とも言えるのではないでしょうか。
これはひと昔前に建てた沖縄のお墓が、丁度老朽化の時期に来ていることも理由のひとつ。ひと昔前と言えば、個人墓地に建てられたコンクリート造りのお墓などが多かった時期…。
けれども、建物でも同じようにコンクリートの場合には、いずれ老朽化による不具合は避けられません。さらに墓石の場合にも、その石材の質によっては、早い段階でリフォームが必要になることも…。
ただ、できればギリギリまで大切に手入れをして、適切なタイミングで沖縄のお墓をリフォーム、建て替えや改葬をしたいですよね。そこで今回は、リフォームに適したタイミングを見分けるポイントをお伝えします。
沖縄のお墓をリフォーム☆
決断する5つの目安とは
墓石の「スキマ」が気になりだした
ずっと気にならなかったけど、沖縄でお墓参りをした際に、どうも墓石の間のスキマが気になった…、と感じたならば、それは経年劣化の印かもしれません。
【 沖縄のお墓をリフォーム☆気になるスキマ 】
★ 墓石が浸食されたり、地盤の緩みなどの理由で、少しずつスキマが広がるケースも少なくありません。
・ これを放置していると、カビが発生しやすくなり、劣化はどんどん進むことに…。
墓石のスキマや目地のリフォームは、五万円前後~の目安で受け付けてくれる業者もありますが、墓石の劣化具合によっては、墓石ごと交換した方が、後々良い場合も多いです。
ただし、今後も金額が出てきますが、これは敷地面積などを考慮に入れない一般的な墓石のごくごく相場。敷地や補修面積の広さ、箇所の多さなどで、金額は大きく変わり、百万円前後が掛かることも多いのも注意してください。
改葬きっかけに多い、「ヒビ割れ」
スキマとともに、お墓のリフォームを考え始めるきっかけとなりやすいのが、ヒビ割れ。全国的には、このヒビ割れの数はリフォーム費用を決める目安にもなります。
【 沖縄のお墓をリフォーム☆ヒビ割れ 】
★ こちらも目地のリフォームも考えられますが、なかには墓石の劣化が目立つものも多いのがヒビ割れ。
・ 特に沖縄ではコンクリート造りの墓石を中心に、「修復しても修復しても、すぐにヒビ割れができて追いつかない!」と悩む墓主さんは多いです。
御影石などの墓石であれば、「磨き直し」などの工程もありますが、こうなると建て直しや、気になる部分の墓石交換なども検討に入れるとスムーズかもしれません。
ただ、墓石の劣化によるリフォームを重ねた結果、「新しく建て替えた方が早い!」との判断に至る例は多数。建て替えや後々まで快適な管理を希望して、霊園などへの改葬事例も多いのが特徴です。
あれ?土台と上部に見られる「ズレ」
地盤の動きや緩さによって、遠くから墓石を眺めると、「どうも上と下部分がズレているのでは…。」と感じることがありますが、これも、早い段階でのリフォームをおすすめします。
【 沖縄のお墓をリフォーム☆ズレ 】
★ 例えば軸石型や全国的な和型だと分かりやすいのですが、いくつかに積み上げられた墓石がズレている気がしたことはないでしょうか。
・ この場合、ズレを修繕すると同時に地盤の不安もあるため、墓石を固定したり、地盤を補強するなどの耐震対策も取ると安心!
こちらも五万円前後~のリフォームを請け負ってくれる業者もありますが、他の部分も劣化などが見られるケースが多いので、大きく予算を取って、信頼できる業者にまとめて任せるのもひとつの方法です。
高齢になって、墓守りが大変!
沖縄のお墓をリフォームするとなると、へき地にある門中墓など、古くなったものをイメージしますが、それだけではなりません。
単純に、沖縄のお墓自体はキレイなものの、周辺の掃除の大変さを解決したい!とリフォームを決める家も、実は多くなっています。
【 沖縄のお墓をリフォーム☆雑草に困らないお墓 】
★ 特に昔からある沖縄の個人墓地のお墓は、雑草が敷地内に生い茂ることもしばしば。この雑草が生えにくくなるよう、敷地に砂利を敷き詰めるなどのリフォームで、管理のしやすい墓地にします。
・ このようなリフォームは八万円前後~受け付けている業者を見受け、より手入れがしやすいリフォームを望むなら、コストは掛かりますが、敷地内を墓石で床を作る方法も。
沖縄ではお墓の敷地に墓石の床を敷くことも少なくありません。清明祭などで親族が集まる際、より墓前で会食(ウサンデー)がしやすいのも、選ばれる理由です。
納骨室がいっぱいなら…
さらに納骨室がいっぱいになり、室を広げるリフォームを行う家も見受けます。ただ、この際、沖縄のお墓に多い門中墓では、ある程度前の代になると「誰が入っているかさえ分からない…。」と言うことも多いのが難点。
【 沖縄のお墓をリフォーム☆納骨室 】
★ そのため、納骨室の中を確認する内部調査が先決。古いお墓になると、骨壺に納められていず、遺骨のメンテナンス自体が必要なケースもあるので、中を確認しないことには、先に進まないことも多いのです。
・ 実は沖縄のお墓では、室を広くするリフォームよりも、古い遺骨をメンテナンスして、合祀供養する方が多くなっています。
ひと昔前は納骨室がいっぱいになると、古い遺骨を門中墓の裏側に埋葬する家も多かったようですが、現在ではそうも行きません。納骨室がいっぱいになったことをきっかけに、霊園などへ改葬する例も増えています。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で近年多い、お墓のリフォームを決断する目安をお伝えしました。今回お伝えしたように、その時々で気になった箇所を修繕する方法もひとつの方法。
けれども、全体的に老朽化が目立つのであれば、墓石の建て替えや敷地内全てをリフォームする、オールリフォームもひとつの方法。個人墓地でその後の管理まで気が重くなるのなら、思い切って改葬の選択もあります。
ちょっとしたヒビ割れやスキマが気になる…、始まりはそんなささいなことかもしれませんが、これがきっかけで、改葬に至る事例は少なくありません。
建ってからの年数やヒビ割れの数、墓石の劣化具合や立地環境を考慮しながら、自分達のケースに最も合った方法を選択し、気持ちよくお墓参りができるようにしてください。
まとめ
お墓をリフォームするきっかけとは
・スキマはカビやシミの原因になる
・ヒビ割れが多数!建て替えや改葬も検討
・墓石のズレなら、地盤の補強も考える
・雑草が生えにくい仕様に改修
・納骨室がいっぱいなら、まず内部調査